第12話 マチュピチュの予言【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】
まほ
え‥?夢?
そのとき、鮮明にクスコへ行くバスの中で見た夢を思い出した。
そういえば、私も不思議な夢を見ていたんだ。
そう考えると同時に、もう口から出ていた。
まほ
もしかして…許してください、許してください…?
なほ
え!!!!そう!!その詩だよ!クルクルのブラウン色した男の子!
なほ
え??何で知ってるの??それ何かの詩なの??
なっちゃんはビックリしていた。私も頭がついていかない。
まほ
ちょ、ちょっと待って。詩をメモしたから!
そして慌てて携帯のメモを開いて、その時の夢で教えてもらった詩を読んだ。
なほ
そう!そうだよ、その詩だよ!丘なんだよね。
広い丘でその詩を教えてもらうの。
広い丘でその詩を教えてもらうの。
なっちゃんは、私が言う前にどんどん私の見た夢を言ってしまう。
細部まで一緒だった。
まほ
じゃあ、同じ夢を見たってこと??
よく聞くと、その夢を見た日にちも時間も一緒だったのだ。
まるで小さいころみたいだ。
小さい頃はよく同じ夢を見たり、じゃんけんをずっとアイコに出来たり
そんなの当たり前だった。
ペルーと日本の電話越しに不思議な懐かしい空気が流れた。
なほ
不思議だね〜。こんなこと最近はなかったのにね。
まほ
本当だね。まだ信じられないな。すごく印象的な夢だったよね。
でもなんかね、その夢を見た後、クスコから旅が変わる気がしたんだよ。
でもなんかね、その夢を見た後、クスコから旅が変わる気がしたんだよ。
クスコ行きのバスから見た砂漠に落ちる夕日や星を思い出した。
まるで絵本の中みたいだった。
そして夢の中で教えてもらった不思議な詩。
小さいころに戻ったみたいだ。
なほ
まぁちゃん今日は何するの?
なっちゃんが質問する。
まほ
あのね!ついにマチュピチュのチケットを買いに行くんだよ!!
私は得意気に答えた。
この前までなっちゃんに泣きべそしか言ってなかった。
だから、悩みから抜けて少し旅らしくなったのを自慢したかったのだ。
すると、なっちゃんからは予想外の言葉が返ってきた。
それが私の旅をガラリと変えてしまうことになる。
なほ
待って!マチュピチュに一人で行かないで!
まほ
え‥!?!?
一瞬意味が分からなかった。
ーマチュピチュには一人で行かないで?
なほ
マチュピチュに一人で行かないで。絶対タイミングが来るから、それに乗って。
なほ
マチュピチュからが、まぁちゃんの転機になるよ!
ドクン!
胸の奥が鳴った。
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