【涙の最終話】 職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話
幼児教室で、いっしょだったママがやってきて、合流。
この頃になるとすでに発表後の、
ほかの学校の合格、不合格を
お互いになんとなく知っていたりする。
ライバルっていうより、
戦友のような感覚。
いよいよ、開門。
張り出された番号の前に、人が群がる。
「あった!」
「あった!」
お互い、思わずハグ。
涙と笑いと、いろんな感情がわきあがってきて、
頭が真っ白になった。
パパに電話。
「よぉ~~~~し!」と叫んだ。
最後のほうは、涙声になっていた。
15歳で中学を卒業。
自分で見つけた、その道の師匠のもとに住み込みで弟子入り。
自分の腕一本で生きてきた職人が、初めて経験した受験での合格発表。
コネがないと、合格はない、とか、
親が出身でないと、きびしい、とか、
いろんな噂を聞いたけれど、
結果は、
何ひとつ持ってない、我が家に、合格をいただいた、ということだ。
お受験は、大博打。
お金も時間もかかるけれど、
勝てるかどうか、試験問題の傾向や、その時のいっしょに受験するチームのメンバーなど、
運も左右する。
できるだけの準備をしたら、あとは、天に任せようと思っていた。
たかが、6歳の子どもの結果、
人生は、始まったばかりだ。
ただ、この受験の準備のなかで、
我が家の場合は、夫婦で悩んだり、時間のやりくりすることで、
たぶん、受験をしないで過ごすよりも、ずっと濃い時間を過ごせたと思う。
一見、無謀、無理に思えるようなことも、
やりようによっては、結果を出せるのかも、と思えた。
それは、きっと、これからの家族にとって、喜ばしいことに違いない。
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以前に比べれば、ずいぶんと、ポピュラーになった、
小学校受験。
それでも、経験をした方を探すのは、むずかしく、
どんな風なの? どんな準備をすればいいの?を
娘の入学後に聞かれる機会が多かったので、書いてみました。
それぞれのご家庭と、志望校によって、
正解は、無数にあると思います。
お役に立つか?!では、ありますが、
お読みいただき、ありがとうございました。
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