オーストラリア留学中にネット中傷被害に合い、裁判を起こした話(5)
私に次々と質問をして、話させたのはあなた達だよね?私は状況を伝えようとした。英語力的に難しいと思ったので、ここで話を止めたいと頼んだ。それを無視して質問を続け、あげくの果てに言ったことがさっぱりわからない・・?私が言ったことに共感できない???????
頭が真っ白になった。これ以上、話を続けることは完全に不可能だった。
私はもう一度、振り絞るように訴えた。
私が全て言い切る前に、イベントの運営者が割って入った。
do you think it's a xxxx(イベントの名前)problem? if not we will not worry about it any further.
(1つ聞きたいんだけど、これってxxxxの問題だと思いますか?もしそうでないなら、僕らはこれ以上今回の件について心配はしません。)
(いいえ、私は一度も今回の件がxxxxの問題だって言っていません。)
(Ok わかりました。では、僕はこの件からは抜けます。邪魔してすみませんでした。早く全て解決するといいですね。)
はぁーーーーーーーーーーーーー???????????(怒)
何いってんのこの人、そもそも私は一度も今回の件がイベントに関係してるとか言っていないのに。あんたたちから寄ってきて、質問攻めにしておいて、私に対して言う言葉がそれ????
私も確かにDeanaにはイラつかされたけど、もう自分にとっては過ぎたことだと思ってる。
はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー??????????????????(怒)
意味がわからないんですけど!?何みんな好き勝手なこと言ってるの???
うん、そりゃもう過ぎたことだよね。だって、Deanaと揉めたひとは私以外にも何人もいるけど、実際に嫌がらせのターゲットになったのは私だけなのだから。
どうしようもなく、イライラした。フードコートにいるっていうのに、涙が出た。
一生懸命話せば、わかってくれる人たちだって思ってた。
期待は裏切られた。
彼らにとって、私はどうでもいい存在なんだと思った。
そして、私は次のメッセージを送信した後、チャットを抜けた。
I liked xxxx when my friend was origanising it!!!
(もう今は誰とも話したくない。彼女と良い友達でね、私のことは忘れて。もうxxxxには二度と行かない。このイベントを始めたのは私の友達だったから、悲しい。Deanaをイベントに連れていってしまったことは大きな間違いだったけど。
私は友達が運営していたころのxxxxが好きだった!!)
実はこのイベント、xxxx。メルボルンの留学生、ワーホリ日本人のほとんどが知っているイベントなのだが、もともとは私の友人が初めたイベントだった。彼がメルボルンから引っ越すことになった為、イベントの参加者だった現在の運営者達が私の友人から引き継いだのだ。
私の友人が運営していた頃、イベントを通して楽しい思い出がたくさんできた。それになのにこんなことになるなんて…
言葉では言い表せないほど悲しく、そして悔しかった。
チャットから離れる寸前、運営者、チェルシー、友人2のメッセージが見えたが、私はもう返事をしなかった。
アイに会う。
しばらくして、アイから連絡が来たので待ち合わせ場所に向かった。
アイの様子は普段と全く変わらなかった。まあ、アイは直接Deanaから何かされたわけではなかったので、当然だが。
とりあえず、ご飯を食べながら話そうということになり、アイが知っているタイ料理屋さんに入った。
私はタイ料理は好きなのだが、とてもじゃないけど食欲が出なかった。ほんの少し春巻きを注文し、なんとか食べ終えた。
アイからはDeanaについて知っていることを聞いた。
Deanaは、精神的に問題を抱えており、臨床心理士によるカウンセリングを受けていたことがある。(具体的にどんな問題なのかアイは言及しなかった。)
過去にも他のアジア人とトラブルを起こしたことがある。
アイの知る限りだけでもDeanaは過去に2回アジア系の友人とトラブルを起こしている。そのうち1件は今回の嫌がらせのように陰湿で、インターネット上では無かったものの、ターゲットにされた台湾人女性は事実無根の性的な中傷を受けたそうだ。(話を聞く限りだと、この台湾人女性は泣き寝入りをしたようだった。)
台湾人女性を中傷したきっかけは、嫉妬。当時、Deanaはアイ、フィリピン人男性、そして中傷のターゲットとなった台湾人女性とよく遊んでおり、Deanaはフィリピン人男性に好意を持っていたが相手にされなかった。それで、フィリピン人男性に好かれていた台湾人の女性に嫉妬し、嫌がらせを始めたらしい。
常に留学生やワーキングホリデー中のアジア人と行動し、オーストラリア人の友人がいない。
上に書いた台湾人女性とトラブルを起こす前は、韓国人のグループとつるんでいたらしい。何があったのかアイは知らないと言っていたが、ある日アイとDeanaがレストランに入ると、もともと仲が良かった韓国人グループがいたが、Deanaを見るなり全員顔を背け、明らかに嫌がっている様子だったそうだ。
台湾人女性とのトラブルがその前後で起きていたのであれば、韓国人→台湾人→日本人 とトラブルを起こす度にローテーションでアジア人の周囲をうろついていたのだろう。
身体的な障害、母親からの過保護
私は気がつかなかったのだが、Deanaは軽い身体障害を抱えているとアイは言った。(言われてみて初めて気づいたが、他のオーストラリア人女性と比べて体が非常に華奢で、独特の弱弱しい歩き方をしている)障害のため、母親はDeanaのことを過保護とも言えるほど心配しており、Deanaの言うことを否定しないのだ。
アイはDeanaの母親を含め、3人で食事をしたことがあると話した。その際、Deanaが人種差別的な発言をしたのだが、Deanaの母親は強く咎めることができず、遠慮しているように見えたとアイは言った。また、オーストラリア人の若者は高校卒業後に実家を出る場合が多いが、26歳のDeanaが今も実家暮らしなのはおそらく母親がDeanaのことを非常に心配しているからだろうと。
出会い系サイトを利用、彼氏を見つけた。
アイの知る限り、Deanaは過去に一度だけ彼氏がいたことがある。その人と知り合ったきっかけは、ある出会い系サイトだったそうだ。その後、その男性とは別れたようだが、私もDeanaと仲良くしていた頃、彼女から出会い系サイトを利用しているという発言を聞いていた。
インド人が大嫌い
ある日、アイとDeana、他の友人で遊んでいたところ、インド人男性からナンパされたが、Deanaだけ完全スルーされてしまったらしい。それ以来、Deanaはインド人が大嫌いとのこと...(ほんっと、くだらない...)
他にも色々と聞いたが、一つはっきり言えることは、以前からアイはDeanaが過去にトラブルを起こしたことを知っていたということだ。
アイ自身が言っていたのだが、今回私が嫌がらせを受けた件をアイの別の友人(この友人もDeanaと面識がある)に話したところ、
「だから言ったでしょ!皆あの子がおかしいと知って、距離を置いていった。あの子とつるんでるのはあなたくらいだって。」
と言われてしまったらしい。
そのように答えたものの、正直なところ、アイがDeanaを紹介しなければこんなことにならなかったのにという気持ちはあった。
Deanaから会おうと言われて断る時にも、もう少し別の言い方があったのではないのか・・・
アイの話を聞く限り、アイはこれまでDeanaを拒否したことは無かった。なのに、突然真っ正面から否定されてのだ。
彼女が過去にトラブルを起こしていること、危うい性格であることを知っていたのなら、なぜそこまでストレートに拒否したのか。
もう少しやんわりと断る方法もあったのでは・・・?
異常な数のメールが来ることを相談した時、どうして彼女の異常性を教えてくれなかったのか?もしあの時知っていたら、いくら頭に来ていたとはいえ、私もDeanaをバッサリと切り捨てることはなかっただろう。
私は心の中で、この思いを必死でかき消した。
アイは悪いと思っている・・・アイは友達なんだから、友達をそんなふうに責めることなんてできない・・・
領事館へ行ったこと、領事館の担当者から警察署へ行くようすすめられたことをアイに話した。
私はアイと一緒に、Melbourne West Police (メルボルン西警察署)へ向かった。
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