偏差値が低いパパと娘の中学受験
毎回話は変わってるけど、大まかにはこんな感じ。
人は選ばなかった道は進めないし、選ばなかった先の道筋は分からない。
だからこそ小学生のうちから、少しずつでもいいから選べる選択肢を増やしてほしい。
妻は「まだ先の話すぎない?」と言ったこともあった。
偏差値75になって東大に入って、バックパッカーで人生が終わっても、いいと思う。
選択肢が増えることと、親のエゴで立派な大人になって欲しいというものは違うと思っている。
いい大学に入って、いい会社に入って、いい結婚をして。。。
世間的に羨ましがられる人生と、自分が幸せな人生と、あなたはどっちが重要だと思いますか?
そりゃ、両方取れれば一番なんだけど、子供には人からどう思われても、自分が幸せだと思う人生を歩んでほしい。他人を無視するなとは思わないけど、他人の眼ばかり気にして生きるようなことは選んでほしくないから。
俺は娘が2人。
2歳差の娘です。この文章を書いている今は、小学校5年と小学校3年。
長女は真面目。次女は自由奔放。
なんで真逆なんだかと思うことも多いけど、よくできた娘たちだ。
長女は、「ちゃれんじ」→「Z会」→「日能研」
次女は、「ちゃれんじ」+「そろばん」→「日能研」
長女が3年生になった時、塾を検討してみた。
それはつまり、「中学受験」で「私立」を目指すこと。
冒頭にも記載した通り、うちは裕福ではない。
私立中学は、月額8万前後のお金がかかる。2人で16万だ。
そりゃ当然払えないよ。
地元の中学は家から徒歩2分。めっちゃ近い♪
では、なんで私立を考えようかと思ったのか。。。
「地元の中学、荒れてるんだよね~」の妻の一言。
パトカーもちょくちょく来るような学校という噂。
いくら徒歩2分でも、内部情報は一切入ってこない。
中学生の子供がいるママ友からの情報。
え?公立ってそんなヤバいの??
地元中学の学校公開日。
2人の娘を連れて行ってきた。
授業は確かに普通に受けてる。金髪ヤンキーなどはいない。でも寝てるやつはいる。
学校が古いのは仕方ない。実際年期入ってるからね。
しかし、汚い・・・。ホコリはたまってるし、窓も汚れてる。
なんで掃除しないんだろう。しかも学校公開日なのに。。。
ま、まぁ、普通だよ(汗)
「そうだ!図書室見に行こうか!!」『行く!行く!!』
案内図を見ながら行ってみると、カギがかかってる。
残念・・・。
ちょっと窓から覗いてみると、
え?
使わなくなった教室に、形の違う本棚が壁に並んでおり、スカスカな状態で本が置いてある。
あれ?ここ、違うのか?
壁一面と言えば聞こえはいいが、図書室って、本棚で通路が出来てるよね?
それが全くない。つまり壁一面のみ。床が丸見えなのだ。
全部で何百冊だろう。。。1000冊はないだろう。
これが図書室か?!
小学校3年生ですら、引くという図書室でした。
初めて私立中学のイベントに参加したのは「合同学校説明会」
有楽町の国際フォーラムだ。
それまでは行ったことなかった。そりゃ、うちの家計じゃ無理だから。
高校名で聞いたことがある比較的近いエリアの中学校を中心に、とりあえずパンフレットだけもらってきた。そりゃ、行く気がないから、話なんて出来やしない。冷やかしだと思われるのは辛いし(笑)。
立ち話が限界だったが、必ず聞いた質問。
「図書室にはどれくらい本がありますか?」
「約30,000冊です」
「うちは50,000冊です」
「大学の図書館も利用可能で、トータル10万冊程度です」
はい?
昔から読み聞かせをしてきた妻は、読み聞かせはしなくなったものの、
週に2回は図書館に行かなければならなかった。
子供達が「連れて行け!!」とせがむからだ。
子供達は本が大好きである。
俺は昔から本が嫌いだった。。。「本のどこが面白いんだ?」と実はいまだに思ってる。
もちろん子供には内緒だが。
小学校では、読んだ本の一覧を書くような授業?があった。ふと見てみると子供の一覧が真っ黒。
え?一体何冊読んだの?
絵本はあっという間に読み終わる。
絵本といえど本は本だ。
「ブクログ」という、読んだ本の履歴をスマホに残しておけるアプリがある。
いつからか子供達が読んだ本を登録しておいた。
気付けば1000冊以上。
「ホントに俺の子か?ちげーな、妻の子だ」
日能研に入ってから「全国統一小学生模試」というのがある。
日能研だけではなく「四谷大塚」も小学生模試をやっている。
小学生模試は無料なので、何の気なしに受けさせていた。
結果は「偏差値60オーバー」
はぁ、やっぱり妻の子だ。
ある時、塾の保護者会で先生がこう言っていた。
「皆さんがご存知の偏差値ですが、高校受験の偏差値と、中学受験の偏差値は違います。
中学受験は母数が少ない、つまり中学受験を本気でしよう!と思っている子供達の平均が50なのです。
なので、高校受験で偏差値60は、中学受験に直すと70近い偏差になります。」
ん?するってーと、うちの子は70???
んなバカな(笑)・・・え?マジ?
うちの子ってもしかして( ;∀;)
ニヤニヤしながら聞いていたが、うちの子は日能研ではトップではない。
全国模試でも順位は1000番前後だ。
はぁ、やっぱり頭のいい子はいいんだね~。
長女が小4の時から私立中学の見学会にはちょくちょく参加するようになった。
公立にはない中高一貫の指導、整った設備、熱心な先生方・・・。
やっぱり公立よりも私立がいいと感じてしまう。でも、うちは貧乏だ。。。
「奨学金のある学校はいかがでしょう?」という塾の先生の一言で、揺らいでた気持ちがほぼ固まった。
【奨学金を目指した中学受験】
誰もが聞いたことのある「奨学金」
私立中学もあるという。。。偏差値が低かった俺には全く持って無縁の物。
「貧乏ならば奨学金がもらえる特待生を目指せばいいんじゃない?!」
という短絡的な発想になるのは所詮世間を分かってない俺だったからだろう。
といいつつも、ネットで奨学金というものを調べだすことになる。
実際色々と調べだすと分かったことが。
「奨学生でも金はしっかりと払う」というもの。
奨学金を利用したことのない俺にとって、「え?全額出してくれるんじゃないの?」
という、まぁ当たり前のことに対するショック(笑)
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