「置口空助の発達障害克服論」10年で概ね克服した話⑨発達障害の克服 (平成26年2月以降)

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この章で「発達障害への対応」は終わりです。10章は「後書き的」なので。2次障害を概ね克服していますし、アスペルがーの「独特な思考」も改善しています。当事者なら理解してくる方が多いであろう、「疲れやすさ」も解消しており、一般人レベルかなと思います。自分の中では別人になった感覚です。

当事者であれば、役にたつ部分もあると思います。

ただ、ひとつ問題があります。「長い」です。3万2千字を超えています(始めに言わないとフェアではないと思うので)。もしかしたら、storys.jpの中で最長かもしれないですね。読んで下さいとは言えないね(笑)。では始めます。


       



2回目の受診の後

自宅に戻って取り組んだこと3点があります

①対発達障害の取り組み

②解離対策として100回聞きcdのまとめ

③自分の得意など情報処理のやり方を模索すること


でもなかなか遅々としてすまないのです。困ったよ(笑)。理由は3つあります。


<彼>

なぜかというと、非常に彼が苦しんでいました。なかなかの暴れぶりです。基本的な行動パターンが過食なのです。これ以外の苦しみを和らげる方法はないのでした。過去私は、非常に過食というものに苦しめられてきました。「正直食べたくて食べているわけではない。でも食べてしまう」これが非常に自分の自信を砕きます。そうなのです。「自分をコントロールできない」これを自覚してしまうと、自分を尊重することは無理ですよ。

「どうせ俺なんか」

「やっても無理なんじゃないか」

と思うことになります。ただこれは「彼」の影響だ。ということに気がつくと状況変ります。弱点「過食」が私を傷つける事ことはなくなりました。ただ確実に体重が増加していくだけです。困るね(笑)

「彼」に気づき、交流するわけですよ。私は、「彼」は自分かなと思っています。幼い頃の私が傷つきそれを緩和するために作り出したもう1人の自分。医学的にどうなのかということが判らないです。医者じゃないのでね。自分の中ではそうなのでした。だいぶ性格が違うということも理解しました。彼の方が美意識は強いと思います。白黒はっきりつけるね。批判心も旺盛ですね。基本的に友好的です。ありがたいです。


<Kさん>

それとフラッシュバックですね。これが私を苦しめたね。Kさんが現れるこれには正直参りました。説明しにくいですが、非常にリアルなのです。実際にいるのです。

Kさん。ここまで来るとほとんど、生霊に近いよ(笑)。俺そこまで何かしたかね?


<タイピング>

さて遅々として進まないのは、彼やKさんだけせいではないのです。物理的にタイピングが厳しい。張り切って行うと非常に体に負担がかかります。むりをすると寝込むはめになるので。私の特徴である「異常に疲れやすい」、これもネックでした。




知識・技能「ドラゴンスピーチ11」

                


「ドラゴンスピーチ11」というソフトを購入しました。端的に言うと、音声入力ソフトです。話す言葉がそのまま文字になるというソフトです。私の中では画期的ですよ。タイピングしなくても文章が入力できるのですから。ハンズフリーですね。これで異常に疲れやすい私でも文章を書けるようになると思いました(実際はそんなに甘くはなかったですが)。


長い文章を書きたくても、タイピングがネックになって書けないという方はいると思います。そういう方には検討をして欲しいです。使えば使うほど精度が上がります。現状ではこのジャンルのソフトの中ではナンバーワンと言っていいと思います。文字の修正もハンズふりーで可能です。私は最終的な文章の校正以外は「ドラゴンスピーチ11」を使って書いています。文章のたたき台としては非常に有効に使えます。


余程タイピングのスピードが速い人では無い限り、タイピングより思考のスピードの速いわけです。となると、タイピングするまでの間に、自分の考えたことが変化することや、要約をせざるを得ないことが起きますが、これがなくなるのです。


考えてことがそのまま文章になるのです。これはものすごいことですよ。実際に使わなければなかなか実感はしにくいと思いますが、これは思考そのものに非常に多大な影響与えますね。思考力が確実に上がってきたと実感できます。




成果物系「触覚認識」

3月下旬頃ある発見をします。

             


私は文章読みあげるのが好きではありません。なぜならば、きちんと文字を認識できないのです。そのため、まともには読めないのです。文章を飛ばしたり、文字を間違えたりと。全然読めないってわけではないですよ。間違うのは、大体1.2割ぐらいかな。


ふと思いついて「活かそう発達障害脳」p109にある患者さんの話を参考に文章を読んで試しに指さしをしながら読んでみても、やはり変わらないですね。正確に読むことができません。ここである方法を試しました。触覚を使うのでした。


私は、マインズアイがあるようです。そしてイメージの力が多分相当強い。想像したものを視覚化するだけでなく、他の五感でもイメージすることが出来ます。例えば、手のひらにケーキを出すだけではなく、食べたりにおいを嗅いだり触ったりすることが可能です。ごく普通に想像した食べ物を普通においしく頂くことができます。満腹も感じますよ(持続するのは無理ですが)。その五感の中で、一番敏感だなと思うのは、触覚の部分でした。


記憶術のトレーニングの中で、五感を使ってイメージするという。訓練があり、日常にそのことを意識していました。イメージ記憶術の技法では、五感を使ってイメージするというのが基本です。ただ、視覚的にイメージするのではなくて五感を使って、まるでそのものがあるかのようにイメージの中で再現するのです。そして私は、自分の視覚聴覚は全くあてにしていませんが、触覚に関しては、人に比べても相当感度が高いということは理解していました。


<触覚認識のやり方>

イメージの中で文章の文字を立体化します。立体化した文字は当然形があり、指で触ればその凹凸が感触として残ります。それをイメージの指でおこなってもいいです。イメージの指に当たった感覚を実際の指に転嫁させます。そのことによって、実際触ったかのような感覚が指に残りますね。そしてこのやり方で文章を読むと、特に間違うことなく、文章を読むことができました。


私は、自分の視覚をあてにはしていません。私にとって、目に映る風景は、自分にとって何も語ることのないものです。私にはあまり情報を教えてはくれません。が、今述べたようなやり方をすることによって、今までの自分よりも外の世界をより認識できるようになったことは間違いありません。ただ、実際一般的な認識のレベルまでたどり着いたかはよくわかりませんね。ただそれでも、正直助かりますよ。こうして私は、長年探し求めてきた、「認識」ができるようになったのです。




ここで一つの問題点

    


今までと同じく、「考えることが出来ないのでした。認識したモノを元に考えることが出来ない。

私が長沼先生に会いに行った1番の理由が「自分の得意な情報処理」、このことを聞くためでした。私は30年近く探し求めてきたものでもあります。何のためかというと、対「思考空白」(何も考えることが出来ない)に必要なものであると考えたからです。

「アスペルガーは独特な思考をする」

これはよく言われることですね。なかなか過酷な人生な中で人生観が歪んでしまい、なにやら歪んだ思考をすることもあると思います。人から見て「明らかに間違っている」と言われるような。それとは別に「独特な思考とは外部の情報をきちんと認識できていないからではないか。認識(=情報処理)を普通の人と変わらないようにすれば」、独特な思考(私の中では「思考空白」です)も修正できるのではないか」

と思っていました。きちんとここまで考察できたのは多分平成19年ごろだと思います。


長沼医師に会いに行ったのは私の仮説の証明のためでした。




壁に囲まれている


    


私のイメージの中では壁に囲まれて閉じ込められています。世界と私には壁があり、その壁にあるドアを開くには鍵が必要です。その鍵になるのが「認識(情報処理)」だと思っていました。

私と世界にはものすごい壁があります。厚い壁がある。私と世界を隔てています

この壁というのは、私の中では認識の違いからくるのだろうと思っていました。

「アスペルガーは独特の思考をする」、認識の違いから来るのだろうということです。見ているものが違うから壁ができるのだ、そう思っていました。少なくとも原因の一員にはなっているのではないか。

この壁にはドアがあってそこには鍵がかかっています。触覚認識により私はドアを開けることに成功しました。私と世界を結ぶドアを開けたのでした。独特の思考をさせている壁から出ることができた。だけども違っていました。ドアを開けることが出来た。確かに認識はできた。

ただそれだけでした。以前よりもくっきり見えます。だけども私は何の情報も与えてくれない。これは以前のように「見えない」から情報を与えてくれないわけではないですね。見えているのにその情報組立て思考することができない。今までそのようなことはしてこなかったせいなのか。何十年もかけてやっと見つけたものは役に立たなかった。私は絶望の淵に立ってしまった。


という事全くなかったですね、こういう事は予想していました。「視覚情報を認識出来ても、それを元に思考をすることができないのではないか?」。予想通りでしたね。その対応策も考えていました。「置口空助と3人の秘書たち」で詳しく説明します。燃えるよね。




                 


成果系 フレームワーク「道徳」


必要なことを学ぶ機会がなかった


              



私は、実年齢と比べて非常に幼く感じられると思う。自慢しているわけではないです(笑)。あまり苦労してないような顔をしています。年齢からくる重みは全く感じないですよ。なぜならば、その年齢にふさわしい経験を全くしてこなかった。これが1番の原因かなと思います。非常に体が弱く、日常生活がなかなかままならないくらいの体の弱さ。常に疲れきっています。基本的に私の人生は会社と家の往復或いは学校と家の往復これしかないですね。

極力家にいます。なぜなら無理をすると寝込んでしまうからです。こういう生活が何十年ですね。だから普通に友人と遊園地に行くことや、旅行を楽しむことは無理なのです。


人間は経験によって作られます。経験から人生の知恵を学ぶものですが、私にはその機会はなかった。年齢に相応したら、経験がない。困ったものですね。社会の中で、どうやって生きていくか、他人とどうやって関わるかそういうものの、知恵の積み重ねが全くない。これが問題ですね。経験によって、作られる人生の知恵、これは私にはない。これをどうするか。私は100回聞き CD にそれを求めました。

生きていくうえで必要なこと

    


生きていく上で必要なこと、そう考えれば必要なことはたくさんあると思います。例えば、挨拶も必要ですよね。人との関わりの中で基本になると思います。挨拶しない人より挨拶する人の方が好感は持てますし、常識人だと認識されることでしょう。でも例えば、挨拶をしていれば何もかも人間関係がうまくいくというわけではないですよね。はっきり言ってしまえば、挨拶はできて当たり前です。しなければ単に変な人なのです。


生きていく上で必要なこと。これ何か特殊な技能を持つべきだと言っているわけではないです。会計の知識が必要ですとか、今の時代パソコンができなければ意味がないよねとか、スキル的なことではないですね(当然ながら、出来た方がいいのは理解しています)。もっと根源的な、人として生きて、 人ともうまく関わりあって気持ちよく幸せに生きるために必要なことという意味です。

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