☆滅ぼし物語☆2期2章
5話 完
6話(ある意味で危機)
ソルとハルトは頭から身体へと洗うと急いでお風呂を出て、着ていた服に着替える。ソルの服はあったが、ハルトの天野沢高校の制服が見当たらない。
ソル「早くしろ。ここは危ない」
ハルト「でも、俺の制服がない!!」
戸惑うハルトは制服を必死に探していたらフィリニアの置き手紙を見つけた。
「汚い服だったので捨てときました。この手紙の横にあるマルーナ魔法学園の制服着て下さい。」
(フィリニアより。)
ハルト「ふざけんな!人の服を捨てるなよっ!うわぁ〜〜!!」
ソル「落ちつけ。制服くらい買えばいいだろ。いまは着てここを離れよう」
ハルト「冷静にスラスラと判断するなよ・・・しかも着なきゃいけない前提かよ」
お風呂場の外からガヤガヤと足音が近づいてくる。どうやら学園の生徒は午後の授業が終わってから風呂に入るらしい。
ソル「マジでやばい。頼むよ!」
ハルト「くっ!仕方ないな。後で絞めるからな!」
ハルトは仕方なくマルーナ魔法学園の制服を急いで着た。ソルは普通の服だったので捨てられずに済んだ。
ソル「行くぞ」
お風呂場を離れたとき丁度、学園の生徒とすれ違った。
女子生徒A「今日の授業厳しかったね〜」
女子生徒B「うん。ちょっと難易度高かった。」
女子生徒5人程がお風呂場へと消え、その場を間一髪で離れることができたソルとハルトは部屋へと急ぎ足で戻った。
6話 完
7話(寒い夜)
部屋へと無事戻ったソルとハルトはほっと一息をついた。
ソル「ハルト、似合ってるぞ(笑)」
ハルト「死にたいのか?(笑)」
ソル「でも、制服を捨てられたということはこの状態がちょっと続くかもな」
ハルト「ねぇ、服を交換しよう(怒)」
ソル「断る!断固拒否する!」
話しは30分程続いた。話しが終わった時、部屋にフィリニアが入ってくる。
フィリニア「湯加減はどうでしたか?中々良かったでしょ?」
ハルト「おい、俺の服を本当に捨てたのか?」
フィリニア「あ〜、古そうでしたのでゴミだと思いました。...もう燃やしてしまったのでお返しすることは難しいかと・・・」
ハルト「う、う....もう寝るよ」
ハルトは布団を敷いて潜り混んで眠りについた。
ソル「色々ありがとうございます。」
フィリニア「いえいえ、そういえばあなたたちはこの学園になにをしにきたんですか?」
ソル「...長旅で倒れそうだったからちょっと立ち寄った。」
フィリニア「そうでしたか。では、ゆっくり休んでいって行って下さい。私は部屋に戻ります。なにかあったら来て下さい。」
フィリニアは空き部屋を後にした。部屋はソルとハルト2人だけになり、ソルも寝ることにした。
深い眠りについた時、なんだか寒い感覚が襲ってきた。ソルは布団を握りながら必死に耐えた。
7話 完
8話(朝を迎えて)
あまりの寒さにソルは布団から出ると、朝になっていた。ハルトは先に起きて布団をたたんでいた。
ハルト「起きたか。これからどうするんだ?」
ソル「もう少しこの街に滞在する。フィリニアのことについて気になることがあるんだ」
ソルも布団をたたんだ。そうすると部屋のドアがコンコンと鳴ってフィリニアが入ってきた。
フィリニア「おはようございます。よく眠れましたか?」
ソル「まぁ....はい」
フィリニア「朝食の支度が終わりました。やることが終わったら来て下さい。食事室の場所はお風呂場へ行ける直線の廊下の奥にあります。」
一言いうとフィリニアは部屋から離れた。ソルとハルトは軽く身の回りの整理をすると部屋を出て食事室へと向かった。
ソル「ハルト、大丈夫か?昨日は散々だったな。」
ハルト「そのことは忘れたいんだ。いじらないでくれ」
歩いていると食事室に到着した。入ってみると女子生徒が8人程いた。その中にはフィリニアもいた。
ソル「ここが食事室...凄い」
マルーナ魔法学園の食事室は綺麗な雰囲気にお花の匂いが薄く漂っており、気持ちが落ち着く。
フィリニア「待ってて下さい。朝食をそちらに運びますので椅子に座っててね」
ソル「あ、ありがとう」
ハルト「さ、サンキュー」
ソル「普通にお礼言えよ。(ボソッ)」
フィリニアは焼いたパンとマーガリン。コンソメのスープを持ってきてくれた。ソルとハルトはそれを美味しくいただき、部屋へと戻った。
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