【涙の最終話】 職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話

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前話: 幼児が、リーダーシップを一瞬で身につけた魔法のことば  職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話 第8話



幼児教室で、いっしょだったママがやってきて、合流。


この頃になるとすでに発表後の、


ほかの学校の合格、不合格を


お互いになんとなく知っていたりする。


ライバルっていうより、


戦友のような感覚。




いよいよ、開門。


張り出された番号の前に、人が群がる。




「あった!」


「あった!」


お互い、思わずハグ。


涙と笑いと、いろんな感情がわきあがってきて、


頭が真っ白になった。




パパに電話。


「よぉ~~~~し!」と叫んだ。


最後のほうは、涙声になっていた。




15歳で中学を卒業。


自分で見つけた、その道の師匠のもとに住み込みで弟子入り。


自分の腕一本で生きてきた職人が、初めて経験した受験での合格発表。





コネがないと、合格はない、とか、


親が出身でないと、きびしい、とか、


いろんな噂を聞いたけれど、


結果は、


何ひとつ持ってない、我が家に、合格をいただいた、ということだ。




お受験は、大博打。


お金も時間もかかるけれど、


勝てるかどうか、試験問題の傾向や、その時のいっしょに受験するチームのメンバーなど、


運も左右する。




できるだけの準備をしたら、あとは、天に任せようと思っていた。


たかが、6歳の子どもの結果、


人生は、始まったばかりだ。




ただ、この受験の準備のなかで、


我が家の場合は、夫婦で悩んだり、時間のやりくりすることで、


たぶん、受験をしないで過ごすよりも、ずっと濃い時間を過ごせたと思う。




一見、無謀、無理に思えるようなことも、


やりようによっては、結果を出せるのかも、と思えた。


それは、きっと、これからの家族にとって、喜ばしいことに違いない。




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以前に比べれば、ずいぶんと、ポピュラーになった、


小学校受験。


それでも、経験をした方を探すのは、むずかしく、


どんな風なの? どんな準備をすればいいの?を


娘の入学後に聞かれる機会が多かったので、書いてみました。




それぞれのご家庭と、志望校によって、


正解は、無数にあると思います。


お役に立つか?!では、ありますが、


お読みいただき、ありがとうございました。



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