〜出逢い前夜〜僕がひとりの女性と出逢い、それまでのドン底から、経営者になって代官山に住むまでの話。

4 / 4 ページ

すると、ふと身体が軽くなった感覚が僕を襲った。


ドン底・・・ならば、もうこれ以上、落ちないということか?


急に、身体中がアツくなった。なぜか、エネルギーがどんどん湧き上がっていくる感覚に襲われた。


ドン底=もう、落ちない。あとは、上がるだけ。


気づいたら、後から血が噴き出し腕から下は血だらけになっていた。

でも、なぜか、僕は冷静だった。



僕は、

自力で病院まで治療に行き、彼女の元に戻り、彼女に土下座して伝えた。


「今まで僕が悪かった。すべて謝るし、今までのお金はすべて返します。」


すべては、僕の意志から発せられた言葉だった。

とにかく、僕は、人生でここまで感じたことがないくらいの勇気と、可能性を感じて、彼女の家を出た。


それからは、友達の家を点々として、友達が会社に行っている間、友達のパソコンを借りて、とにかく、出来る仕事がないか、探しに探した。ほぼ、毎日、時間があればネットサーフィンをしまくった。


そんな僕を見かねて、友達たちは、いろいろな人を紹介してくれた。頭を下げ続け、どんな仕事でも進んでさせてもらった。あれほど、サラリーマン時代、ホスト時代、頭を下げることに抵抗があったのに、全く、躊躇することなく、頭を下げられるようになっていた。プライドがなくなった訳じゃないと思う。ただ、ただ、できることはすべてやろう!という自分の意志で、自然と頭が下げられるようになっていた。


少しずつ、ホームページの制作も覚えてきて、簡単なWEBサイトなら、自力で制作してサーバに乗せられるまでに僕は進化した。

そして、稼いだお金は、昔の彼女に渡した。彼女も僕の変わり様を喜んでくれた。僕は、マジで泣いた。こんなにも心が綺麗だった子を、僕は、結局、見下して、色眼鏡で見ていただけだった。やっと、彼女に、心から感謝が言えた。

浅草と歌舞伎町のホストクラブにも、誤りに行った。心から頭を下げてお詫びと、感謝の言葉を素直に伝えられた。

前職の同僚たちにも、正直に、辞めた翌日からホストをやり、そこで全く売れずに、地べたを這いつくばっていた生活を送っていたことを、隠すこともなく告白できた。あれほど、こだわっていた、僕の変なプライドは、もうなくなっていた。


両親にも、誤りに行った。サラリーマンを辞めてから初めて会った。

両親は泣いていた。ホスト時代、お金があまりになくて、家賃も払えず実家も失い、カードのキャッシンに手を染めて、毎日のように返済の電話が鳴り止まない時代、仕送りを親に頼んだ時に、すでに気づいていたという。それでも、僕に黙って仕送りを送ってくれていたことを知って、僕は、泣き崩れた。


逃げても、何も生まれない。


僕が、サラリーマン時代、ホスト時代、無職時代で、一番気づいたことだ。


もう逃げない。


こう、自分自身に誓った時期に、彼女に出逢った。出逢いは、突然だった。


彼女が、僕に、ずっと言い続けてくれた言葉、それこそが、


「あなたは、絶対にできる。あなたは、絶対にできる。私は、心から信じている。」



そう、

僕は、彼女と出会う直前に、“感謝”の大切さに気づき、


そして、彼女と出逢った。


今度は、彼女からたくさんのことを教わった。

もし、

僕が、一番、彼女から教わった大事なことを1つあげるとしたら・・・




“ 自 分 を 信 じ る チ カ ラ ”を持つと、人は、信じられないエネルギーが産まれ、
そのエネルギーこそが、未来を好きなように創りあげる。


“ 自 分 を 信 じ る チ カ ラ ”

僕は、このチカラを彼女からもらって、気づいたら、経営者として10年過ごしていた。


今でも、彼女は僕の隣にいる。妻として。

そして、僕と彼女の間には、息子がいる。


これから、

彼女から教わった“ 自 分 を 信 じ る チ カ ラ ”を話させてください。


信じられないけど、すべて、僕が経験したこと。経験したからこそ、気づけたこと・・・

著者の只石 昌幸さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。