【第2話】〜生きようと決めて1年間闘い続けたら、過去がすべて今に繋がっていた話〜
6ヶ月程で、300以上の詩が今も残っている。
こうして自分の感情や行動、考え方を分析してみると、何かしらの法則が見えてくる。
・やろうと思っていた事、思いついた事を実際に行動に移せれば、出来た出来ない関係なく、調子がいい。
・逆に、やろうと思っていたのに行動に移せなかったときは、後悔し、自分を責め、調子が悪くなる。
・予定がある日は、朝、下痢と嘔吐する。
・湯船に浸からない日が続くと、調子が悪くなる。
・何もしたくないからと言って何もしないでいると、そのことに罪悪感を感じ、また更に調子が悪くなる。
・落ち込んだ姿を家族以外の誰かに見せると、後で罪悪感でいっぱいになる。
・友達と遊んだ次の日から3日間くらいは特に調子が悪くなる。
・眠れなかった日の調子は最悪。
・知らない場所に行き、新しい発見があると嬉しい。
・川を見るのが好き。
こんなことが分かって来た。
こういったことが分かれば、何らかの対策を打つ事が出来るようになる。
なぜ、こんなことをしたのかというと、
1月の末から始まったNLPの授業で、とても興味深い事を学んだからだ。
「なぜ恐怖を感じるのか?」
「恐怖を感じるときはどんな時か?」
その答えは、
「分からない時」
人間は、分からなかったり、知らなかったり、
経験が無かったり、予想が出来なかったりする時に、
恐怖を感じるということだった。
そのため、恐怖を取り払うためには、
「よく知る」ということが大切になってくる。
「なるほど!」
と思った。
幽霊や宇宙人、動物や知らない人、
これらは、どんな存在なのかが分からない。
何をしてくるのか分からない。
予想が出来ない。
だから恐怖を感じる。
どんなに恐ろしい出で立ちをしていても、
絶対に自分に危害は加えないと分かれば、大して恐くはなくなるはずだ。
ただの道だって、知らなければ最初は歩くのが恐い。
しかし、一度通ってしまえば、次は大した事は無くなる。
『知らぬ道、一度通れば恐くない』だ!
外に出るのが恐い、人と話すのが恐い、治るか不安だ、
将来が不安だ、と恐怖を感じるのは、
「ただ知らないから」であって、
そんな状態で恐怖を感じるのは当たり前の事なのだと分かった。
たったこれだけを知っただけで、
僕の抱えていた得体の知れない恐怖はかなり小さくなった。
そして更に、人は経験を元に未来を予想する。
この場所は良い思い出があるから、素敵な場所だ。
この人に優しくしてもらったから、きっとまた優しくしてくれる。
一度成功しているから、次もきっと成功する。
と思う。
しかし逆を言えば、
この場所で恐い思いをしたから、この場所ではきっとまた恐い事が起こる。
この人に傷つけられたから、きっとまた傷つけられる。
一度失敗したから、次もきっと失敗する。
と言う事にもなる。
そしてやっかいなことに、良い事よりも、ショックな事の方が印象に残りやすい。
そしてその印象は、あやふやになり、肥大していく。
「この場所」から、「外の世界」はきっと恐い事が起こる。
「この人」から、「みんな」に傷つけられる。
「一度」から、「これからずっと」失敗する。
このように、悪い妄想を膨らませていってしまうものなのだ。
これは、自分を危険から回避するための、
「自己防衛本能」によって創り出されるもので、脳の典型的な仕組みである。
この膨れ上がった悪い妄想には、たくさんの矛盾がある。
その矛盾を、冷静に、客観的に見つめ直し、
「これは事実じゃない」「間違った認識なんだ」
ということを脳に気付かせてやるのが、この妄想を取り払う術になる。
この方法は、実際に治療にも使われる。
今、様々な事を経験し、学んできた結果、これこそ心の治療そのものだと僕は思う。
悩み解決やトラウマの解消、セルフイメージの向上に大きな役割を果たし、
実際に僕はこれを自分で繰り返し繰り返し行い、
時間はかかったが、結果的にうつ病を治した。
それどころか、今は、昔以上に自分に自信を持つ事が出来ている。
何はともあれ、
「知ること」
がとても重要なことなのだ。
だから、僕は自分を分析しまくった。
行動、感情、考え方、価値観。
「なんでこうなるんだろう?」
「どっからこうなるんだろう?」
「どうやったら出来るだろう?」
「まずは何をしたらいいだろう?」
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