“あってよかった!”という存在になりたい。「ゆでたま」でたんぱく質摂取に貢献
さまざまな料理に使われ、毎日の食事に欠かせない卵。キユーピーグループは、キユーピー マヨネーズの主原料である卵について研究し続けています。長年にわたる探究と卵への想いが2024年3月に発売した「キユーピーのたまご ゆでたま」にも生かされています。今回は「ゆでたま」について、入社以来卵に携わってきたキユーピー 市販用市場統括 新規市場開発部 平位 美和と小野寺 昭に話を聞きました。
たんぱく質が手軽に摂取できる「ゆでたま」の魅力
小野寺「『ゆでたま』は半熟食感の味つきゆで卵です。殻がむいてありますので、パッケージの封を開けたらそのまますぐに召し上がっていただけます。ほんのり塩味と燻製風味の2種類を発売しました。ゆで卵は『たまご白書 2023』(キユーピー・キユーピータマゴによる卵の調査)の好きな卵料理は?という調査でも2位を獲得しており、人気の卵料理です。一方で自分自身がゆで卵を作るとき、殻が上手にむけない、いつも同じ半熟状態にならないといったちょっとしたストレスがあり、『作るのが面倒だと感じている人が多いのではないか。手軽に食べられるゆで卵商品へのニーズがあるのではないか』と考え、いつでもそのまま食べられる『ゆでたま』を考案しました」
キユーピー 市販用市場統括 新規市場開発部 小野寺 昭
平位「『ゆでたま』は、ゆで卵を手軽に食べられるだけではなく、たんぱく質の供給源としても貢献できると考えています。たんぱく質は私たちの体づくりに必要な栄養素の一つですが、一度に大量に摂取しても体内に蓄えておけません。三回の食事や間食も活用しながらこまめに取ることが重要です。良質なたんぱく質を含む卵を手軽に食べられる『ゆでたま』が、お客様の健康づくりにも役立てたらと思います」
小野寺「卵に含まれるコレステロールを気にして卵は一日一個までと制限をされている方もいらっしゃいますが、食事に含まれるコレステロールは、体内のコレステロール量に影響はないことがわかっていますので、健康な人では制限する必要はありません」
平位「おいしく食べられて、たんぱく質も摂取できる。食事の時間がちょっとうれしくなると思いませんか。当社は『健康寿命延伸への貢献』をサステナビリティに向けた取り組みの一つに位置づけ、お客様のたんぱく質の摂取に役立つことをめざしています。一日の食事でどのくらいたんぱく質を摂取しているのか診断できる『たんぱく質診断』もつくりましたので、ぜひ活用してみてください。診断した従業員の中には意外と取れていなかった!という声も多く、たんぱく質を気にかけるきっかけにもなっています」
“あってよかった”と言ってもらえる存在に
二人とも卵商品に関わる業務を通じて、卵に魅了され、卵が大好き。
そんな卵への熱い想いも人一倍の二人ですが、商品化には苦労もあったようです。
小野寺「『ゆでたま』の発売に至るまでは、さまざまなハードルがありました。当初は『ただのゆで卵が売れるのか?需要があるのか?』という社内での反対意見が多く、発売の承認を得るのに苦労しました。テストマーケティングを繰り返し、市場の反応や顧客ニーズを確認することから始めました。『1、2個だけ茹でるのは面倒だからうれしい』『水やガスがもったいないからありがたい』といったお客様からの意見が多数あり、やはり商品化することを諦められないと感じました。その後も売り場や工場の生産ラインの検討、日持ちを延ばすための研究など、一つひとつの課題を解決していきました。私は入社当初は業務用営業を担当しており、毎日ゆで卵を100〜200個単位で外食企業などに納品していました。キユーピーグループは業務用の卵商品を多く開発しており、お客様からの『こんな商品がほしい』という要望にとことん応える研究部門や製造現場の技術力にはいつも驚かされていました。私たちの卵加工品の技術には誇れるものがある!という想いが、今回の挑戦を後押ししてくれたと感じています」
平位「『ゆでたま』は封を開けてそのまま食べてもおいしいですし、少しアレンジしても楽しめます。私自身、食事や子どものお弁当の準備をしていますが、『冷蔵庫に何かあったかな』『お弁当のこの隙間、何で埋めよう・・・』と思うことがよくあります。そんな時、“あってよかった!”とほっとしてもらえる存在に『ゆでたま』がなれたらいいなと思っています。忙しさに追われて手軽に食事を済ませたいと思うと同時に、栄養バランスを考えた食事を提供したいと願う自分がいます。そのサポート役を『ゆでたま』が担えるのではないかと考えています。卵は栄養バランスもよく、良質なたんぱく源になりますから、食事のプラス一品としてもおやつとしても毎日の食生活で活用できると思うのです」
キユーピー 市販用市場統括 新規市場開発部 平位 美和
小野寺「『ゆでたま』は手作りのゆで卵に比べると日持ちが長いため、冷蔵庫にストックしておけることも特長です(製造日を含めて冷蔵で46日)。この保存性を高めている一つの要素は『酢』です。酢を製造・販売しているグループ会社のキユーピー醸造の技術を活用し、ゆで卵の風味を邪魔せず、静菌作用のある酢を選択しました。グループの力で商品化を実現した『ゆでたま』がお客様のサポート役になれたら、こんなうれしいことはないですね」
卵を通じて健康で持続可能な未来を考える
キユーピーグループでは、長年卵の殻、卵殻膜の有効利用を模索し続け、幅広い用途に活用してきています。
平位「『ゆでたま』を製造する工程で発生する卵殻や卵殻膜も廃棄せず、再利用しています。卵殻はお菓子に入れるカルシウム強化剤やチョーク、床材などに、卵殻膜は化粧品の保湿成分として利用しています。さらに、ご家庭での『水を用意し、沸騰させ、時間を計り、冷まし、殻をむく』という調理プロセスをキユーピーグループが全て担うことで、お客様にはエネルギーや時間をかけずに手軽に召し上がっていただけます。とはいえ、持続可能な社会にしていくためには、まだまだやることは多く残っていると思っています。私たちは水やCO2の排出削減、包装材の工夫など、さまざまな課題に向き合い続ける必要があると考えています」
二人はこれからも卵の価値を高め、実現したい未来があるといいます。
小野寺「キユーピーグループは、長年にわたり卵のおいしさや栄養価値を研究し続けると同時に、卵の有効活用を模索してきました。ずっと向き合ってきたことが新たな発見や挑戦につながり、今後の新しい食シーンをつくっていけると思っています。卵は栄養が豊富で、まさに『神』食材とも言えます。食の主役になり得るほどの力がある存在だと感じています。また、ペットボトルのリサイクルが当たり前になっている今、将来は卵の殻のリサイクルも当たり前の世界になればいいなと考えています」
平位「奇をてらうことなくお客様の食生活に自然と溶け込み、無理なく健康的な食生活を支える商品を提供し続けたいです。キユーピーでは卵を食べられない、食べない方向けに植物性原材料をベースに作った卵代替食品『HOBOTAMA(ほぼたま)』の発売や、卵アレルギーの主な原因アレルゲンを含まない鶏卵(アレルギー低減卵)の研究も進めています。日本で一番卵を使っている会社だからこそ、さまざまな方に卵のおいしさや魅力を感じていただきたいという想いがあります。私たちが提供した商品が“あってよかった”と思っていただける存在になり、お客様が気づいたらキユーピーに助けられているという寄り添い方ができたら、これ以上の幸せはありません」
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2024年4月公開
※内容、所属、役職等は公開時のものです
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