無職だった当時の僕に、無理やり、彼女が七夕の短冊を書かせた結果、1年後、あまりに信じられないことが起きた〜あの七夕が僕に、なりたい姿の描き方を教えてくれた。そして、人生の快進撃が始まった話〜
“大卒”“元上場企業の社員”という、こういうときだけ、過去の栄光を引っ張りだして、
「そんな男が、コンビニのバイトなんてしたら、男が廃る」と、、、、
結局、、、プライドが邪魔して何も出来ないだけ。
だから、時間だけは有り余っていた。
お金もないので、自然と、毎日、図書館に通っていた。
読む本は、完全に、小説。
しかも、殺人や、主人公がどんどん不幸になっていく暗い系の小説。
夢があるような本や、幸せそうな主人公が登場する本は、なんか、腹立たしくて読めなかった。
そんなとき、
”自己啓発”なる本の存在を知った。
僕は、テレビはダメ、ファミコンは週に2時間と厳格に管理されていた超スパルタな教育家庭に育ったために、唯一、心を紛らわせられることこそが、読書だった。
なので、幼い頃から、圧倒的な読書量もあり、本に対しては、まったくアレルギーがなかったけど、
初めて、自己啓発というジャンルの本を知った。
僕は、面白そうなタイトルの本を開き、パラパラと、ページをめくった。
夢は叶う!
目標は明確にすれば、誰でも達成できる!
思考は現実化する!
僕は、開いた口が塞がらなかった・・・
「バカな・・・完全に、ウソだ。」
僕は、全く、信じきれなかった。
だって、僕の人生は、『努力』で人生を切り開いてきたのだ。
県下一の進学校に合格したのだって、目標にしてなかった。
ただ、目の前の問題集を解き、与えられた範囲の勉強を何度も繰り返してやった成果。
大学受験だって、上場会社の内定だって、
壁に、学校名や企業名を貼ったこともないし、
ただ、繰り返し勉強や、自己分析や、面接対策をやり続けたから得た成果。
夢を壁に貼れば叶う???
思ったことは紙に書いたら実現する???
だから、
特に、こういう系の本については、全く、懐疑的だった。
無職で、すべてを諦めていた当時の僕は、
藁をもつかむ思いであったはずなのに、最初から、これ系の本は、
完全否定していた。
ー ー ー ー
そんな僕が、ホストを辞めて、図書館通いの日々から、
先輩に拾われて、先輩がオフィスとして使っていたマンションに、
その仕事を手伝う見返りに、寝泊まりとパソコン一台を与えられていた時代、
ひょんなことから、出逢った彼女。
彼女は、無職の僕を受け入れてくれた。 というか、、、僕が完全に甘えてしまった。
サラリーマンでも、、、
ホストでも、、、
依存のせいで、失敗したのに、また、依存してしまった。
今度は、会社でも、ホストという世界でもなく、1人の女性に依存をしてしまった。
彼女の口癖は、
「あなたは、絶対にできる。」
「あなたは、本来は大きな人なので、自分を信じてあげて。」
彼女は、無職の僕に、アルバイトを勧めることも、就職を促すことも、ましてや、日雇いの仕事でもして日銭を稼ぐことを要求するでもなく、とにかく、僕を、褒めてくれ、励ましてくれた。
僕も、
悪い気はしなかった。
しかし・・・
七夕の短冊だけは、別だった。
「いやだよ!ぜってー、イヤ!!」
「お願い!書くのは、タダでしょ。好きなこと書いていいんだから、書きなよ〜」
「イヤ!! 俺は、絶対に、書かないぞ!!!!!!!」
絶対に嫌だった。
僕の中では、もし、短冊に・・・
“彼女を幸せにします。”
と、書くとしたら、僕が彼女だったら・・・
「そんなこと口にするなら、まずは、働けよ。」
そう、
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