無職だった当時の僕に、無理やり、彼女が七夕の短冊を書かせた結果、1年後、あまりに信じられないことが起きた〜あの七夕が僕に、なりたい姿の描き方を教えてくれた。そして、人生の快進撃が始まった話〜

3 / 5 ページ

無言の声が、僕には聞こえてくるのだ。



絶対に、

絶対に、

絶対に、書きたくない!!



しかし、

彼女もしつこかった。


そりゃ、わざわざ、笹を買って来て、折り紙から短冊を手作りして、穴をあけて、コヨリまで

通した状態まで作りこんだ、本気の短冊仕様。




そして、僕は、彼女の想いに負けた・・・



短冊、書くけど笑うなよ。。。
彼女
やった! もちろん!! やった〜。
・・・・・・



とにかく、書くのが恥ずかしかった。



無職。

努力もしてない。

具体的に動いてもない。



なのに・・・何を書けばいいんだ。



彼女
欲しい物、書いてみたら。
おー、それなら書けるわ!


僕は、短冊を1枚手に取って、ペンを走らせた。


“車に乗るなら、ハマーかベンツかセルシオじゃないとイヤ!”


これって、、、願い事と言うのか?

1枚、書き終えて、ジーーーっと、我欲に満たされた短冊を眺めている僕に、、、


彼女
うんうん、いいね! 私も乗りたーい! 絶対に、最初の助手席は私だよ〜。


これによって、気持ちよくなった僕は、とにかく、書きまくった。




“住むなら、六本木!”


“年収は、最低でも月に◯◯万円ないとダメ!”


“革のロングコートが欲しい!”


“露天風呂付き高級温泉に泊まる!”


“パソコンは最新のノートパソコンで仕事をする!”




今、考えたら、、、なんと、稚拙で、我欲にまみれ、、自分本位な願い事か・・・


◯◯が、叶いますよ~に。などという、謙虚さすらない。



そして、

当時の僕は、一切、気づいてなかったけど、絶対にあり得ないのは・・・



隣の彼女についての願い事が、何一つ、ないのだ



それでも、彼女は、ニコニコと、笑って、

僕が描き上げるたびに、コヨリで笹に短冊を結びつけ続けた。


結びつけるたびに、いちいち、、、僕の願い事を声を出して読み上げるのだ。


最初は、頭から火が出るくらい、恥ずかしかった。


しかし・・・


どんな願い事にも、



「これは、アナタなら絶対に叶えられるよ〜」


「うわ〜。これ、すぐにできるでしょ。」


「こんなの、余裕、余裕!」


「アナタは、絶対にできる!」



願い事に対して、いちいち、付けてくれる彼女のコメントを聞けば聞くほど、

不思議と、なんでも出来る気になってくるから、不思議だった。



「俺でも、できるかな?」


「当たり前でしょ!!だって、すでにスゴイこと、いっぱいしてきたじゃん!!!」





僕の中で、何かが弾けた瞬間だった。




「あ、俺、ずっと逃げてきただけだわ」



身体中に、電流が走るような感覚に襲われた。




 ー ー ー ー


そして、1年が過ぎた。


僕は、

著者の只石 昌幸さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。