☆滅ぼし物語☆2期4章

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巣の奥から現れたポイチュラス2匹は先程倒したのよりさらに大きかった。

ソル「まだいるのかッ!!」

ソルは驚きつつ、剣を構える。その時、後ろからフィリニアが助けを求める声が聞こえた。

フィリニア「いやぁーッ!!」

ポイチュラの数は膨れ上がり、数え切れない程に増えていた。フィリニアはポイチュラの糸を受けて動けない状態になってしまった。

ソル「ハルトッ!フィリニアを助けに行け!」

ハルト「わかった。ソル、ごめん。すぐに戻る!」

ソルは1人でポイチュラス2匹と対峙することになった。ハルトは急いで後退してフィリニアを助けに向かう。

ハルト「助けにきたぞ・・・や、やべぇ!」

ハルトはポイチュラの数を見て顔が固まる。

フィリニア「モゴモゴ・・・」

フィリニアはポイチュラの糸をさらに受け続けて身体全体を糸で覆われてしまっていた。

ハルト「このやろう!」

ハルトは連続でポイチュラに銃を撃つ。放たれた銃弾は狙いを外すことなく命中していく。

ハルト「まだまだッ!」

さらに銃を撃とうと引き金を引くが銃弾は出てこなかった。

ポイチュラT「プフォ!」
ポイチュラU「プフォォ!」

ハルト「なんでだ?弾が出ないぞ!」

その時、たくさんのポイチュラはハルトに糸を吐いた。

ハルト「う、うわぁ!」

ハルトは糸に絡まれて動けなくなっていく。その頃ソルは1人でポイチュラス2匹との戦いを繰り広げていた。

10話 完

11話(蜘蛛の脅威「3」)

ソルはポイチュラスBに近づいて剣を弧を描くように振り下ろした。しかしポイチュラスBはそれをあっさり交わす。

ソル「くそっ!くそっ!」

ソルは剣を振り続けるが何故かポイチュラスに当たらない。その時、もう一匹のポイチュラスが猛毒ブレスを吐いた。

ソル「ん?」

ソルは反応が遅れて猛毒ブレスが直撃してしまった。

ソル「うわぁぁぁッ!!」

受けた直後、想像を絶する痛みに襲われた。視界は朦朧とし、身体は鎖でつながれてしまったかのように動かない。

ポイチュラスC「ブフォォ!」

ソルは地面に倒れて気絶してしまった。ポイチュラスはトドメを刺そうとさらに猛毒ブレスを吐く。

ソル「・・・」

(バシャア!)

もう一発の猛毒ブレスを受けたソルは気絶から深い眠りへと誘われた。

ソル「も、もうダメだ・・・(頭の中)」

フィリニアとハルトも同様に糸で覆いつくされた後、大量の毒ブレスを受けていた。

11話 完

12話(諦めない力)

ソルが動かなくなったことを確認したポイチュラスは、ソルを食べようと接近してきた。

ポイチュラスB「ブフォォ♪」

ポイチュラスBはソルの身体に噛みついて持ち上げる。食べようとした時、虹色の水滴がポイチュラスBに当たった。

(死なせません・・・)

虹色の水滴を受けたポイチュラスBは地面に転がって苦しむ。

(ソル・・・起きて)

ソル「う、ぐぐぐ・・・」

ソルは頭に流れるフィリニアの声に反応して意識を取り戻す。

(頑張って・・・)

声が聞こえなくなると、ソルは剣を杖のように使って立ち上がる。

ソル「い、つ・・・」

猛毒ブレスの作用はまだ残っており、ソルは気絶しないようにするのがやっとの状態だった。

ソル「ハルト・・・フィリニア・・・」

ポイチュラスB「ブフ・・・ォ」

ポイチュラスBは狂い出して猛毒ブレスをポイチュラスCに吐いた。ブレスは見事に当たり、ポイチュラスCは苦しみながら倒れた。

ソル「ま・・・だ、いける!」

ソルは剣を握り締め、ポイチュラスBの頭に剣を振り下ろす。

ポイチュラスB「ブフォ!」

しかし、ポイチュラスBから虹色の水滴の効果は消えてソルの剣は空振りに終わる。

ソル「まだだッ!うぉぉぉ!」

ソルは剣を振るい続けていると、剣から勢いよく蒼い光が発射された。蒼い光はポイチュラスBの頭を貫通してアラーナ巣窟の壁を破壊する。

ソル「え?」

ポイチュラスBは蒼い光に当たり、地に伏して動かなくなっていた。

ソル「や、やったぞー!」

ポイチュラスが倒されたことにより、ポイチュラは逃げ出していなくなっていた。

12話 完

13話(アラーナ巣窟を抜けて)

ソルは急いで後退してハルトとフィリニアの元へと駆け寄り、糸を切った。

ハルト「ソ、ソル〜!!」

ハルトはもうダメかと思っていたらしく、生きていることを不思議そうにしている。

ソル「フィリニア、大丈夫か?」

フィリニア「お陰様で・・・」

ソルたちはポイチュラスの巣から離れ、来た道を戻って行ってない道を歩いていく。そうするとソルたちはアラーナ巣窟の出口に到着した。

ソル「やっと抜けれる・・・」

呟きながらアラーナ巣窟の出口を抜け、再び雪の道が視界に入ってくる。

ソル「街はどのくらい?」

フィリニア「歩いて10分程だと思います」

ハルト「じゃあ早く行こう。凍え死にしちゃうよ」

雪の道を歩き続けると目的の街はすぐに視界に入り、ソルたちは話しながらも先を急いだ。

4章 完

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