イジメが教えてくれた幸せな気持ち

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著者: 山本 里沙

「あいつと付き合ったら1万円」

菌を持っているかのように、私が触った物にはみんな触らない。

先生も友達も見て見ぬフリ。

やっと、入学した時イジメられていた子の気持ちがわかった。

誰にも相談せず、毎日早く過ぎてくれ、と願うばかりの日々だった。

一時期あまりにも辛くて、死のうと考えたこともある。

イジメで死ぬなんて!って引っ越す前は散々バカにしてたけど。

でもイジメられた今はバカにするどころか、十分同情できる。

何で死ななかったか。

それは、部活に入っていたから。

昔から音楽が好きな私は吹奏楽部に入部した。

そこではみんな仲良くて、イジメなんてなくて。

練習は厳しかったけど、毎日部活に行くのが楽しみで仕方なかった。

心から信頼出来る友達や、先輩、後輩。
その人達がいてくれたから、死ぬ事は出来なかった。

卒業も間近に控えたある日。

もうイジメには慣れていたし、苦痛にも思わなくなっていた。

見て見ぬフリをしている友達は、自分の身を守っているだけ、そう思うことが出来るようになった。

だから、私も高校生になったら変わろうと心から思った。

今までの私は、ただイジメられているという事実から逃げていただけ。

絶対変わる。成功する。って決めた。

そう私を決心させてくれた、たった一言。

「鼻から上は可愛いのにな」

あるクラスメイトからの一言。

普通だったらショックだったり、悲しかったりするかもしれない。

でも当時の私にはそれが魔法の言葉に聞こえた。






高校生になった私。

魔法の言葉をきっかけに、矯正をして、化粧も始めた。

エクステを付けたり、ピアスも開けた。

こっそり髪の毛を染めたりもした。

音楽好きの私は、軽音部でバンドを組み、レーベルでCDを発売した。

たくさんの友達ができ、毎日が最高に楽しかった!

高校デビュー成功★

その後、大学、専門学校へと進み…
一時期ギャルに迷走し(笑)

今となっては、男前の旦那さんと、可愛い息子と仲良く3人で暮らしています。







イジメはとても辛いこと。
転校してきてからは本当に、毎日辛くて、学校辞めたかった。

でも、人は変われる。

それがある人の何気ない一言でも。


実際に、私の場合、特に仲良い訳でもなかったその子の言葉に救われたし、

それ以来毎日が輝いて見えるようになった。


人の言葉って、不思議。


だから、今辛い人生送っている人も、耳を傾けて人の言葉、聞いてみて。

それが例えあなたにとって辛く、悲しい言葉でも。

いつかあなたを変える鍵になるかもしれない。

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