秋葉原のボッタクリ美術商を論破してきた

 秋葉原をうろついていたら、なんか見覚えのある人引きの仕方をしている人がいて、まぁいいかと思ってついていったら、ギャラリーだった。昔ボッタクリ美術商していたあれだと、入ってから気づいた。


 絵を売ってるんです。みたいな説明があって、それから、職業は?ってきかれたので、一応フリーターですと、答えた。


 どの絵が好みですか?と聞かれたので、アンダーグラウンドっぽいコラージュをしている掛け軸らしき絵を指をさして、これですかね。と答えた。どうやって制作したのですか?と聞いたら、版画らしいということしかわからない、一応あまりわかりずらい説明をされた。


 レプリカとかありますよ、っていわれて、一枚絵を差し出されたので、見てみた。なるほど、綺麗ですねと、答えたら、そうなんですと、笑顔で返された。


 作者は誰ですか。と聞いたら、うちの工房で作っています。と答えたので、いえ、作者です。と、返したら、イスラエル出身という感じの答えが帰ってきて、あまり、現代アートとしては、薄い経歴の簡単な経歴を書いた紙を見せられた。そうですか。と自分はぶっきらぼうに答えた。


 自分が、この作品の作成意図は何ですか?と聞いたら、少し詰まってから、楽譜にインスピレーションを得ている。と答えてきた。自分としては、クオリティ的にもそれだけの意図だけだと美大生レベルだと思ったので、作成意図がわからないと、こういう作品はつまらないのですよ。と、お前らアートなめてんじゃないのか。という皮肉を込めて返した。


 そうしたら、小物はどうですか。と、返されて、見る方向で絵が変わる絵葉書や、メガネ拭きを薦められたので、秋葉原を一周しながら考えますと、言葉を返して、帰ろうとしたら、ギャラリーのチラシを返してくれと頼まれたので、自分もいらなかったので、返した。


 建物を出た瞬間、これは勝ったと、思った。


<了>


加藤圭一郎

HP http://underthesky.info

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