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「日本ワイン」の未来を切り拓く。最高峰のぶどうを栽培するために辿り着いた自社畑、「グランポレール 安曇野池田ヴィンヤード」から新ヴィンテージ登場。

著者: サッポロホールディングス株式会社

「日本が誇る、世界品質のワインを目指す」という想いのもと、フランス語で偉大さを表す「グラン」と、北極星を意味する「ポレール」から名づけられた、サッポロビールのプレミアム日本ワインブランド「グランポレール」。



日本ワインの品質が年々向上し、国内外問わず注目を浴び続ける中、「グランポレール」も著名な国際コンクールにて高い評価を獲得している。


イギリスで行われた海外で権威のあるワインコンクール第50回IWSC(インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション)では、「グランポレール」ブランドのワインが日本ワイン最多の受賞数を獲得。また日本の女性ワインプロフェッショナルが審査する、国際的なワインコンペティション「第7回SAKURA AWARD(サクラアワード)2020」では、「グランポレール 安曇野池田ヴィンヤードシリーズ」の2商品がゴールド賞を受賞している。



北海道、山梨、長野、岡山、4つの産地のぶどうからつくられる「グランポレール」の中でも、フラッグシップと位置付けているのが長野県の北部に位置するグランポレールの自社畑である「安曇野池田ヴィンヤードシリーズ」である。2010年の植栽開始以降、樹齢が上がるとともにぶどうの品質が着実に向上している。

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今回発売する「安曇野池田ヴィンヤードシリーズ」の新ヴィンテージ5品は、単一畑の個性を活かした最高品質のぶどうから製造されたもの。今回の新ヴィンテージワインがどのような表情を見せてくれるのか期待が膨らむ。同商品に込められた想いや開発の裏側、「グランポレール」のトップキュベのワインを生み続けいている「安曇野池田ヴィンヤードシリーズ」」の挑戦について、チーフワインメーカーの工藤雅義が紐解いていく。


日本ワインの新しい未来を切り拓くためにたどり着いた、希望の丘「安曇野池田ヴィンヤード」


ワインの品質の大半を決めるのは原料となるぶどうの品質です。安曇野池田ヴィンヤードには高品質なワイン用ぶどうが育つ条件が備わっています。


ひとつは標高です。約560~630メートルの標高にあり、ぶどうが成熟して行く夏の期間、昼間は暑く、夜は涼しい。この昼夜の寒暖差が高品質のぶどうを育てます。



さらに良いことは、夕方に風が吹くことです。夕方、風が吹くことで、夜、ぶどう果実がさらに冷やされる。ぶどうが体感する昼夜の寒暖差はさらに大きくなります。


もうひとつは、土壌の水分の少なさです。傾斜地にあり、かつ石ころが多い土壌で水はけが良い。もともと降水量が比較的少ない土地にあって、さらに水はけが良いことで、土壌水分が少なくなります。ぶどうの樹は自らが欲している水分より、土壌から吸い上げる水分が少し少ない(足らない)状況で良い果実を付けます。この状態を「水分ストレスがかかっている」と言います。


この3条件が作用して、シャルドネ等の白品種は香り高く、酸味豊かに、カベルネ・ソーヴィニヨン等の赤品種は色付きが良く、味わいの主成分であるポリフェノール(タンニン)が豊かになります。


ぶどうがなりたいワインをつくる

「グランポレール」のワインづくりの哲学は、「ぶどうがなりたいワインをつくる」です。私たち、つくり手の 「こういうワインにしたい」というエゴを極力排し、ぶどうの個性を最大限生かすワインづくりをモットーにしています。



ワインづくりはぶどうが収穫されてワイナリーに運ばれて来るときよりもずっと前から始まっています。「どこに産地を持つか、その産地で何の品種を育てるか。」一番大事なことはそこから始まっています。なぜならば、前述の通り、ワインの品質を決めているのは、「ぶどう」だからです。


気候や土壌を見極めて、最適の品種を植える。日々の天候を見ながら、ぶどうの生育を管理し、最適なタイミングで収穫する。これができれば、ワインづくりはほぼ成功したようなもの。ワイナリーで私たちが考えなければならないことはそれほど多くはありません。香りや味を引き出すための最適な発酵温度や、樽で熟成する場合は、どんな樽を使い、どれくらいの期間熟成させるか、そういう微調整が私たちのワイナリーでの仕事になります。



もっとも私も最初から「ぶどうがなりたいワインをつくる」をモットーにしていたわけではありません。「自分がつくりたいワインをつくるんだ」と意気込んでいた時期もありました。いくつもの失敗を経て、試行錯誤の末に辿り着いたモットーです。


信じて植えた“6つ”の品種と、10年の月日を経て感じる「樹齢の効果」

安曇野池田ヴィンヤードに植えたシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、ピノ・ノワールは我々が意志をもって「植えよう」と決めた品種です。それだけに「失敗したら、どうしよう」という大きな不安もありました。特にソーヴィニヨン・ブラン、シラー、ピノ・ノワールは日本での栽培実績がまだまだ少ない品種です。無難な選択ではありませんでした。


品種によって、最初から良い品質のワインになったものもあれば、最初は苦労した品種もあります。しかし、今振り返ってみて、この6品種を植えたのは我ながら、良いチョイスだったと思っています。



2010年の最初の植栽から月日を経て、この数年共通して感じるのは「樹齢の効果」はものすごく大きいということです。樹が大きくなるに従って、根が栄養分を吸い上げる力が大きくなる、葉の数も多くなり、より光合成が出来るようになる。それがぶどう果実の充実につながって、ワインがおいしくなる、そういう帰結です。「安曇野池田ヴィンヤードシリーズ」はまだまだ成長するワインです。


「グランポレール」の新たなチャレンジ

私たちがお客様に提供したいのは、いろいろな香りがあり、味わいがあるというワインの多様性です。世の中にいろいろなお酒がある中で、香りと味わいの多様性こそがワインの唯一無二の価値だと思っています。


「グランポレール」の最大の特長は、北海道、長野、山梨、岡山と日本の広い範囲に4つの産地を持つことです。多様な気候と土壌を持つ産地だからこそ、さまざまは品種のワインをご提供出来ます。


今、日本ワインの品種は、白は甲州、シャルドネ、赤はマスカット・ベーリーA、メルローが主要品種となっていますが、これをもっと多様な品種に展開していくのが、日本ワインのつくり手全体にとっての次の課題ではないかと捉えています。「グランポレール」も是非、その役目を果たして行きたいですね。


さらに私たちは、北海道、長野、山梨、岡山という4つの産地を持つからこそできるチャレンジをしていきたいと思っています。それは品種×産地による多様性の提供です。同じ品種でも産地によってワインの香り、味わいは大きく違います。それを追求していきたいと思っています。


2018年、「グランポレール」は北海道北斗市に「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」を開設しました。



植栽した品種は、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、シラー。全て、「安曇野池田ヴィンヤード」にも植えてある品種です。同じ品種でも、長野と北海道の産地の違いが、どんな異なる個性のワインを生み出すか、とても楽しみです。



まだ秘密ですが、「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」にはこれ以外の品種も植える予定です。日本ワインの多様性に挑戦し続ける「グランポレール」に今後とも、ぜひご期待下さい。



<参考>

「グランポレール」ブランドサイトURL

https://www.sapporobeer.jp/wine/gp/


【2020年9月発売の「安曇野池田ヴィンヤード」新ヴィンテージ】


■グランポレール 安曇野池田ソーヴィニヨン・ブラン2018

・味わいのタイプ

白・辛口


・アルコール度数

12%


・テイスティングコメント

2018年は、成熟期である8月の雨が少なく日照に恵まれたことで、適度に成熟した良質なぶどうが収穫できました。白桃やツゲの新芽を想わせるアロマと豊かな酸味が感じられる日本ワインです。後口に、柑橘の果皮を想わせる苦味が心地よく広がり、引き締まった印象を与えます。


・限定本数

3,644本


■グランポレール 安曇野池田シャルドネ2018

・味わいのタイプ

白 辛口


・アルコール度数

13%


・テイスティングコメント

2018年は、成熟期である8月の雨が少なく日照に恵まれたことで、適度に成熟した良質なぶどうが収穫できました。パイナップルやグレープフルーツのような柑橘を想わせるアロマと、樽由来のバニラの風味が調和します。柔らかくも、しっかりとした酸味が特長の日本ワインです。


・限定本数

1,477本


■グランポレール 安曇野池田ピノ・ノワール2017

・味わいのタイプ

赤・ミディアムボディ


・アルコール度数

13%


・テイスティングコメント

2017年は、8月・9月の気温が低めに推移して成熟がゆっくりと進み、8月後半から9月にかけて雨が少なかったことで、熟度が良好で適度に酸味が残ったぶどうが収穫できました。ブラックチェリーやマッシュルーム、空気に触れると熟したプラムの様なニュアンスも感じさせます。シルクのように滑らかなタンニンが魅力的な日本ワインです。


・限定本数

1,326本


■グランポレール 安曇野池田カベルネ・ソーヴィニヨン2017

・味わいのタイプ

赤・フルボディ


・アルコール度数

13%


・テイスティングコメント

2017年は、8月・9月の気温が低めに推移して成熟がゆっくりと進み、9月・10月の日照に恵まれたことで、熟度が高く色付きの良いぶどうが収穫できました。果実由来のカシスの香りと樽熟成によるコーヒーやカカオの香りが調和した、柔らかく熟成したタンニンの甘さが感じられる凝縮感あふれる日本ワインです。


・限定本数

2,221本


■グランポレール メリタージュ2017

・味わいのタイプ

赤・フルボディ


・アルコール度数

13%


・セパージュ

カベルネ・ソーヴィニョン55%・メルロー45%


・テイスティングコメント

2017年は、8月・9月の気温が低めに推移して成熟がゆっくりと進み、9月・10月の日照に恵まれたことで、熟度が高く良質なぶどうが収穫できました。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが溶け合ったアロマ、冷涼な気候が生み出す凝縮感ある豊かなタンニンをお楽しみ下さい。


・限定本数

2,484本





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