「美容師の価値を高めたい」現役美容師がCBD事業に挑戦する訳とは
グローバルタッチ株式会社は8月13日に駒場東大前にて日本初のCBDカフェ兼セレクトショップであるCBD(coffee)を開店しました。
代表の下村は現役の美容師。なぜ美容師がCBD事業に挑戦するのか、オープンに対する想いをインタビューいたしました。
現役で美容師という肩書を持ちながら、カフェの経営や、CBD事業も経営など手広く活躍されていますが、いつ頃からこのような状態になったのでしょうか。
下村:
学生時代は専門で美容を学んだ後、BLANCO(株式会社サムソン)という美容室でアシスタントを経験し、その後ヘアメイクを学び渡米しました。
元々、マイケルジャクソンのヘアメイクに憧れて、この世界に入ったので、ヘアメイクして渡米するぞという意気込みがありました。
アメリカでは、マイケルジャクソンの最後の舞台であるThis is it のヘアメイクを担当している方の元でアシスタントをする事ができたので、夢まであと一歩だったのですが、叶う前に亡くなられたので当時はショックでした。
しかし、アメリカでの経験を通して、ある種の日本とアメリカの美容業界を取り巻くカルチャーショックに見舞われて、「日本で美容師の価値を高めたい」という新しい夢ができました。
帰国後はすぐに独立し、麻布十番にカフェ併設型のヘアサロンをスタートさせました。
そこでの事業が安定してきたのと、世間のCBDへの関心が高まり始めている予兆を察知して、先月駒場東大前にCBD(coffee)を開店いたしました。
一体アメリカでどんなカルチャーショックを受けたのでしょうか。
下村:
美容師に対しての社会価値です。
日本の多くの美容室は大手プラットフォームに集客を頼ってしまう事が多く、仲介料に苦しんでいました。そのため、熟練されたスキルの持ち主でも資金繰りに苦しむ美容師が後を絶えません。
お客様に寄り添い、熟練された技術を使って見た目も心も美しくし、自信をつけてもらう。本来美容師は”自尊心が高くなるライフスタイル”を提供する、素晴らしい職業なのです。しかし経営力が乏しいために、価値が中々高くならないのが、日本の美容業界の現状でした。
一方で、僕がアメリカに行った時に衝撃を受けたのが、BARに入った時にBARの奥の方で白く光り輝いて椅子1つ、クロス1つ、身1つでカットしているバーバー屋さんが居た事です。これには驚きました。
ライフスタイルにヘアスタイルが寄り添うことを空間も含めたデザインとして提供出来ているし、人々も楽しそう。
「これだ!」と電撃が走りました。
アメリカでは美容師はクリエイターであり、ビジネスマンだったのです。クリエイターと経営が融合しているんです。
blind barber(陰の床屋)と名乗る彼は後にニューヨークのバーニーズニューヨークの一階に店舗を構えることになります。
“どんなライフスタイルを提供したいか?”この目線をアメリカの美容師は持っているため、手段に囚われない経営ができるのかと思いました。
飲食店を経営することでうまくいかせれば美容室以外にも経営としての生産性を持たせることが可能になりますし、集客も単価の低い飲食を手前に持って来ることでコミュニティの場にし美容師がクリエイトできる時間を大手集客媒体に頼らずともできるという希望が見えたのがその時です。
つまり、日本の美容業界の課題は経営力です。クリエイターとして最大限価値を発揮するのに、大手企業のプラットフォームを頼るのではなく、自分でなんとしても経営するという意識を持つ必要があるなと感じました。
なるほど。それで「日本で美容師の価値を高めたい」という夢ができたのですね。具体的にどんなことをやろうと思ったのでしょうか。
下村:
まずは自分が経営をできるようにならなければと思い、マーケティングの会社で数年働いた後、独立しました。その時参考にしたのが、先程ご紹介したヘアサロンです。
まずは見様見真似でやってみようと思い、ミートボールカフェの併設型のヘアサロンを麻布に開店しました。
サイドメニューとしてのミートボールをメインに考える事でさまざまな料理とセッションできる。そのセッションしやすい環境をミートボールで作りお客様に求めて頂ける料理を残していくことでお店として求めてもらえるのではないかと考えました。
いきなり併設型で挑戦されたのですね。軌道に乗るまではトントン拍子でしたか?
下村:
いや、そんな事ないです。笑
麻布十番の商店街からはちょっと離れているところにあるので、一筋縄では行きませんでした。メニューもあの手この手で改良改善を重ね、デリバリーも始めてみたり。それでなんとか軌道に乗る事ができたのは、美容室のお客さんと地域の方のお陰だと思ってます。目の前のお客さんを大切にするというのは、美容師として当たり前のスタンスだったので、それがカフェの運営では活きました。お客様を大切にすると、お客様からも大切にされるのです。
ですが、そんな矢先にやってきたのがコロナです。
カフェ事業もヘアサロン事業も、一時的に休業せざるを得ませんでした。再開しても客足は中々戻ってこず。
ただこういった時こそ初心を思い出す事が大切です。
コロナや情報化社会で疲弊してしまっているお客様の外見はもちろん、心身を芯から美しく整え、心が解放できる場所を創りたいと思うようになりました。
そこで注目したのがCBDです。CBDとは麻から取れる心身のリラックス成分の事で、
以前から僕自身がアルコール依存症を治すためにCBDを使っていたのですが、効果は自分自身で実感していました。
ヘアサロンで外見を、CBDで心身を、整える”ライフスタイルを提供できる”場所が創れると確信しました。
「美容師の価値をあげる」
それはあらゆる側面の美に対してサポートし、その仕組みを整える事だと思っています。お客様がコロナ、情報化社会、時代の転換期に疲れている今だからこそ、CBD事業には挑戦する価値がありました。
それがお客様に本気で寄り添うという決意でもありました。
美容師の仕事が「髪を切る」事だけではないという事を自身の経営スタイルによって証明していくという事ですね。
下村:
はい。ただ正直まだまだこれからです。まだ何か成し遂げているわけではないので。まずはCBD事業を軌道に載せつつも、美容師としてお客様と向き合い続ける。一貫した姿勢を保ちつつ、経営で成功させるというのが、夢を叶える一歩だと思っております。
そしてゆくゆくは上場を目指しています。ただ上場はあくまでも手段です。
「美容師”なのに”CBD事業を営んでいる」から、「美容師”だから”CBD事業を営んでいる」へ。
美容師のリブランディングによって社会的価値を上げるために自分のすべき事をこれからも邁進して参りたいと思います。
【店舗概要】
店名:CBD(coffee)駒場東大前店
所在地:目黒区駒場 2-1-7 1階
TEL:03-6887-0302
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月曜日
URL:https://www.globaltouch.info/cbd
GLOBALTOUCH株式会社について
(主に行なっている事業)
2016年 日本初のミートボールショップとヘアサロンが併設されたTerminal#10を麻布十番
にオープン
2017年 スムージーのゴーストレストラン事業スタート
2018年 麻布十番で日本初となるCBD専門店をUBEREATSでスタート
2020年 駒場東大前にCBD(coffee)オープン
【会社概要】
会社名:GLOBALTOUCH株式会社
所在地:東京都港区麻布1-6-5 1階
代表者:下村亨太
設立:03-6887-0302
URL:https://www.globaltouch.info/
事業内容:ヘアサロン/カフェ
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