■小学生時代にDJに憧れた男が一つのラジオ番組の終焉に語る想い③大学生・社会人編

前話: ■小学生時代にDJに憧れた男が一つのラジオ番組の終焉に語る想い②中学・高校生編

◇一人暮らしの僕とラジオ~大学生編~◇

大学生となった僕は憧れの一人暮らしを始めた。めぞん一刻の様な古いアパートに入り家賃35,000円の風呂なし(コインシャワーのみ)・トイレ共同の生活だ。慎ましやかに生活はしていたつもりだが、学費と一人暮らしの生活費の双方を稼ぐにはバイトをする必要がかなり出てきて大学1年生~2年生の時にはラジオを聴く余裕も持てないほどだった。(僕の経験してきた数々の深夜バイトに関する記事はまた改めて後日記載予定)


しかし大学3年で始めた新聞社のバイトで大分余裕を持つことができるようになり、めぞん一刻館からオートロック付きの築浅マンションに移ることができるまでになった。ここで僕はADSLなどのインターネット環境を整えネットの世界にどっぷりと浸かるようになっていく。当時からラジオ×インターネットの相性は非常に良い物で中でもオールナイトニッポン等の優良コンテンツはネットを通して情報を入手したり、実際の音源を聞く機会も多く持つことができた。ここで僕は木曜深夜25:00~27:00のナインティナインのオールナイトニッポンをガッツリと聞くようになる。


・ナインティナインのオールナイトニッポン

<演技力とハガキ職人>←こちらの記事にもあるようにナイナイのオールナイトは古き良きAM深夜ラジオの形を順守している。ハガキ職人がコーナー毎に時事ネタを交えながら渾身のネタハガキを投稿しそれを岡村さんがなりきって読んでいく。やべっちはあくまでも相槌をうったりツッコミを入れたりでテンポを良くする役。そしてTVではあれだけテンションの高い岡村さんがラジオでは落ち着いたトーンで喋っているのが印象的だった。やべっちと岡村さんの関係も面白く互いに「矢部さん」「岡村さん」とリスペクトを感じさせる呼び方で非常に良い関係性を感じることができる面白くもそこで巻き起こる人間模様に心を通わせられる番組だった。


心に残る数々のコーナーやエピソードトークも印象深い。「悪い人の夢」は勿論のこととして「ジャネット」「2時の時報」「お正月の帰省トーク」「出川哲郎との僕たちのLOVE&SEX」「下ネタ投稿には何もあげません(毒まんじゅう)」「豚汁師匠の行方」「ハガキ職人の破門」「汁親」等々番組独自のルール・共通言語がどんどん伸びていき、それがあればあるほどナイナイの2人と僕たちリスナーの間に秘密が増えていくような気持ちで親近感が湧いていくのだった。


◇OHで聞いたオールナイトニッポン~社会人編~◇

そんな僕も社会人となり仕事をするようになった。社会人となり働くようになると中々ラジオを聴く余裕を持つことも能わず、ラジオからはしばらく離れた。起業家を目指し数社を渡り歩く過程で出会った妻と結婚し、子供も2人生まれた。


2人目の娘の妊娠がわかった際にエコー検査で次女の肺に黒い影があることを医師に指摘された。肺に腫瘍の様なものがあり、それが膨らみ他の臓器を圧迫してしまい最悪死んでしまうリスクもありうるという病気だという。病院を転々とする中で最終的に日本でも有数の小児治療施設のある国立成育医療研究センターで産むこととなった。


妻も出産迄に入院のリスクがあると言われ(実際50日間入院することになった)、産んでからも何かあった際にすぐに駆けつけられるようにしておく必要があると考え、それまで都心まで1時間近くかけていた通勤時間を極力0にしようと最寄りの駅近くの地場の不動産会社に僕は転職した。不動産業者といっても色々あるが僕が働いていたのは本当に町にある不動産業者。マンションや戸建てを買いたい人・売りたい人・借りたい人・貸したい人の間をつなぐ業務だ。そんな業務の中でも僕が主に従事していたのが売買。中古マンションを売りたい売主の物件を買いたい人に紹介する仕事だ。中には競売物件を会社で買い上げリフォームをして売り出す社内物件の販売もある。


人気のある物件であれば検討中の買主に連絡をして即売れることもあるが、そんなに簡単に物件がばかすか売れるわけではない。そんな訳でお客様の多くを案内できる土日祝日に「お勧め物件」や「出たばかりの物件」で空室の場所をオープンにみてもらえる「オープンハウス」というイベントを毎週開催していた。週の始めにどこの物件でオープンハウスをするか決め週中にチラシを印刷し、それをポストに投函し当日にはのぼりを立て、現地案内の看板を出しオープンハウスを実施するのだ。


オープンハウスに入るのは土日それぞれの時間で1~2時間なのだがお客様が来ない限りは暇である。そこで読書をしたり宅検の勉強をしたりするわけなのだが、ガラーンとしたオープンハウスの空間で一人ひっそりと待っているのも退屈なものである。そこで僕は当時替えたばかりのiPhoneで音楽を聴いたりしていたのだが、ふとある時思いついたのだ。

もしかしてYouTubeでラジオ聴けたりしないかな…
iPhone
YouTubeアプリで検索すると出てくる「オールナイトニッポン」「JUNK」の文字の数々。
うひょーお宝の山やないかい!オープンハウスたのすぃー!!

というわけでオープンハウスの待ち時間をきっかけにYouTubeに上がっている深夜ラジオの放送を4~5年ぶりに漁るように聞くようになったのだ。ちなみに不動産営業は基本的に車での移動が多く車中でのラジオも良く聞くようになった。日中のAMに限らずBGMとしても楽しいFM放送も良く聴くように。更には通勤途中の電車内や休日のランニング・ウォーキング時にもラジオを聴きながら動くと非常に楽しく快適に運動ができることも判明し更に更に聴くようになった。遂にはジムで身体を動かしている時でさえもエアロバイクを漕ぎながらラジオを聴くようになった。ラジオ聴きながらなら1時間のバイクも楽勝なのだ♪そんな中で聴く番組もどんどん増えた。


◇今も聴く名番組たち◇

社会人になってから今も聴き続けている番組は下記だ。

◎は必須の勢いで聞き○はほぼ毎週聴く。それ以外は時間が合う時に生で聴くイメージ。


・木曜 ナインティナインのオールナイトニッポン

⇒引き続き!時事ネタも多く、ラジオ界のご意見番としての岡村さんの意見を聴く楽しみも。番組本も6冊出ている。

※ナインティナインのオールナイトニッ本 当然全冊コンプリートしている。嬉しいおまけCD付き。


・土曜 オードリーのオールナイトニッポン

⇒2008年のM1を敗者復活から駆け上がり準優勝をした勢いをそのままに現在に至るまで土曜の一部を牽引する存在。TVとは違う存在感を示す2人の姿が非常に面白い。例えば春日はあぁみえて凄く常識人。そしてひな壇が苦手。逆に若林はあぁ見えてラジオだと大暴れ。滅茶苦茶な要望をぶつけたりひねくれたりやりたい放題ででもそれが面白い。2人のバックボーンとなっている物真似小屋のキサラ出身のバーモント秀樹やビトタケシ、ビッグスモールンのゴンちゃんなど愛すべき芸人たちのエピソードや番組内で彼らに急にかける電話のやりとりも秀逸である。

※先日国際フォーラムで5000人のリトルトゥースを集めた番組イベント史上最大のショーパブ祭り


・水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論

⇒南海キャンディーズの山ちゃん。彼は根っからのアイドルオタクであり言葉の魔術師であり、お笑いを心から愛するラジオモンスターである。AKBの総選挙やじゃんけん大会ももクロの大会場のLIVEの後などにその温度感、盛り上がり感を共有するなら彼のラジオが最適だ。更には番組内のコーナー「子供たちを責めないで!」は時事いじりから山ちゃん責めに至るまで子供先生が次々に山ちゃんを責めたりたまに安田大サーカスのクロちゃんのtwitterをいじったりなど聴き所の一つだ。番組の最後にメールで募集したお題に対してリスナーが次々にボケをしかけてくるメールに「それは●●でしょ」「それは●●」と山ちゃんがマシンガンの様に切り返す様は聴いていてゾクゾクする神の領域の名人芸だ。

※南キャン山ちゃんとオードリ若林の未知数の掛け合わせ「たりないふたり」


・月曜バカリズムのオールナイトニッポンゴールド

エロリズム論を出版した。ちなみに面白いのがオードリー若林を中心とした人間関係。若林とバカリズムは日曜のアンタッチャブル山崎を交えた日曜芸人で一緒に番組を行っており、若林はバカリズムを桝野さんと呼び互いにリスペクトしている。南海キャンディーズの山ちゃんとオードリー若林は「足りない2人」という番組で漫才ユニットを組んでいてここもリスペクトしあっている。更にはこの秋始まるミレニアムズというフジテレビのお笑い番組ではこのオードリー、南キャン山ちゃん、ウーマンラッシュアワー、流れ星、ナイツのそれぞれ同期組が番組を始めるという事で非常に楽しみだ。シュールで独特な面白味のあるバカリズムのラジオは聴き心地の良いAMラジオだと思う。

※この秋はじまるミレニアムズ。ラジオを聴く限り目が離せない。そしてこの番組みたいのをやりたがっていたアルコ&ピースのオールナイトニッポンの悔しいトークも面白かった。


・木曜二部ウーマンラッシュアワーのオールナイトニッポン

2013年のTHE MANZAIで優勝したウーマンラッシュアワーがその勢いそのままに始めたオールナイトニッポン2部。元々THE MANZAIで司会をしているナイナイのannにゲスト出演、及びナイナイannのお休み会の代打としてウーマンラッシュアワーが番組を行いそこでの活躍が認められて始まった番組。ファンに手を出すゲスなウーマン村本はtwitter炎上などで有名だと思うが、それ以上にゲスな中川パラダイスのエピソードトークも面白い。ウーマン村本はtwitter民をこきおろし、パラダイスは嫁がいるにも関わらず女性に声をかけ夜の店に行きまくる姿を恐妻にブチ切れられ、坊主にされて更に下の毛も全て脱毛することになるトークなど過激でゲスな話を聞くならこの番組が最高である。とがっている。とにかくエッジが効いてる。


・月曜 鬼龍院翔のオールナイトニッポン

「女々しくて」でカラオケランキングの1位記録を塗り替え、紅白歌手にまで上り詰めたゴールデンボンバー鬼龍院翔パーソナリティの番組。過剰すぎる下手に出る姿勢と溢れかえる童貞魂、ビジュアル系業界の人間関係と元NSC出身のお笑いへのリスペクトなど聴きごたえのある展開である。特にキリショーの半生を振り返るとGactへの憧れとお笑いへの憧憬を募らせて、こじらせて更には純情な恋愛を貫き、傷を負った彼女との思い出を歌詞に昇華していく姿勢になんともいえない共感と切なさを募らせることができる。詳しくは彼の自伝的本「ゴールデンボンバーのボーカルなんだけど何か質問ある」を読んで欲しい。ダメなんだけどそこが面白い。そんな彼の魅力の詰まったannである。月曜深夜。

※キリショーの生き様・考え方や歌詞の作られる背景に至るまで赤裸々に語られている一書。


・サタデー大人天国!宮川賢のパカパカ行進曲!!

②でも誰なんだお前は?のやり取りを紹介したが今もなお、劇団ビタミン大使ABCの宮川賢はラジオを続けている。それが土曜の午後3時から放送している宮川賢のパカパカ行進曲である。内容としてはその日のテーマに従い電話で募集された馬鹿エピソードを生でリスナーに話してもらいそれを宮川賢がいじり倒すというもの。力を抜いて純粋にくだらないトークに笑えるので土曜の不動産営業の仕事の合間にこの時間にカーラジオを聴くのが凄く楽しみだった。今でも車で土曜日に出かける日にはパカパカ行進曲を聴けるようにうまくスケジューリングしたいと思えるほど。


・テレフォン人生相談

平日午前11時~ニッポン放送で大絶賛放送中の本当に真面目な人生相談番組。内容も多岐に渡り離婚、子育て、嫁姑問題、将来どうしていいかわからない若者など様々な人生相談に対しパーソナリティの加藤諦三先生(落ち込んだ経験がある人なら必ず知っている早稲田の教授)とその道の専門家の先生が厳しくも温かく真摯に相談に乗ってくれる。これを聴くとこんなにも悩んでいる人は多くいるんだな、と自分が恵まれている境遇なのだと気付くとともに、その相談の答えを聴くたびに「あぁそんなに肩肘はらずにひとつひとつ丁寧に頑張っていけばいいんだな」と妙に納得のできる良い番組。こちらに内容がまとまっているが是非ラジオの生放送で聴いていただきたい。これも平日の不動産営業の際に11時に車に乗っていれば必ず聴いていた番組だ。


・aiko

深夜ラジオを語る上でこの人の存在も避けて通れない。かつてオールナイトニッポンのパーソナリティを務めたシンガーソングライターのaikoは根っからの深夜ラジオ好きである。甘く切ない恋心を歌うカブトムシもラジオではゲームの話もあり、ゲスなトークも下ネタも全てを受け入れるラジオの聖母の様な存在である。ナイナイのannのヘビーリスナーであり汁男優トークに食いついたり、コーナーの隅々まで熟知していたりゲストに登場して話すたびにそのラジオ愛が伝わってくる。山ちゃんの不毛な議論も大好きでゲストで登場した際には山ちゃんと一緒にファミコンのBGM当て鼻歌クイズで大いに盛り上がり、子供たちを責めないででも子供師匠の厳しい追及とネタ振りにも狂喜乱舞して見事な対応を見せていた。


※そのキャラとは裏腹に深夜ラジオ大好きなaiko。そこまで好きすぎると婚期に影響するのでは?と個人的に心配である。

◇神回の紹介◇

そんな僕が聴いてきた番組の中でも「この番組は半端なく面白い伝説的な回」と言い切れる上記番組の神回を紹介したい。

・岡村さんの復活とやべっちが支えた5か月間「ナイナイのann第823回放送」
W杯イヤーの2010年、ナインティナインの岡村さんはレギュラー番組の収録以外に映画の撮影、一人舞台の準備とあまりの忙しさ、激務の積み重ねで精神的に崩壊してしまい(ラジオでは"パッカーン"と表現されている)、結果的に5か月間休養を取ることとなってしまった。その間、99の活動はやべっち一人で支えオールナイトニッポンもやべっちが一人で切り盛りをしてきた。


いつ復活するかもわからない日々が積み重なる中で岡村さんに関する情報も錯綜し、いつ復活するのかそれともこのまま引退してしまうのではないかという心配もまことしやかに囁かれる中で電撃的に復活。業界聴取率も高いこの番組で休養と復活に至る数々のエピソードを語ることとなった。


お金がないと余裕を無くしていく様など休むに至った経緯、サッカーW杯も見ずにただただ甲子園をみながら休養する日々。甘いものがたまらなく好きになり貪るように食べたジャンボチョコ最中(結果食べ過ぎて大いに太った)。休ませたやべっちとマネージャーの優しさ、家族の支え、復活に至った言葉のやり取りすべてがあいまって感動的な回となった。

※TVでの復活はめちゃイケで当時のタイムリーなニュースのパロディで行ったがラジオではその5か月間に何が行われていたのか、そこでのコンビ間の絆の強さを感じさせるトークを展開した。


正直、岡村さんの復活は奇跡である。ストレス社会といわれる現在病の一つといってしまえばそれまでだが岡村さん曰く「5か月間地獄を見ました」そして「復活できたのは奇跡」という言葉の通りこの復活は奇跡でありその現場を目の当たりにすることができたこの回はだからこそ神回なのである。現在心が疲れてしまっている人も、過去に疲れた人も周りにそういう人がいる人も皆さん聴いていただきたい。

⇒99 ANN 823 岡村さん完全復帰。は←こちらで視聴可能。


・オードリー3.11東日本大震災明け1発目の放送「オードリーのann第75回」

2011年3月11日東日本大震災の発生。平成に訪れた巨大地震は地震だけに留まらず、津波、原発の停止、経済的なダメージも含め多くの死傷者とその周辺の悲しみ、政治や経済も含めて多くの影響を与えた。TV番組は軒並みニュースばかりとなりお笑いやバラエティは放送を控えるようになった。TVCMも自粛の方向性が強まり流れるのはACのCMばかり。ラジオもその潮流は全く一緒でオールナイトニッポンも放送自粛モードとなった。2週間の放送中止を乗り越えて震災明けから久々の放送となったのがこの回だった。


冒頭から若林が「こんな時だからこそ楽しくラジオができればと思い漫才から始めたいと思います」という説明を始めいきなりのオードリーの新作漫才をannで初披露。更には番組の後半にももう1本の新作漫才を披露することとなり“お笑い芸人ができること”をわかりやすい形で示した素晴らしい回だった。しかも卸した2本ともTVでも通用する本気のネタでその完成度も感動を呼ぶ回となった。

※震災の暗いムードを吹き飛ばせと2本の新作漫才をラジオのために用意したオードリーの2人。

辛い時、苦しい時、涙が止まらない夜、死にたいと思える日々も、そんな時だからこそ笑うことが必要なのかもしれない。そんな時にこの放送を聴いてほしい。お笑い芸人の矜持を感じることができるだろう。

⇒オードリーのオールナイトニッポン ANN 第75回はこちら


◇ナイナイのannの最終回に向けた思い

そんなこんなでお伝えしてきた僕とラジオの関わりだが、今後も僕は通勤の行き来でラジオを聴くことでしょう。YouTubeにラジオ番組を上げ続けてくれている職人さんには心から感謝している。僕の夢であるいつかラジオパーソナリティーとなり喋る日が来ることを密かに胸に秘めながら毎日を一生懸命暮らしていくこととなるのでしょう。


そんな中でナインティナインのオールナイトニッポンが9月で終わるという衝撃のニュースが入った。テラスハウスの終了の100倍くらいびっくりした。なぜなら岡村さんにとってナインティナインにとってラジオとは人生そのものであり、唯一心を許して本心をあけすけに話せる場所であり、99の二人の絆を確かめる場所であり、大人になっても中高生の頃のくだらない話をきゃっきゃと話しあえる素敵空間なはずだからだ。


20年半続いた番組を終了する理由については第1009回の放送でやべっちが語っている通りで、ひとえにやべっちの達成感。上記の神回でも紹介した岡村さんの復活を成し遂げた段階でやべっちの緊張の糸はひとつ切れてしまったのだ。そこから4年に渡りなんとか気持ちをリカバリーできないかと頑張ってきたが情熱を基に戻すことはできなかったとのこと。出川哲郎はその状況も含めて「やべっちやめちゃだめだよー」と語っていたが、その気持ちはリスナー全員の思いなのだがこれもこれでしょうがないのだろう。決してコンビ仲が悪くなったからでも、子育てに専念したいからでもないのであると。僕もあまりにショックで、みんデモでデモを起こしたりしたものだ。


僕がみんデモで起こしたデモ。Google Map上でニッポン放送の周りをグルグル回った。

▼無料アプリみんデモはこちら

http://mindemo.jp/


aikoは嘆き、爆笑問題の太田はLFに噛みつき、高田文夫はたけしと復活すると意気込み、ウーマンラッシュアワー村本は1部に上がるチャンスだと息巻いたりしたわけだが、結論としてはやべっちのみの卒業。10月からは岡村さん単独での「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」がスタートするという。僕はその発表を聴きながら「ウーマンラッシュアワーがいよいよ1部に上がるのか?でも岡村さんはラジオという語る場をなくして大丈夫なのか?僕自身もナイナイのオールナイトがなくなってしまうと心にぽっかりと穴があいてしまうのではないか?」と思っていた思いを裏切られた様な思いで「裏切られた―。なんや最終回っていっても続くんやんけー」という思いがある一方でやべっちのいなくなる寂しさを隠せない複雑な心境。裏切られた、続いて良かった、でも淋しいの1/3の複雑な感情。


やべっちに対して思う事、それはここまでありがとう。一人でラジオを支え続けてくれたからこそ今があること、そこで腹をくくって頑張ってくれたこと、本当に矢部氏のお陰です。ナインティナインは岡村さんが頑張りやべっちがワイプで突っ込む。ラジオでも岡村さんがネタを読み、やべっちが笑う、リアクションをとる。これでリズムができ安心して聴くことができる安定感をもたらしたのだと思っています。岡村さんが正月の帰省トークを伸び伸びとできるのもサッカー部の後輩であるやべっちがその話をがっしり受け止めてくれるからこそです。本当にありがとうございました。ご苦労さまでした。そして今後も節目節目で99のオールナイトに帰ってきてほしいなと思います。出川さんが年末のLOVE&SEX特集で出るように毎年この時期は帰ってくるという存在であって欲しいです。


岡村さんに思う事。これまでと同じように伸び伸びと社会に持論を展開して欲しいです。一人になっても決してクリス・ペプラーのFMラジオの様なテイストになることなく、これまで通りフリートークで時事ネタをいじり、27時間テレビの後にはその舞台裏を話し、ネタハガキを読み時には破門にしたりカラフルなハガキに文句をつけたりしながら多くのコーナーを素晴らしい作家陣、ハガキ職人達と継続していって欲しいです。ネットニュースの台頭で喋ったことがすぐにYahooニュースになってしまう時代柄、昔のようにいいたいこともいえないこんな世の中じゃ・・・ポイズン状態ですが僕たちの秘密のニュースとして岡村さんのゆとり世代の敗北者みたいな独特な考え方も含めて共有してきた内容、思いを今後も結婚するまで、魂が燃え尽きるまでラジオを通して共有していって欲しいのです。


そんな思いを抱えながら最終回の放送を迎えたいと考えております。

岡村さん
わーわーいうとります
やべっち
お時間です
二人で
さようなら!

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