「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

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後編: 「お腹の子は、無脳児でした。」最終話 ~妊娠498日の約束~

「私たちは仕事で見慣れてるけど、

普通の人は初めて見るでしょ。

だから、まずはお父さんが会って、

お母さんに会わせるかの判断は任せます。」

とのこと。


「会う。」


はんちゃんに伝えた。



夫の7月11日

「妖精に会った。」9:00



午前9時、陣痛室へ。

「懐かしいな」と思う。


5年前、そうたろうを出産する時には、

拷問部屋かと思った場所だ。


狭い部屋に閉じ込められて、

何時間も妻の「断末魔の叫び」を聞き続けた場所。


夕食が出てきた時には

「冗談じゃない」とまで思ったものだ。


あれから5年。

あの時ほど身もだえることもないけど、

違う意味で「拷問部屋」というのは変わらない。


もうすぐ赤ちゃんに会う。


改めてそう思った時に、

もう一度、練習をした。


実を言えば、はなちゃんの言う

「赤ちゃんに会うのが怖い」というのは、

わからなくもなかった。


でも、誤解されたくないのは、

お化けや怪物をみるような怖さではない。


みんなの読んで良かった!