【見ず知らずの漢と風俗に行った話】

1 / 2 ページ

はじまりは

1月だった。

当時、僕は

男同士の青春を求めていた。

日々のいろんなことを忘れ

ただ童心に返り

冒険したい。

そのワクワク感を

分かち合いたい。

その想いから

「風俗行ってラーメン食べいこうぜ!」

というしょーもない投稿をした。

僕の持論として

「男が一緒に風俗に行くと、謎の絆が生まれる」

というのがある。

その投稿を見て

全く知らない男、いや漢が

メッセージをくれた。

「4月に出張で東京に行きます。

もしよかったら一緒にどうですか?」

マジかと。

いくら僕でも

その展開は

予想していなかった。

2015年1月

「見ず知らずの男同士が

風俗に行くためだけに出逢う」

という奇跡の約束が生まれた。

そして昨日

僕は

リサーチに入った。

ひとりの漢が

わざわざ時間を創って

見ず知らずの僕の投稿に応えてくれた。

その心意気に

応えないわけにはいかない。

最高の店で

最高の思い出を持ち帰ってもらいたい。

そこは私もプロフェッショナルとして

仕事をしたい。

リサーチは続いた。

なかなかいい店が見つからない。

これには頭を抱えた。

やはり私も

写真家である前に

エンターテイナーであるわけだから。

ゲストを感動させること。

そこに妥協はしたくない。

そう

いうなればディ○ニーよね。

やっぱりこちらも

マウンテンをスプラッシュさせにいくわけだから。

ビックサンダーな衝撃で

スペースという宇宙を感じるわけだから。

なんて

そんなことを考えているうちに

見つけてしまうわけですよ。

ここしかないという店名を。

その名も

「進撃の巨乳」。

マジかと。

かつて

こんなにもキャッチーで

心躍る店名があっただろうか。

もうなんなら

この名前の風俗に行ったってだけで

ひとつネタになるレベルだ。

ここしかないと思い

メッセージを送信した。

そして

約束の日が訪れた。

私は

年甲斐もなくワクワクしていた。

昼はトークライブが1件あり

そこでおっぱいマスターと奉られ

いい気になった僕は

「今日「進撃の巨乳」って店に行くんですよ」

なんつって宣言しちゃったもんだから

レポートよろしくと言われ

今こうして

赤裸々に語るはめになっている。

いや、まあ

どちらかというと

自分が書きたいだけだw

そして夜

漢達は

出逢う。

あいさつもそこそこに

相手が何の仕事をしているかすら話さず

たんたんとお店へと向かう。

出逢ってから10分ほどで

もうそれぞれの戦場へと別れていた。

試合前の

心地いい緊張感。

何も言わずとも

分かり合えるものがある。

「おいおい。

Fカップ級の巨乳じゃ相手にならんぜ。

駆逐してやる!」

みたいなおこちゃまな会話もないわけ。

そこはお互い剛の者。

もうベテランな空気を纏うわけ。

リヴァイ兵長のごとしなわけ。

たんたんと部屋に入り

嬢を待つ間

立体機動装置(お洋服)を脱いで

歯磨きをして

正座で精神統一をしていく。

身体を最高のコンディションに仕上げていく。

そう、プロは準備を怠らない。

ちなみに

その日のトークライブの打ち上げで

具現化の話になって

今日かみくんは

理想のおっぱいを引き寄せるのかと話題になった。

加美大輔の具現化能力は

どの程度のもんなのかと

いささか挑発的な問いをもらった。

おいおい待ってくれよと。

こちとら

ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者の加美 大輔さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。