元洋服屋の店長だった私が思う、今の私が店長だったら新人をこう育てるマニュアル
15年以上前に、婦人服の販売をしていて店長もしていた主婦です。
「もし今の私が洋服屋の店長だったら、新人をこう育てたい!」と思うことをマニュアル的にまとめました。
今、販売のお仕事をしている人や、
昔、販売のお仕事をしていた人や、
これから販売のお仕事をしようとしている人には、
もしかしたら 面白いかもしれません。
私のマニュアルに共感しても、くだらないと一蹴しても、何かしら刺激になるかもしれません。
いや、ならないかもしれません(笑)
が、私なりにまとめたかったのでまとめました。どうぞお付き合いくださいませ。
はじめに・・・。
私は、22歳から25歳までの3年間、婦人服の販売員として働いていました。
川崎駅地下街→新宿マ○イ→渋谷パ○コ→国分寺マ○イ→新宿マ○イ
という順番で勤務して、後半の、国分寺と新宿の時は、店長でした。
店長と言っても、自分で家賃を払って出店している店主ではありません。
社員100名ほどの一般的なアパレルメーカーの社員としてお給料を貰っていて、会社から、次はここ、と一方的に配属を言い渡されて、その配属先のお店で、リーダーとして働いている、という店長です。
当時の自分なりに頑張って働いていて、ひょいひょいっと先輩達を追い越して、1年ほどで店長になりました。
洋服屋さんでの接客は、とても楽しかったのです。
が、
ひょいひょいっと店長になれて、その後、売上が良くても悪くても、会社からそこそこのお給料が貰えて、逆に言えば、どんなに頑張ってもお給料の天井は見えていて、
店長の先は、ずっと店長
という仕事に、なんだか遣り甲斐を感じられ無くなり、もっと新しい何かを求めて退職しました。
今思えば、当時の私は生意気で、調子に乗っていました。
「もうここでは学ぶことは無い」くらいに思っていました。
どんな職場でも、学ぶことが無くなるなんて有り得なくて、いくらでも深みがあるものだ。
と、今となっては思いますけれども、
ま、当時はねぇ・・・
いわゆる
若気の至り
ってやつですか?(苦笑)
もちろん、その自分を否定する気はありません。
退職した後、渡米して、また貴重な経験が出来ましたし、それはそれで良かったのです。
あれから15年以上過ぎて(そんなに!?)
もし、今の私が、洋服屋さんでまた店長をやるとしたら、どんな風に新人スタッフを育てたいだろう?
と、ふと思いました。
当時、販売員だった私が学んだこと、
その後の仕事で学んだこと、
仕事に限らず、人生全般において学んできたこと、
を思い出して、総動員して、かなり忘れてしまいましたが、これ以上忘れ去ってしまう前に(笑)
今また販売の仕事をして、新人を育てるとしたら、どんな風に伝えたいだろう?
そう思ってみたのです。
●商品を高い、安い、と決めつけず、
お客様の感覚に寄り添う姿勢であること
まずは精神論から・・・。販売員自身の 「お金にまつわる先入観」 を外します。
今付いている定価は、商品の企画から始まり、全ての工程を経て、これが適当である と最終判断して付けられた金額。そこに、自分自身の価値観を組み込まないこと。
それまで学生だった新人から見ると、商品を 「高い」 と感じることも多いもの。学生で無くても、本人の個人的な価値観で、高い、安い、と、自然に判断する癖が付いている人が多いのです。
ましてや、洋服の販売員になる人は、基本的に 洋服が好き = 買い物も好き
それまでに、既に自分なりのこだわりを持って洋服のお買い物をしている訳です。
洋服に対する金銭感覚が、独自路線でしっかり強かったりします。
お店に入荷した商品を見て、「このジャケットが、この値段って、ありえないでしょー!!」
みたいな感覚を、そのまま接客時に出してしまい兼ねない・・・。
って、ことで、まずは、自分の価値観を捨て、その商品を高いと感じるか?安いと感じるか?は、お客様ひとりひとりの価値観次第。ということを再確認します。
そして、お客様が、高いと感じても、安いと感じても、それがそのお客様にとっての正解。
ということを知る!
販売員は、商品の金額は正当な経緯で付けられた価格である、という前提の元に、
そのお客様の感覚に、寄り添う姿勢 であること。
●お客様の見た目と購入意欲は比例しない
自社製品と比べて、明らかに低価格の商品を身に着けていたり、まったく違うテイストのファッションで現れると、「あ、この人、買わないな。」と、勝手に判断して、手を抜きたくなるもの。
が、お客様の第一印象と購入意欲は全く比例せず、どちらかと言うと、反比例のことも多いのです。
明らかに、うちのお店とは違う!センスがめちゃくちゃ!と驚くファッションでも、
逆に、うちの服着てる!いかにも、うちの店を好きな感じだわ!という人でも、
今日、この瞬間に、
そのお客様がどんなものを求めているのか?
は、未知数であることを知る。
急に収入が増えたり、減ったり、
転職で必要な服が変わったり、
恋人が変わったり、
なりたい自分が変わったり・・・
「今日、洋服が欲しい」という理由は、人それぞれの事情があります。
全然タイプが違う人こそ、心機一転、変わりたい!ってことで、
全身コーディネート、どかんとお買い上げ!!ということもあります。
最初から、「この人はうちでは買わないだろうな。」と判断することは大間違い。
また「買いそうだな。」と期待するのも大間違い。
その
勝手に見限った感じ や、買ってくれそう、という期待感 は、自分では隠しているつもりでも、
確実にお客様に伝わります。
そして、自然と逃げるように去って行きます。
人間の察する能力って凄いな~(笑)
途中から、「あ、この人、意外とたくさん買ってくれそう!」と気付いて、本気で接客を始めても、
最初にこちらが与えた第一印象は、取り返しつきません。
こちらが「この人、買えそうにないな・・・。」と、勝手に判断しているのと 同時 に、
お客様の方でも「この店員からは買いたくないな・・・。」と、判断しているのです。
どんな外見の人も、お金を持っていそうに見えない人も、いつも買ってくださるお得意様でも、
みんな等しく 「心の底から大歓迎!」 の気持ちで!
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