【涙の最終話】 職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話

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前話: 幼児が、リーダーシップを一瞬で身につけた魔法のことば  職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話 第8話

一次試験の発表があり、


3日後に親子面接本番。


泣いても、笑っても、これが最後。




前日の、幼児教室の面接模擬特訓では、


パパは、「まだまだのデキ」だけど、良いところもあると、


自信をもたせていただき、


娘は、「ほぼ完璧な仕上がり」と太鼓判をいただき、


わたしは、「早口すぎる、しゃべり過ぎるのは、よくない」と注意を受けて帰宅。




親たちが足をひっぱらないように、


まさに、そんな状況。




面接で大事なのは、


学校の考え、校長の方針を理解できているか?ということだろう。


たとえば、学校の準備、復習などを親が、どう考えているか?


自主性を重んじる学校だからといって、


「子ども自主性に任せて見守ります」だけで、オッケーなのか?


それとも、


「低学年のうちは、学校にご迷惑をおかけしないよう、


自主的にできるように指導はするが、親が管理する」と答えるのがよいのか?


ニュアンスや、その子どもの持ち味にもよるが、


親の姿勢、子どもの資質、ともに、評価の材料となっていることは確かだ。






学校に早めに到着。待つこと30分。


幼児教室でごいっしょだったファミリーが、


何組が同じ部屋で待っている。


お互いに、会釈をするものの、静かな時間が流れる。


いざ、先生に、うながされて、面接室へ。




緊張は、ピーク。


3回ノックの後、


父親を先頭に、子ども、母親と続いて中へ。


戸を閉めたところで、


三人が並んで、お辞儀(練習通り、息もぴったり)。




着席。


面接をしてくださる先生は、4人。




子どもの席は両親の真ん中にあるが、1メートルほど、前にある。


両親の顔が見えない状態だ。




子どもは、どんな質問にも、前を見て、


後ろを振り返らずに、自分の力で答えることが大事だそうた。




まずは、娘が名前を聞かれる。


大きな声で、はっきりと答えた。




次は、すぐに、一家の長へ、質問が移る。


「お父様にうかがいます。」


その内容は、


志望理由、学校までの通学経路、


在校生の印象など。




昨日までの模擬練習同様、


訥々と、考えながら、マイペースで、パパは、話した。


むずかしい言葉を使う余裕もなく、


思っていることを、丁寧に話した。


それは、営業トークも、プレゼンもしたことがない、


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