第12話 マチュピチュの予言【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】
頭は混乱しているのに、身体は鳥肌が立っていた。
そういえば友達がふざけて言っていたな。
鳥肌は嘘つかない。
こんな時に思い出した。
まほ
え!?え??でも‥。
なほ
何かそんな気がするの。とにかく、一人で行かないでね!絶対すぐタイミングが来るから。
−−ブツッ−−
なっちゃんはそう言い残して、
混乱する私を置いてあっさり電話を切ってしまった。
残された私は、電話を持って思考停止している。
一人で行かないで?タイミングが来るから?
なっちゃんの言葉を繰り返す。
頭では”そんな馬鹿な”と思っているけれど、
不思議な夢の流れも助けて、
どこかで”そうかもしれない”と納得している自分もいた。
それは頭と心がチグハグな混乱した妙な感覚だった。
カバンには、マチュピチュのチケットを買う準備がバッチリされてある。
あのノートも入っている。
ー旅は動かないと始まらないんだ。
混乱したまま、宿のドアを開けた。
とにかく、動いてみよう。
そしてなっちゃんの不思議な予言から、新しい旅の一日が扉を開けた。
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このストーリーは2015年に書籍化となり、
2019年にベストセラーとなりました。
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彼女たちは『あーす・じぷしー』という名前で活動中!
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