天と地の間を生きて*現実とスピリチュアルというふたつの世界を生きていく苦しみと喜び【2】
あの植物たちからもらっていた、
キラキラの光や癒やしのエナジーと同じエナジーが、
私を優しく、豊かに包んでいた。
この頃の、私の恐怖は、人の気持を感じてしまうことだった。
というより、その人がどんなことを思っているのかが伝わってきて辛かった。
母の友だちが何人か、家に集まってお茶をしている時
言葉とは裏腹なことを考えている、母の友だちの本心を
みんなの前で暴露してしまって、
空気が一瞬、氷のように冷たくなって、固まってしまったのを覚えてる。
そして、その後、母の友だちは、何も言わず帰っていった。
母から、もう一緒にお茶はできないわっ・・て言われて
ものすごく悲しかった。
でも、母も辛かっただろうと、今なら思う。
それは、それは、大変だったと思う。
だって、ウソつきおばさんとか言って、誰にも知られたくない自分の本心を、
みんなの前で、ズバリ当てられるのだから、たまったものじゃない(笑)。
今ならわかるよ、ごめんね、お母さん。
そんな私は、本音と建前で生きているタイプの大人たちは、ほとんど信用できなかった。
ウソつきだと言われ続けていた自分より、もっとウソつきだと思っていた。
そして、感じなくてもいいことを、わからなくてもいいことを
感じたり、わかってしまう自分が、とてもとても辛かった。
だけど、辛くても、私にはどうにもできなかった。
何も、うまくいかなかった。
悲しいことや、辛いことばかりだった。
どうしたらいいのか、どうやって生きていったらいいのかわからない。
心が小さくなって、縮こまっていたと思う。
どうしたらいいのか、誰かに聞きたかった。
まだ、小学生なのに、大きな悩みを抱えて生きていた。
でも、そのためには、自分が感じたり、思ったり、考えたりしていることを
誰かに話さないといけなくなる・・・。
いつも、いつも、ウソつきだと言われているのに、
いったい、誰にどうやって話したらいいんだろう?と
小さな心を痛めていた。
頭のなかで、どうしたらいい?と 何度も何度も、つぶやくうちに
あるとき、それに答えてくれる、「声」が聞こえるようになった!
そして、それは、一人ではなく、何人かいた。
ちゃんと、名前もあった(笑)
この時から、私は、私の中の何人かの存在と一緒に、
ますます大変な世界を、生きていくことになる。
その「声」の主を、私は、私の中にいる友だちだと思っていた。
やっと、一人じゃなくなった。
私は、ますます、私の中の世界から、出てこれなくなっていった。
そして、その内なる世界に生きる没頭ぶりが、
限りなく沢山の、大変な事件を生み出すことになっていったのだ・・・
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