成績をあげるための唯一の方法
みんな、勉強ができるようになりたいだろう?俺もだ。で、俺はずっと考えて来たわけだ。勉強がどうやったらできるかってことをだ。
俺は塾の先生をやっている。
それも優秀な高校生ばかりを教えている。
東大のような難関大学や医学部を受けるような生徒達だ。
なのに俺は工業高校を卒業している。
工業高校を卒業した俺が、普通のヤツらと違う方法で勉強をして来て、そして勉強について考えまくったことを書いてみたいと思うのだ。
俺は今48歳だ。
「勉強とは何か」にハマって30年は経ってるかなあ。
48歳になってやっとわかったことがある。
成績を上げる方法に関してだ。
俺がこんなことを書くのはどうかと思うのだが、俺はいい大学にはいるためには2つの方法しかないと思っている。
ひとつは「最初から賢いこと。」
勉強も運動能力みたいな感じで、個人差があると思う。
残念ながらあると思うね。
普通に勉強してそこら辺のレベルの高い高校に入れるヤツは最初から賢い。
そもそも中学生で同じ授業を受けてるのに、成績に差が出るのが不思議じゃないか?
なに?
家で復習してるから?
いや、そうじゃない。
授業の瞬間だって、一発で理解している子とほとんど理解できていない子が同時に同じ教室に存在している。
賢い子が入塾して来たとするだろ?
もし、すでに賢ければ何をしなくてもその子はいい大学に行ってしまう。
合格したら「ありがとう。」と言われるが、「ありがとう。」と言いたいのは俺の方だ。
お前が受かったのは、俺の力じゃない。
最初から決まってたことだ。
…残念ながら、事実だ。
もう一つの方法。
これは賢く生まれてしまった方法を先天的と呼ぶなら、後天的方法と言える。
あとから、成績が上がっていく場合だ。
ま、俺なんかまさに後天的だ。
だって、勉強できなかったから工業高校に行ったのに、それであの頃の俺なんかより何倍も賢い子の勉強を教えてるわけなんだから。
その方法とは「自分にはできると心から信じられる。」ようになることだ。
例えば、俺で説明しようか?
俺は突然勉強ができるようになった。
ある瞬間にだ。
さっきまで勉強できなかったのに、突然勉強ができるようになった。
高校生になって、最初のテストの順位が返って来た。
今までの成績と比較にならないくらい成績が上がってた。
そりゃあそうだ。
勉強ができるヤツが工業高校にそんなにいるわけがない。
普通にやったって、順位が上がるのは当然だろう。
賢かったヤツらは進学校に進んでいったのだ。
…でも、俺はそうは考えなかった。
「一番をとれるかもしれない…。」そう感じたのだ。
そのときから、俺は俺を信じられるようになった。
そして、その瞬間に俺の人生が違う方向へと動き出したのだ。
あの時から、俺は幸せな人生を歩み始めた。
あまりに幸せすぎるから、勉強がいかに人を幸せにできるかを伝道するために塾の先生になったくらいなんだから。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
みんなの成績を上げるためには、具体的に何をすればいいのか?
…すまない。
それはまだ俺にもわからない。
でもわかることは、本当に心からやりたいと思えるようになったり、いい成績をとって周りの誰かから褒められていきなり「今までの自分の力」に疑いを持つようになったりして、自分の力で強力に歩みを始めたヤツは、今までのリミットが絶対にはずれて賢くなるってことだ。
急に賢くなれる力にも個人差がある。
ちょっとした衝撃でも成績が伸び始める子と、いろんなことを試してもなかなか成績が上がり始めない子(もしかしたら、一生エンジンがかからないのかも…)が同じ教室に共存している。
だから俺はいつもいつも思うわけだ。
その確率を少しでもあげようとだ。
なるべく子供を名指して褒めてみようとか…
上手く出来たときは、「お前よくやった!」じゃなくて「ああ、そんなにできるなんてうれしいわあああー。」って俺が喜んでみたり。
楽しそうに「俺の夢ってすげえだろう。」って話したり…
大事なことは、勉強の責任のバトンを先生主体から、子供主体に渡すことだと俺は思っている。
ずっと考えて来て、本当に心からそう思ってるから、今月から俺はもっと挑戦する。
俺の生徒にもっともっとバトンを渡すことにだ。
これを読んでる高校生や、大学生に言いたい。
「勉強で負けることは許しても、根性だけは負けんなよ。根性だけは平等なんだから。もしもお前が本当に根性で周りのヤツに挑み続けるのなら、いつか必ず全員に勝てるようになるだろう。」
成績の悪いヤツは、自分に勉強のバトンが渡っていないだけだ。
誰かのためにがんばるんじゃなく、本当にお前の野望を成就するためにがんばってみろよ。
お前の成績は絶対に上がっていくはずだから…
がんばれよ。
お前!
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