「置口空助の発達障害克服論」10年で概ね克服した話⑧D事業所退職後(平成25年9月から平成26年2月)
D軽費老人ホームを辞めた後
なかなか在職中は時間を割くことができなかったですから、今時間が十分にある状態はある意味自分にとって、宿題になっていた「発達障害の克服・軽減」ことを取り組むことのできる、貴重な時間だなと感じていました。自分の今後の人生を左右する大事な時間です。発達障害の軽減・克服の見通しが立たなければ、再就職はしないと決めました。
自分のことを低スペックのパソコンと感じることがあります。他の人と比べて能力が低いなと思いますよ。他の人が当然できるようなことができないですから。
「低スペッパソコンで、デフォルトではその能力がないのであれば、専用のソフトを脳にインストールすればいい」そういう発想で取り組んできました。足りないなら入れればいいのです。低スペックパソコンだろうが、そんなの関係ないですよ。
私の発達障害のアプローチの仕方は大きく分けて3種類でした。
①効率化の仕組み
②認知・知覚の仕組み
③メンタル強化の仕組み
これらになりますね。他の人に比べてできない事が多いのであればその仕組みを作ろう。こういうことでした。これが「頭の中にそのソフト入れる」という事です。
この時期には①番と③の仕組みを構築していました。 ②に関しては、五里霧中でしたね。
まったくもってきっかけすらない。
③番は、「100回忌CD」を徹底的に学ぶことになります。自分の中ではこれを行うことで自分が良くなる事を確信していましたね。自分の中では重要だと思っていました。執着していたといってもいいでしょう。具体的に言うと、まだ、「100回聞きCD 」の文字おこしと「すること・しないこと」の抜き出しをしていました。
そしてフラッシュバック
辞めてから1ヶ月後位から、フラッシュバックが強くなりましたね、ある特定に人物がでてくるのです。T主任ではないです。仮にKさんとしておきます。なぜKさんが出てくるのかわからない。正直困りました。
ほぼ同時期にD事業所に入社をした方で、普通にいろんな話をして、それなりに仲の良かった人です。非常に女らしい女性ですが、いろんな部分がグラグラしている。と感じていました。
ほぼ初対面で、自分の身の上話、精神的に参っていたこと、旦那さんのことなど。話を聞いてくれる人なら誰でもいいタイプでしたね。非常に依存心が強い人という印象です。
辞める前の1年ほど前から、私に対して馬鹿にし、露骨に無視をすることがありまして、彼女なりに私に対して何か思うことがあるんでしょう。理由は判らないですし、多分話し合えば解決するだろうと思っていましたが、多分T主任のネガティブキャンペーンの影響があるのだろうと思っていました。ですから関係改善の必要性は感じなかったですね。人間関係は相互作用です。ようするに私が揺るがなかったら、相手は空回りしますので、結局元に戻るのです。そう考えると一過性のものといえると思います。むしろ「修行」です。
と思っていたのですがね(笑)。なぜKさんがフラッシュバックでやってくる。そして私を責めるのです。今までのフラッシュバックの中で、いちばん強烈なものですね。こんなに追い込まれたことはなかった。瘴気とともに現われて、しかもリアル過ぎます。さすがに24時間フルにいるわけではないですが、いつくるかわからないのも辛いですよ。
出てくると、「やはり自分が悪いのではないのだろうか?」と考えてしまうのです。解決策がない堂々巡りに陥っていました。自分が悪いではないという思いは、最終的には「自分なんて生きている価値がない」という考えになります。非常にまずい状況です。
フラッシュバックをある程度克服したと思ったら、今までで最強のフラッシュバックが来ました(笑)。
そんな中で私を支えていたのは、やはり斎藤一人さんの教えです。そして、「100回聞きCD」のまとめを終われば、このことが解決できると確信していました。根拠はないのですけどね。苦しみながらも、それでも少しずつ前進はしていたかな。
成果物系「仕組み 効率化」
介護職でした①
いろんな弱点を抱えていても、どうやって仕事をするかとして日常生活を送るか。
これが私のテーマでした。介護職を辞めてから一応の完成、ということが自分の中では少し悲しいポイントですがね。でも仕事を辞めなければ完成はしてなかったね。なるようになっているとそう思います。
私の仕事は入所施設の現場の介護職でした。この仕事の中で起きることにどうやって対応するか。いろんなことが人と違うので、工夫をしなければやっていけないですね、漫然と仕事することは出来ないね。これが現実でした。
仕事の特徴として、屋内であること。基本的に時間内で終わる職場でした。あまり残業はなかったです。日常で行う業務というのは基本的に決まっています。その曜日によってとか、例えば何かの行事があるかとか、そういう違いはありますけども、基本的にルーティンワークの仕事です。
突発的な出来事、これはどんな職種で起きることなのだと思います。ただ、介護の業務の範囲内での突発的な出来事です。例えば入居者様の状態が悪化したとか。ただ、経費老人ホームなので、そんなに要介護度の重い方はそれほど多くはないです。あまり状態の良くない利用者様は病院へ転院されるので、それほど殺伐とした雰囲気ではないです。特別養護老人ホームを経験していますので、比較すると入所施設の中でもハードな職場ではないといえます。基本的に 肉体労働です。記録を書くというのもありますが。メインの業務は入居者様のケアです。
介護職でした②
上記では介護職の魅力が伝わらないな。確かに賃金は高いわけではないです。業務内容は夜勤があるところだと、その現場によってだいぶ差があるので一概にはいえませんが、やはり大変ですね。利用様や職員との人間関係で悩む職員も多分多いでしょう。だからといってこの仕事に魅力がないわけではないですね。
その会社に長くとどまる人がいます。簡単に辞める人も多いなかで、なぜなのか?長くいる人は、結局のところその業務に耐えていける人なのです。
長年介護職に関わっていて、介護に向いている人というのは分かってきました。利用者様に受け入れること。これが1番です。利用者様が嫌がる人は結局、長くいられないですね。そういうことなのでした。利用様の為にという行動も、利用者様本人に受け入れてくれなければ意味がないです。これが1番大きいです。基本的に介護チームプレですね。能力的に多少の差異があっても、カバーできてしまうのです。個人的な能力というものに程大きなウェイトを占めてはいない仕事です。
どういう人が受け入れられるか。長持ちする人はどういう人なのか、ずっとそばにいられる人はどういう人なのか。それは情緒が安定している人です。間違いなくストレスのかかる仕事なのですが、ストレスを覚えていても引きずらない。自分の顔出さない。こういう人を高齢者は受け入れます。
特別に際立った個性とか必要ないです。逆に相手インパクト与えることは正直あまり好ましくはないです。重要なことは、自分の心に芽生えてくるネガティブな感情を処理する作業が必要です。他の職種よりも求められると思います。これが上手くこなせないと、利用者は気がつきます。例え認知症の利用者であっても、です。こういう心の修行ができること、わたしにとっての「魅力」です。
こういう仕事環境の中で徹底的に効率化を目指します。そして道具を使う言うことに拘ります。人間の能力というのは正直そんなに差はないです。当事者の私が言うと驚く方もいると思いますが、当事者の感想としてはそういうことですね。人間の能力差というものは正直それほど大きいと思えないですね。であるならば、それを補完する意味で道具を使えば良い。それが持たざる者としての選択でしたね。
用意するもの
<IT機器類>
ノートパソコン
ドキュメントスキャナ
テプラ
プリンター
スマートフォン
裁断機
<ソフト系>
Google系サービス(各種検索、メール、カレンダーは必須)
マインドマップ系ソフト(私はFreeMindとMindmeisterを使用しています)
Ever note
タスク管理ソフト(私はtoodledo、nozbeを目的に分けて併用してます)。
クラウドストレージサービス(私はgoogledriveです。Dropboxも検討中です)。
メインは以上ですね。目的別に他にもいろいろ使っています。
紙について①
基本的にペーパーレスを目指します。私はこれまでの人生で物を片付けることが出来ない人でした。はっきり言ってごみ屋敷の住人ですね。学校でもプリントの提出がありますよね?自分では提出で出来たことがなかったと思います。よく、高校を卒業できたと自分でも信じられない思いですね。学校側が「面倒くさいから卒業させちゃえ」というノリだったら面白いね(笑)。
社会人になってもその傾向がありましたよ。小さい頃と基本的に何も変わっていないですから。たださすがにそんなことをしていると、すぐクビになってしますので、重要な種類や提出しなければならないものは、自分では管理しませんね。親に預かって貰っていました。
なぜかというと、ゴミの中に埋まってしまうので。何層にも堆積しているのです。一度埋まってしまったら発掘はまず無理ですね。いやいや、さすがに片付けようとは何度も試みましたよ。でも1週間もたないのですね。最終的には何もしなくなりますね。当事者あるあるかな。
さてゴミ屋敷の住人として一番困るのが「紙」の扱いなのでした。普段生活していると結構紙は溜まります。領収書とかね、道を歩けばちょっとしたとか広告とか。訳がわからないダイレクトメールとかね。世界は紙に満ちあふれている。仕事でもそうなのです。ちょっとした企画書とか、回ってきたちょっとした紙、使うかどうか判然としない書類が結構ありますもんね。
重要な保証書、例えば資格の証明書とか、契約書とか、多分原本を取っておいた方がよいと思う書類がありますけども、それ以外の書類のほうが圧倒的に多いわけですよ。これをドキュメントスキャナを使ってパソコンに取り込みます。そして取り込んだ後の紙は原則破棄なのです。残していても仕方がないので。必要とあればプリントアウトすればいいのです。
紙について②
さて続きまして。パソコンに取り込んだ情報をどうするか。です。
evernoteというもの使います。第2の脳と言われるクラウドサービスですね。ここが最終的な情報の保管庫になります。フォルダとタグで管理をすることになるのですが、検索機能がついているので、evernoteにいれた情報なら探せないことはないのですね。これは助かりますよ。書類の管理で困るのが、どこに仕舞ったか判らなくてとりだせないことですから。この心配がなくなるとことは、これは整理整頓が苦手な当事者の方には非常に大きなことです。
続きまして本ですね。電子書籍がだんだんふえてきていますが、まだまだ紙媒体の本を購入することや、本棚にたくさん本のある方も多いと思います。本棚も結構スペースを取りますし、また本棚自体には未整理してない紙やゴミがよく判らないものが陳列しますね。私にとって本棚はハッキリ言って敵です。
これも最終的にはクラウドサービスで管理します。その前に「自炊」をします(ご飯系のことではないです)裁断機で背表紙を裁断して、本を解体するのです、バラ状の紙にして、ドキュメントスキャナでパソコンに取り込みます。こうすることで本と本棚が部屋からなくなるのです。それでも、例えば資格試験の問題集など、本でのほうが利用しやすいものが残ると思いますが、小ぶりのカラーボックスぐらいで多分収まるでしょう
机の上
<書類系>
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