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ストーリーの著者は、読者でもあります

ファッション業界の問題点に目を背けない。東レグループ発のプロジェクトが挑戦する「未来のファッション」とは?

著者: ディプロモード株式会社


「先端テクノロジーによる未来のファッション」の創造を目指す東レグループのプロジェクト「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」(運営:ディプロモード株式会社)。

「先端テクノロジー」を使用したいままでにない商品と仕組みで、既存の繊維・ファッションビジネスの問題点を解消した「未来図」の創造を目指す挑戦的なプロジェクトです。


「MOONRAKERS」が開発した「MOON-TECH®(ムーンテック®)」は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)東レが共同開発した宇宙技術も搭載した「過剰なほどの機能性」をもつ最新の先端素材として、日本のみならず海外でも大きな話題になるなど、現在注目の素材です。



加えて「MOONRAKERS」は、話題の「MOON-TECH®」素材で英国発祥のブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)」とのコラボレーションを決定。単なる商品開発でのコラボレーションに留まらず、共同で従来のファッションビジネスの「在庫」そして「セール」における問題を解消する「未来図」の構築にも挑戦するなど積極的な活動をおこなっています。


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繊維・ファッション業界の問題解決に向け「MOONRAKERS」を立ち上げる

現在、さまざまな活動を積極的に展開する「MOONRAKERS」。今回はそのプロジェクト立ち上げの背景や、繊維・ファッションビジネスに対する”想い”を代表の西田誠氏より語っていただきました。



プロジェクト「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」代表の西田です。

今回の取り組みをこうしてみなさまに発信させていただき、知っていただけることをたいへん嬉しく感じています。


まずは今回の取り組みについて詳しくお伝えするにあたり、私の経歴となぜこうしたプロジェクトをスタートしたのか、ご説明させてください。


私は1993年に東レに入社しました。そして30年の長きにわたりずっと東レグループで繊維製品の開発・営業に従事しています。しかし、通常のサラリーマンとは異なり、入社間もない20代のころからほぼ連続して3度の社内ベンチャーに挑戦した変わり種です。


1度目の社内ベンチャーは1997年。入社5年目の27歳の時に、当時話題の素材であったフリースでの素材ー縫製一貫事業に挑戦しました。そして、この社内ベンチャーでの開発をきっかけに1999年UNIQLOに飛び込み営業を行い、大型受注を獲得。

東レとUNIQLOの協業のきっかけを作り、東レからの出向第一号としてUNIQLOに赴任しました。

2年間のUNIQLO出向期間中は、主にフリース、Tシャツ、インナーなどカットソー商品の開発に従事し、ヒートテックの初期開発にも関わりました。

熱き想いをともにしつつ出自も年齢も異なるメンバーが集まる当時のUNIQLOはまるで海援隊か梁山泊のようで、素材だけではない服作り全般、店舗運営、マーケティングなど目に入るものすべてが刺激に満ちた日々でした。


2度目の社内ベンチャーは2004年より始めた素材開発型衣料品OEM事業(ODM事業)です。2010年までの6年間で年間売上50億円規模の事業に育て上げました。

当時は、中国、アセアン、インド、バングラデシュはもちろん、アフリカ(エチオピア)での製造も行い、販売先も日本のみならず欧米にも拡大していきました。

若くて怖いもの知らずだったこともあり、世界中の名前の知れたアパレル・小売店や生産工場には飛び込み営業のような形も含めて殆ど訪問したと思います。



過去2度の社内ベンチャーで経験したのは「新しいことへの挑戦」の難しさです。

わたしの2回の社内ベンチャーは最終的には大きな成功につながりましたが、一方でその過程はほんとうに茨の道でした。

誰もやっていない「新しいことへの挑戦」では、当然ですが経験のないことばかり。失敗も多く発生しますし、時には多くの方にご迷惑をおかけし大きなクレーム金額につながることもありました。

しかし、そうした問題が発生した際においても、そこから逃げず、目を背けず、透明に真摯に相対することだけは貫いてきたつもりです。

その結果が2度の社内ベンチャーでの大きな成功と、次の事業につながるノウハウの取得につながったと感じています。


「挑戦」はそれ自体が重要です。

そして成功も失敗も含め全力で走る日々の全てが本当に貴重なものです。


そうした充実した日々を過ごしていましたが、近年になり「社会の価値観が大きく変化しているのではないか?」と感じることが増えました。

今まで正しいことだと信じ自分の人生の大半を費やした仕事、「人々の生活を彩り、豊かにするはずの繊維・ファッションビジネス」が、実は多くの問題を抱えているのではないか?との意見がにわかに高まってきていました。


わたしはその「社会の価値観の変化」ユーザーとの直接のやりとりから捉えようと考え、2020年9月よりクラウドファンディングを使用したテストマーケティングを開始。


2020年度に実施した2件のクラウドファンディングで手応えを得たことから、翌2021年の夏にはよりダイレクトな「ユーザーボイス」取得を目的にEC、およびショールームを設置D2Cビジネスについての試験検証をスタートしました。


ユーザーとのダイレクトで双方向のやり取りはほんとうに刺激的なものでした。

もちろん従来の東レグループに対する好意的なご意見もたくさんいただきましたが、一方で東レグループも含めた従来型の繊維・ファッションビジネスへの批判的な意見の多さは愕然とするレベルでした。


その反応は、まさしく「社会の価値観」が変化していることを確信させるものでした。



わたしは、そのやり取りの中から、「服に関わる仕事をしている以上、そして東レグループという力と責任を持つ組織に身を置く存在として、繊維・ファッションビジネスにある問題から目を背けず理想を追うべきではないか?」との考えに達しました。


そこで、わたしは「志」を実現すべく、何度も何度もグループ内の関係者と議論を交わしました。

しかし東レグループは素材開発に強みを有する、BtoB(企業間取引)を中心とした企業群であり、D2C(消費者直販)事業に対する知見やノウハウには乏しく、当初は慎重な意見が大勢を占めていました。


その後、粘り強く訴えた「志」と、試験検証として重ねたクラウドファンディングやEC販売での「実績」の積み上げなどから共感してくれる関係者が次第に増えていき、彼らの後押しを受け、構想から2年越しでグループ内での新会社(ディプロモード株式会社)の設立に至っています。


そして、恐らく自分自身の最後の仕事となる50代での3度目の社内ベンチャー、既存の繊維・ファッションビジネスの抱える問題点を解消する「未来図」の創造を目指すD2Cプロジェクト「MOONRAKERS」が、2022年4月より本格的に走り出すことになったのです。


MOONRAKERSが描く繊維・ファッション業界の「未来図」とは

「MOONRAKERS」は、世界に誇る技術を持つ企業、美しいデザイン力を持つ企業、素晴らしいモノづくり企業、大企業から中小企業、個人事業主から一人一人のユーザーにいたるまで、「挑戦の想いに共感する世界中の全ての人々」と連携し、「最新の先端テクノロジー」を使用したいままでにない商品と仕組みで、既存の繊維・ファッションビジネスの抱える問題点を解消する「未来図」の創造を目指しています。



具体的には、東レグループの持つ「先端技術」と、従来の東レグループが持ちえなかったベンチャー的スピード感をベースに、個人も含めたあらゆる方々とのオープンマインドな産業創造を行うものです。



【MOONRAKERSの目指すもの】

①先端テクノロジーによってつくられる今までにない開発商品

②スピーディーにオープンマインドにあらゆる人々に先端テクノロジーを解放する仕組み

③環境に配慮したサステナブルなビジネスモデルの構築

④人権・労働環境問題をおこしにくい高い透明性の導入

⑤日本における繊維産業の再生、伝統技術/固有技術の再構築


そう。「MOONRAKERS」が目指すのは、繊維・ファッションビジネスにおける様々な問題点の解消です。

加えて「MOONRAKERS」は、存在自体が大企業変革/日本社会変革を目指す「モデルケース創造」プロジェクトでもあります。


英国発祥の有名アパレルブランドとのコラボで目指したモデルケース


今回、「MOONRAKERS」は機能性ビジネスウェアの先駆者でもある英国発祥の「MACKINTOSH PHILOSOPHY」とのコラボレーションで、従来のファッションビジネスの「在庫を持ち、売り減らし、売り切れない商品はセールで在庫を消化する」というスキームからの脱却に挑戦しました。


「セール」は一定のユーザーメリットを提供するものですが、一方で早期に定価で購入いただいたコアファンをがっかりさせたり、ユーザーの価格に対する信頼を失わせ購入をためらわせるなど、負の側面も大きいシステムだと考えています。


しかし、ファッション業界では在庫調整の側面から必要とされ、現在もそのシステムはファッションビジネスの中核にあります。


今回「MOONRAKERS」が著名ブランドである「MACKINTOSH PHIROSOPHY」とともに挑戦したのは、この問題を解消する新たな「未来図となるモデルケース」の創造でした。

過剰在庫を持たず、かつ必要数量を供給できる仕組みを構築

まずは、商品に高レベルの機能性と利便性をもち、宇宙技術も搭載した最新の先端素材「MOON-TECH®(ムーンテック®)」を使用。

そこに「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の持つ高いデザイン性を組み合わせることで、「新時代のクールビズ」とも呼べる「今までにない価値観と利便性」を提供する商品を開発しました。




さらに、必要最低限の在庫設定とすることで該当商品は「セールをしない」ことをユーザーに表明。

一方で「売り切れ御免」とはせず必要とされる数量を供給する仕組みとして受注生産をベースとする「クラウドファンディング」を組み合わせました。

加えて、クラウドファンディングでは早く購入を決めていただき、かつ、お届けをお待ちいただけるお客様へ一定の割引という形のメリットも提供しています。


従来、正確な需要予測が困難であったファッションビジネスにおいて、クラウドファンディングでの受注生産の仕組を取り入れることで正確な需要予測を行いつつ、同時に受注販売だけの展開としないことで即時に必要とするお客様に対しての利便性も確保する、「必要とされるものを必要な分だけ生産/供給し無駄をつくらない」仕組みです。


上記のような受注生産の仕組自体は、既存のファッションブランドでも取り入れているところもありましたが、個別ブランドでの展開、特定ファン向けの発信に留まり、情報拡散力の弱さから機能しているとは言い難い状況でした。

今回、クラウドファンディングの持つ巨大なユーザーベースを活用し、またクラウドファンディングのLP(ランディングページ)を基盤として、従来のアパレル店頭、ECサイトでは十分な説明ができなかった「受注販売の意味」「モノづくりへのこだわり」「開発ストーリー」の肉厚な提供をおこなうことで、上記の問題の解消をはかっています。


さらに、クラウドファンディングの「ユーザーと”透明”に双方向のやり取りができる機能」を存分に活用。双方向のやりとりから生まれる「ニーズの把握」や、ユーザーの“声”を反映した「オペレーション改善」への迅速な取組にもつながり、加えて、SNSを中心とした効率的なデジタルプロモーションの基盤としても非常に高い効果を実現しています。


今回の実験での大きな手応えから、わたしたちはクラウドファンディングの活用で従来の店舗・ECの不足要素を補うOMO(オンライン/オフライン統合マーケティング)の「未来図」の姿が見え始めたと感じています。

ノウハウを提供し、業界全体を革新したい

ファッションビジネスにおける「新しい挑戦」として実行した本取り組みは、ユーザーの高い支持を受け、現在、「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の店頭・EC販売は非常に好調な推移を見せています。

加えて、クラウドファンディングでもわずか5日間で目標支援額の5000%を超える水準となる500万円をこえる売上を確保するなど高い実績をあげています。


プロジェクト「MOONRAKERS」は、今回のコラボレーションプロジェクトで得たノウハウをベースに事業拡大を進めるとともに、当該ノウハウをさまざまな企業にオープンに提供することで、繊維・ファッションビジネスにおける問題点の解消を目指していきます。


わたしたちは仮に自身の売上や収益には関連しなくとも、求められる方々には包み隠さずノウハウを提供させていただきたいと考えています。

それがわたしたちの考える、繊維・ファッションビジネスに関わるもの、そして、東レグループという力をもつ組織に属するものとしての「責任」です。


ぜひ、興味をお持ちの方は遠慮なくお声がけをいただければ幸いです。


プロジェクト名に込められた想い。今後とも、MOONRAKERSを体現していく。

最後になりますが、度々頂く質問であるプロジェクト名の由来についてもお伝えしたいと思います。


「MOONRAKER(ムーンレイカー)」という言葉は、「最先端で風を捕らえ高速で船を進ませるための特別な帆」という意味です。ユーザーの“声”という”風”を最先端でしっかりとらえ、開発や事業を高速で進めていくことをイメージしてプロジェクト名としました。


加えて、当プロジェクトは単独では成りたたず、ユーザーも含めた「挑戦の想いに共感いただく世界中のすべての人々との共創」で初めて成り立つことを忘れないために、末尾に複数形の「S」を加えた「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」としています。




一方で、「MOONRAKER」には「馬鹿者」の意味もあります。


ネガティブな意味合いに聞こえるかもしれませんが、アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏スタンフォード大学の卒業式における伝説的スピーチで、「馬鹿者であれ!」と未来ある若者達を鼓舞したように、常識を超え誰も見たことのない「未踏」に到達するためには、「馬鹿者」であることが必要だと考えています。


「MOONRAKERS」はその意味で、常に「馬鹿者」であり続けるプロジェクトです。


常識に縛られず、困難に挑戦し、未来図を描いていく。


「MOONRAKERS」は常にそうしたプロジェクトでありたいと考えています。


プロジェクト「MOONRAKERS」へのコンタクトについて

https://www.moonrakers.toray/pages/contact

■上記コンタクトページより、お問い合わせください。

■どういったご要望に対しても出来うる限り真摯にお応えさせていただきますので、遠慮なくアクセスいただければ幸いです。


「マッキントッシュ フィロソフィー」コラボレーション商品の販売内容

ブランドストア、百貨店など:全34店舗

オフィシャルウェブサイト: https://www.mackintosh-philosophy.com/news/detail.php?news_id=498


■商品販売価格:ドレスポロ13,200円、クルーネックTシャツ・VネックTシャツ11,000円(全て税込)

■カラー展開:ホワイト、グレー、ネイビー(3色)

■サイズ展開:M(38)/ L(40)/ XL(42)(3サイズ)

CAMPFIREプロジェクトページ

https://camp-fire.jp/projects/view/661970

■期間:2023年4月22日~2023年5月21日まで期間限定販売

■上記全アイテム、およびジャケット《CAMPFIREプロジェクトページ限定先行販売》

■お届け:7月上旬より順次発送予定

■販売価格:上記価格、およびジャケット33,000円(税込)にCAMPFIRE特典割引を設定。

■ジャケットカラー展開:ネイビー

■ジャケットサイズ展開:M(38)/ L(40)/ XL(42)(3サイズ)




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