「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」
色んなことを聞いた。何回も何回も会って話しをした。
経験者からはネットに書いていない真実の部分もいっぱい知る事ができた。
何より心強かった。実際に治療して生き生きしている先輩を見てると
未来に希望を持てたんだ。
だから、治療を始める前には絶対に経験者の生の声を聞いて欲しい。
身近に居なかったら、NPO法人や当事者の集まりに参加してみてもいい。
オレみたいに個人で経験談を話している人に相談してもいい。
とにかく、経験者の話しって凄い重要だから。
経験者にしか分からないことってあるからさ。
⑧ 納得行くまで治療は始めるな
これは近年問題にもなっていることだけど
焦って治療するのは絶対に止めたほうがいい。
カウンセリング以降の治療は、1度始めたら後戻りは出来ない。
ホルモン注射を1本でも打ったらもう元の身体には戻れない。
実際オレは1本目の注射で生理が来なくなった。
たった1本だからと甘く見ちゃいけない。
世の中には見切り発進で治療を始めてしまい、
治療後の生活になじむ事が出来ずに自ら命を絶つ人が沢山いる。
結局はちゃんと治療後の性別で生きていける環境を作ってから治療に望まなきゃ
治療する事でもっと悲惨な事になるんだよね。
だからオレは34歳まで悩んで、考えて、実践して
もう大丈夫だと思ったから治療を始めたんだ。
治療には命も関わって来る。あせっちゃダメだよ。
納得行くまで考えるべし。
迷っている間は治療に踏み込んじゃいけない。
⑨ 行動する前から色々考えるな。行動してから考えろ
⑧とは全く逆なんだけど(治療は命に関わるので)
何か行動したいんだけど、
「大丈夫かな?」とか
「失敗したらどうしよう?」とか
「間違ってないかな?」とか
大多数の人間はこう思うだろうね。
実際、僕もそうだったからね。
でも、実際に行動してみると、心配してた事が起こる確率なんて
ほんのわずかなんだよね。
余計な事を考えずに、とりあえず勇気を出して行動してみたら
結構うまく行ったりするんだよ。
そりゃ人間だから、たまには失敗だってあるさ。
オレも散々失敗してきたからよ〜く分かるよ。
失敗する度に落ち込んで、自分を責めて、他人を責めてた。
失敗した言い訳を探して納得しようともしてた。
これじゃダメなんだよね。
失敗するのは当たり前。上手く行ったらラッキーって思うと
凄く気持ちが楽になる。
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