高校デビュー~ひでお物語~

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著者: なかむら ひでお

どっちかというとぱっとしない中学生活を経て、高校に入学した。


高校は地元の高校で自転車で20分くらいだったけど、ずっと坂道なので、あまり意味がない。


帰りはすごくいいけど。


1学年10クラスと多かった。創立4年目の学校。


入学してそれなりに過ごしていた。


同じクラスには中学の時に同じだった連中もいたが、ほとんどが知らない顔。


そして同じ連中というのが、女子に多かった。





高校の部活は陸上部に入った。


前からなんとなくやりたかった部活でもあった。


陸上部に入ったことは、自分にとって、とても大きな転機になった。




クラスでは、なんだか羽を伸ばしていた。


きっかけがなんだったかはおぼえていないけれども、なんとなく目立ってた気がする。


 窓際の席が好きだった


で、陸上部の話だけども、夏に合宿があったときに、ひでお少年に事件が起きた。




・・・・・・告られた。






同じ陸上部の女子から合宿が終わった日に女子の部屋に呼び出されて、


そのときの女子のマネージャーが言った。




「みゆきがひでお君のこと好きなんだって・・・」




一瞬立ちくらみが起きたような感覚。


マネージャーのとなりにいる女の子が俺の方をみていた。


同じ短距離の種目でがんばっていた。




・・・・・こんな体験は初めてだった。




その後数分のことはあまり覚えていない。


よくわからない。なにか話をしただろうか。


二人きりにはならなかったけども、なんか変に意識していたかもしれない。


たわいもない時間のあと、家路についた。


で、俺はどうしたらいいのかな?どうするべき?




その後の展開に向けて自分は何もしていなかったしできなかった。

というか初めてなのでどうしていいかわからない


その後、みゆきとはなにもなかった。



部で顔をあわせるけど・・・。





単純で純情なひでお少年はみゆきのことがそれからずっと好きだった。








だけど、

数日後、

あれは嘘だったと告げられた。------------------つづく・・・。 


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もてる君~ひでお物語~