小4の時に株オタクになった少年のその後の物語 【第4話】

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「知る」事の大切さ


会社四季報を手に入れた少年(私)は、

少しづつ、「知らない」を「知る」へと変えていく。


例えば、

大手ゼネコン(建設会社)といえば、


大成建設

大林組

清水建設

鹿島建設

竹中工務店(非上場)


の5社だが、他にも、

前田建設

佐田建設

植木組

奥村組

西松建設


など多くの上場企業がある。


建設のカテゴリにはこの他に、


積水ハウス

パナホーム

日本道路

協和エクシオ

千代田化工建設


などといった企業も上場企業。


ひとえに「建設」といっても、

大手ゼネコンからハウスメーカー、

道路を作る会社もあれば設備工事会社もある。


各都道府県にそれぞれ建設会社があって、

それぞれに得意分野があって特色がある。


こうした情報は生きた社会の教科書であり、

学生時代は社会科系科目の成績として、

社会人になってからは一般基礎知識として、

非常に大きな資産になった事を記しておきたい。


そして、この情報を知る基になったのが、

前回の項で触れた「会社四季報」である。



水平思考の考え方



「建設」だけでも相当な知識量になるところだが、

他にも、「食品」「繊維・紙」「化学」「医薬品」

「石油・窯業」「鉄鋼」「非鉄・金属」「機械」

「電機」「輸送機器」「精密・諸工業」「卸売」

「小売」「銀行」「證券・不動産」「運輸・倉庫」

「電力・ガス」「サービス」といったカテゴリがあり、

それぞれに属する企業がある。



銀行は全ての都道府県に本社を置く上場企業があるが、

あなたは隣の都道府県の銀行の名前を知っているだろうか?


この問いに答えられる人はあまり多くない。

しかし、知っておくと様々な事に役に立つ事を伝えておきたい。


ここでポイントになるのは、

隣の銀行の名前を知っている事、ではなく、

その銀行がいつも利用している銀行とどう違うか、

という部分を「比較」しているか、の部分にある。


だが、肝心のサービス内容についての比較をする前に、

自分が利用している他にどのような銀行があるのかを、

「知って」いないと、そもそも比較する段階に達しない。


自分がいつも当たり前に過ごしている日常を、

少しだけ違う視点から見てみる水平思考の考え方。


都道府県が変われば様々なサービスがある。

年代に応じて異なるサービスがあったり、

ひとつの事を違う側面からアプローチしたり、

日本の中にあっても様々な違いが見えてくる。


私は、知らない企業の事を知る中で、

この水平思考の考え方を身につける事ができ、

これは今でも大きく役に立っている。



偏差値82の世界


小学校4年生の時に株オタクになり、

会社四季報を読んで知識を深めていった少年も高校生に。


私が進学した北海道小樽桜陽高等学校は、

北海道立の公立高校で、地域では二番手。


高校では吹奏楽部に所属していたのだが、

いわゆる普通の高校生として毎日を過ごしていた。


これが、高校3年生の時に事件が起きる。

そう、大学入試の全国模試で、

「政治経済」の科目を選択した事が発端だった。


(第5話に続きます)


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