18歳の誕生日を目前に控えた17歳の春、50万円の借金をしました

著者: 森本 芙由子


あと一ヶ月ほどで18歳になる。
18歳という17歳ではできなかったことが出来るようになる楽しみがあった誕生日。

でも人生で一番汚れた、自分で自分を許せない最悪な誕生日になりました。

17歳の冬、ガールズバーで働いていた私は、1人のスカウトマンに出会いました。
夜の街ということもあり、ナンパなどは日常でしたので特に気にとめることもなく、仕事に遅れそうになり無視して行きました。

その日の仕事の帰り、また同じスカウトマンが声をかけてきて、あまりにもうっとうしく思い、連絡先を教えてしまいました。
そのときは

ラウンジに女の子をコンパニオンとして貸す会社の社長をしている。
ときいていました。
だから毎日連絡がくるのも、コンパニオンとして、雇いたいのだろう。と思っていました。

それから毎日連絡をとっている中で、3回ほどデリヘルという言葉がでてきたのを今でも覚えています。
このときに連絡をとるのをやめておけば...

年が明けた1月ごろ、母が死にました。心筋梗塞でした。

母がいなくなり、姉は県外で学生。母の残してくれたお金に手を付けるわけには行きませんでした。姉の学校に年間100万円。
私は自分の住む家を借りるお金をどうするか、悩んでいました。
姉や祖母が心配してお金をだそうとしてくれたりしたのですが、祖母も年金暮らし。

祖父母が2人で食べていくのがやっとの生活をしっていましたので、とても貸してもらうことはできません。

心配をかけないため、

貯金があるから大丈夫!

と伝え、1人悩んでいたときに、スカウトマンに相談していました。
毎日連絡をとっていましたし、私は少し信用し始めていました。

50万円あったら足りるの?

そういってきました。
足りるよ。でもそんなお金ないから困ってるの。
私がそう言うと、

貸してあげるよ。

私はその言葉にすがるような思いでした。
その代わり俺にもメリットがほしい。

そう言って、スカウトマンは、私に、

18歳の誕生日からデリヘルを8ヶ月してほしい。
と言ってきました。

利息はなし。お金もデリヘルで稼いだお金で、月いくら返すかは自分で決めていい。


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