ぷちブラックバイト列伝、ああ人生に涙あり

 ぷちブラックここに極まれり


実際は出来ないことに罵倒されることがあっても感謝なんかされないんですけどね。


ケース1
バイトしてたら普通に逮捕


ある会社にパトカーが来ていた。

しかし台数が尋常じゃない。

この事をかんがみるに

えらい事が起こった。と思うのは当たり前だろう。

遠く離れたビルからそれを眺めていた俺。

背中には悪名高き派遣会社のユニフォーム

俺はつぶやいた。


ふぅ…ばっくれて正解。

こんなんで前科もちなんかごめんだぜ。



一時間前

俺はきなくささを感じていたバイト先から

「腹痛いんで早退させて下さい」

そう言って会社を飛び出していた。

「来てすぐに帰りてぇだぁ?てめぇふざけた事いってんじゃねーぞ!!!」

社員より来る叱責は

下手なヤクザよかよっぽどヤクザだ。

「いや、もれるんでまじでオフィスでもらせって言うんすか?」
派遣先社員
「てめぇ…ふざけやがって、おいてめぇの働きが悪い事報告した上で時給削るかんな」
「すんません…行ってきます」(勝手に言ってろ!ターコ!!)


俺は常に適当な格好のため変装道具を用意していた。

トイレに行った振りして

派遣社員のユニフォームを着て通用口より抜け出した。

こうゆう時に派遣社員のユニフォームは役に立つ。

どこの会社でも多かれ少なかれ契約していた。

大体どんなとこにでも潜り込め抜け出せるこれは

俺にとってのライフラインだった…。


「あばよ!とっつぁん!!」

そうして俺はルパン張りに危険な職場から抜け出した。

こうして逮捕劇の1時間前俺は仕事をサボり

警察が来て怒鳴り込んでいた社員が捕まっていく姿を

向かいのビルで高みの見物していたと言うわけだ。


ここは二重派遣の二重派遣先

当時の俺は高卒のしがない派遣のアルバイトだった…。

派遣元は悪名高き某会社

有名タレントで募集を募っていた会社である。



そもそも変な会社で必ず、朝服装チェックがあり

不備があると備品を買わされた。

しかも備品が高いので持込をした時は咎められ

備品を買わせる徹底振り。

軍手、カッター、制服は俺たちの三種の神器だった。

あんなクソちゃっちなカッターに300円!?

だっせぇユニフォームこんなんに1000円も払えるか。

だけど仕事紹介しないと言われたら買うしかない。

仕方ないので1組のみ購入した。


朝仕事がなくても2時間だけ拘束される。

その2時間の内に呼ばれたら仕事に行かなければならない。

その分の仕事の代金?

でないんだなこれ拘束してんのに…だ。

それに拘束は2時間で2時間拘束されて仕事なしだと

朝6時出社8時退社…眠いんだよ。


訳のわからない搾取があった。

へんな名目で現金が目減りしてる…

なんだこのデータ管理費って

そして交通費は指定がないかぎりでなかった。

そして俺は

受けた叱責で俺の評価を知る。

社員
てめぇら…働きわりぃんだよいくら払ってんだと思ってんだ!!!俺たちゃオメーら一人雇うのに一人頭15000円払ってんだぞ!!!!
すんません。俺たち5200円しかもらってないんすよ。ランク制で俺も下から2番目のランクなんですけど、もっと下の奴は5000円切りますし、一番上のランクでも8000円行けば上等なんじゃないっすかね。
社員
はぁ?てめぇ吹かしこいてんじゃねーよ。
いや、事実です。


契約会社の奴ら一人頭65%も突っぱねてやがった。


まぁ…ある程度はわかってたけど

突っぱねすぎだ…

規約にあった

依頼者との金銭面での会話を禁ずる


ってこうゆうことね…。


そんなある日の事

俺はチーフに呼ばれて事務所に来ていた。

お疲れさんです。
チーフマネージャー
あっ…Nさん次の仕事先なんですけど
A社はいかがですか?
はぁ?またふざけたインチキくせぇコンテナ積み?
勘弁してよ。あそこは体壊して治療費高くついたとこじゃん。
チーフマネージャー
はぁ…んじゃここならどうです。
B社。初めてでしょ?
仕事内容は?
チーフマネージャー
工場内の軽作業です。
でた!お得意の「軽作業」
前の軽作業は、引越し業者で、ウン百万で300キロオーバーのグランドピアノ搬入させたよな。
軽作業で「小錦でも運べ」ってかコノヤロー
しかもよりによってクソ業者のD社で、
なにが○○ローンだ。経済基盤0の二重派遣のバイトに馬鹿みたいに高いもん運ばせんなよ。

A社は水商売の移送の会社

港で水の積み下ろし

2重派遣のきな臭さ、仕事内容の過酷さ

怪我人の多さから危険なバイトとされ

俺も怪我をした一人だ

怪我と弁当は自分もち

だけどわずかな日銭で怪我すれば

日銭もぶっ飛ぶ

当然お断りだ

当時の引越しの場合

引越し業者を頼んでも正社員やそこにバイトが来ることは少ない。

はずれを引けば来た人間の8割はろくに訓練受けてない派遣バイトである。

因みに引っ越し業者できちんと訓練を受けた社員が来ることはまれで

だいたい経験不足のバイトにお鉢が回ってくると

物を傷つけたりする事が多い。

D社は俺が過去に引越し関連で入った中では最低最悪の会社だった。

D社では○○ローンと言うものがあり

社が立て替えるが損失は自分もちで弁償だ。

それは二重派遣のアルバイトでも変わらないと言い切ったときは

そこの社の社長を「YAH YAH YAH」よろしく殴りにいこうと思ったくらいだ。

会社としては金さえ払ってくれればかまわない

社員としてはスケープゴートさえいればかまわない。

会社のせいで酷い怪我をしたら、

お見舞いじゃなく請求書が来た

なんて珍しくもなかった。



だが選択しがない中日銭を稼ぐしかない俺は

俺は渋々この仕事を請けることにした。

蓋を開ければ

単純作業だが工具が充実していて非常に楽。

労働時間の割に移動拘束時間が長いせいで

5時間分時給足してくれる良心的な会社もあったりする。

またそんな楽ではなくきつい仕事であったが

派遣先の方が非常によく人間の鏡のような方で、

気持ちよく仕事をさせていただいた事もある。


普通に仕事させてもらえれば、

時給が安かろうと文句は言えない立場だ。


チーフマネージャー
あっ…言い忘れてました
何かあるんですか?
チーフマネージャー
明日は、スーツで、絶対うちのシャツ着ないようにお願いします。
はぁ?買わなきゃ仕事斡旋しないっていってなかったですっけ?
チーフマネージャー
いやだなNさん
先方の希望ですよ、き・ぼ・う
それに僕がへんな仕事紹介した事ないでしょ?
どの口でそれを言うか。
9割は変な仕事しか紹介してねぇじゃねーか!


危険を感じた俺は一計を案じ


俺は保険を打っていた。

仲間に頼んできな臭い情報がないか下調べをしたのだ。

出るわ出るわ黒いうわさの数々が、

やばいなこりゃ。



そうと決まればバックレる準備だ。

俺はもっていくなと念をおさせれた

社員用のポロシャツと黒キャップ帽。

作業用のズボンを持ち込んだ。

綺麗な工場だと思ったら、

ここから更に移動すると言う。

おいおいマジかよ2重派遣かい。

2重派遣する企業に優良企業なし

ついた場所に案内される

入った瞬間わかった

超どブラック

怒鳴り声がこだまし

行きかう人々の目が死んでる




仲間内からタレこみのメールが来ていた。

「ヤバイ、逃げろ」

行政指導が入っても

悪事を繰り返す悪徳企業に

会社を通じて2重派遣

俺は出向されていた。

仲間からのタレこみは

「社員の中にユダがいる」というもの

割としっかり証拠を集めていたらしく

俺も関係者とみなされればドナドナされる可能性が高い。

とりあえず全員署に来て関係者あぶり出しって奴だ。

だけどつかまる姿を晒す奴もいる。

SNSで晒されたことで会社の面接を通らない人も出てきており

俺たちはそれを「晒し首」と呼んでいた。



証拠になるものがなければ、

俺も会社にトカゲの尻尾として切られかねない。


そこで冒頭にあった一芝居を打ち俺は逃げ出したわけである。

そこにチーフから電話がかかってきた

チーフ
Nさん何やってんすか?
クライアントお怒りですよ。
テレビ見ろ平和ボケ夫
チーフ
テレビ…?あっ…
いい加減すれてうざくなった俺を排除するために知ってて紹介した…訳じゃねぇよな。
チーフ
まっ…まぁつかまらず逃げ出せたんだし、よかったじゃないっすか。
あんたっつー人は…クライアント選らばねぇとお前ら仕事なくすぞ。

そのやり取りの後程なくして

この派遣会社は潰れる事となる。


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