言葉(外国語)の壁の超え方 ~喋れなくても何とかなる。知らぬうちに理解できるようになる人との接し方~
実際、ステイ先の最寄りのフェリー乗り場に着いてから、ホストの方に迎えに来てもらうだけでかなり手こずった、、、
電話で待ち合わせ場所などを決めたのだが、この『電話』が難しかったのだ。
目の前にいれば何となく通じるであろうことが、電話越しだと全くわからない、、、
更には、自分はアメリカ英語を勉強していたのだが、そのホストの叔父の方はイギリス英語だったのだ、、、
残念ながら、この叔父さんの言葉は滞在最後まで聞き取れないことが多かった。
叔父さんはペラペラとジョークを言ってくれているようなのだが、自分は理解できず、しかも叔父さんは言い終わり、既に「フォッフォッフォ」と笑っている、、、。
「今なんて言ったのですか?」と聞くタイミングが得られない感じだった(^_^;)
しかしながら、こんなことも一つのモチベーションとなった。
「次はイギリス英語も勉強しておくぞ!」
ホームステイは喋らないと困ることが多いので、喋れなくても喋らざるをえない。
ホスト側も、ゲストがあまり喋れないのはわかっているので、辛抱強く聞いてくれる。
このような会話の機会を持てるというのは、本当に「英語を話せるようになりたい!」という気持ちにさせてくれる。
後述するが、このホームステイ時には、ホストとの会話すらも凌ぐ、物凄くモチベーションを高めるような出来事もあった^^
海外旅行
これもモチベーションを高めてくれる。
今ならiphoneなどを携帯していけば海外でも道に迷わずに歩けてしまうのかもしれないが、自分が旅をしていた頃は、道に迷ったら現地の人に聞く必要があった。
そして、自分はそれが気に入っていた。
現地の人と話すのが楽しかったのだ。
冒頭で話したとおり、タイ人の方と少しコミュニケーションを取れたことが非常に心地よかった自分は、タイに旅行に行く前に、二ヶ月間ほどみっちりとタイ語の勉強をした。
大学の図書館で、タイ語の語学テープ(四巻セットだったかな?)を一気に終わらせた。
すると、面白いことにタイではかなり現地の人と話すことが出来た。
想定する場面ごとの会話例を覚えていたので、その想定にハマると、会話は簡単だったのだ。
もちろん、想定外のシチュエーションは全然わからなかったけど(^_^;)
タイ語に関しては、かなり勉強したのでわりと話せるようになったが、通常はそこまで勉強しなくても、最低限の想定練習ぐらいはしておいたほうが良いと思う。
(これ幾らですか?トイレはどこですか?など)
それだけで本当に旅が変わる!
まず、現地人の方からの受けがぜんぜん違うのだ!
そう、全然違う!!
~現地の人に喜ばれた例~
■ バリの食堂で
「ちょっとスミマセン。メニューください。ところでオススメはどれですか?」
と現地語でウェイターに話すと、「え?インドネシア語が分かるのですか?」と聞かれた。
「まぁ、ちょっとね^^」と答えると、それが受けたようで、「お~!ちょっとね?!」なんて言って驚きの声を上げてくれた。
そして、そのやりとりを聞いていた他の現地のお客さんなんかも凄い喜んでコチラを見て喝采してくれていた。
■ タイのマーケットで
市場のおばちゃんに、「これ幾ら?試食させて。」と目の前のソーセージなどを食べさせてと伝えると、喜んでその場で商品をナイフで切って食べさせてくれた。
そして、「ロット ノイ、ダーイ マイ?(ちょっとまけてよ^^)」と言うと大受け!
膝を叩いて「ロット ノイ ダーイ マイ?!」と言って近くに座っているおばちゃん連中と笑っている。
そして、あんた面白いね!という事になり、友達価格でソーセージを売ってくれた♪
■ タイの薬屋で
虫刺され時の痒み止めを探していた。薬屋に入り、「Excuse me.」と英語で店員に声をかけると、、、
店員は『やばい!』という表情を見せ、私と目を合わせないように、手を横に振りながら足早に去り始めた(^_^;)
そこで、「コートート!(ちょっとスミマセン!)とタイ語で話しかけると
その若者は急にコチラを振り向き、凄い笑顔で近づいてきたのだ!
「何なんだ!この差は!!それほどまでに現地語を話せる効果は強いのか!!」
こんな体験が、物凄いモチベーションを高めるのだ。
1)好きで語学を勉強し、
2)それが通じることでモチベーションは更に高まる。
3)だからまた好きになって勉強してしまう、、、
こんなサイクルだ。
ポケット辞書さえあれば!
そうは言っても、まだあまり喋れないうちにいきなり海外に行くのは、、、とか心配にもなるだろう。
しかし、実はわりと何とかなる。
コミュニケーションができるのは言葉だけではないのだから。
自分がカナダにホームステイしていた時に非常に役立ったのが『ポケット辞書』。
英和と和英が入っており、ウエストポーチにいつも入れて携帯していた。
(今の時代であればスマートフォンに辞書があるからそれでもOK)
何かわからなかった場合などはその場で調べられたし、話している途中で調べだすと、相手も理解できていないことをわかってくれる。
聞き取れずになんて言っているかわからない時でさえも、相手に辞書を差し出すと、「コレ、コレ」と教えてくれる。そうすれば単語単位ではまずバッチリわかる。
自分がなんて言っていいかわからない時でも、辞書を開けばとりあえず何とかなった。
そうして不安も薄れて自然に話しているうちに、辞書を使うことは殆どなくなった。
そして辞書は持ち歩く必要さえ無くなったのだ。
辞書の効果というのは、会話を理解する手助けという側面もあるが、自分からするともっと重要な事がある。
それは、
「これがあれば何とかなるから、とりあえずバンバン外国の方とお話をしょう!」
と思わせてくれること♪
筆談、イラスト談!
ポケット辞書はたしかに有効なのだが、色々な国に行くとすると、それぞれの言語の辞書が必要になってしまう。
いちいち買うのも高いし、マイナーな言語のポケット辞書というのがあるかどうかも怪しかった。
しかし!実はそんなのが無くても何とかできるツールがあるのだ。
それが『筆談』。
紙とノートさえあれば何とかなる。
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