「××のお化け」と呼ばれ、孤独だった僕が今、好き勝手に生きていられるワケ〜 綺麗にしていたはずなのに人に汚いと言われる謎〜

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アトピーは命に別条はありません。


食べることも自分で歩くこともできます。

なので障害を持たれている方と違い、一般的な健康体の方と、

同じように扱われます。


無知な大人たちは、子供の心の叫びを感じることなく、

無責任に「大丈夫」と言います。

子供は子供心ゆえ、自分となにか違うアトピーっ子のことを自然と好奇の目でみます。

そして、その悪意のないそれが、本人にとって耐え難い苦しみとなるのです。



アトピーが本当に僕たちを苦しめるのは、

365日24時間体制でかゆかったり、肌が荒れたり、

顔が赤くなったりすることではなくて。


もちろんかゆいのも辛い。

夜も熟睡できなくて、朝起きたら布団に血がついてて、

傷が痛い...とか、顔が真っ赤とか。

アトピー 顔 で検索してみてください。



想像してみてください。そのまま外へ「行かなくてはいけない」ことを。

熟睡もできていないので、睡眠不足になります。

皮膚の回復に力を使ってるのか、疲れがとれないのです。


でも周りの人になかなかその苦しみがわかってもらえない。



そうやって「精神的に」辛くなるのです。

これがアトピーの最大の症状です。

かゆいことや皮膚が荒れることなら耐えられます。


でも、この感覚をなかなか理解してもらえず、

いろんなことを我慢しなければならないのが、この病気の最大の辛さです。



だから、そんな人が街中にいても気にしないでほしい。

悪意なき好奇心が一番傷つくんです。

もし自分の近くにそんな人がいたら「本当の意味で」普通の人と同じに接して。

アトピーで荒れた肌に触ってもうつりません。かゆくなりません。

だってただの「アレルギー反応」だから。

花粉症の人の近くにいても花粉症にはならないよね?


顔が赤く荒れてても、気にしないで普通に接しててください。

「大丈夫?」もいりません。だって大丈夫じゃないから。

ただただ、普通に何事もなかったかのように接してあげてください。

たまに寝不足っぽくてきつそうな時だけ、声かけてあげてください。

きっと夜かゆくて、眠れなかったんです。


会社勤めの場合、もし部下にそんな方がいたら少し休ませてあげてほしいんです。

普通の人と同じ仕事量を、かゆくて集中できない中頑張っています。

外回りで好奇の目にさらされてストレスを感じても耐えています。

やっと仕事が終わったと思ったら、夜はかゆくて眠れません。



でも同じように朝が来てしまいます。



特別扱いとまではいかなくても、そういうハンディを背負ってる中、

必死でついてきてるんだってことを理解してあげてください。



花粉症の方なんかはわかるかもしれませんが、

集中したくても目がかゆいとか、しんどくないですか?



アトピーの彼ら、彼女らはそれが全身なんです。



温泉でそういう肌の人を見かけても、気にしないでください。

あ、アトピーなんだなー温泉きくなーそれくらいで大丈夫です。

くれぐれも「うわ」って視線を投げないでください。

敏感に感じてしまうんです。




でもね、アトピーっていいこともあるんです。



それはまた次回に。





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