【一人で悩んでいる30代既婚女性に読んでほしい】再婚1年目で相手の○○に応えるのをやめたら夫婦仲がよくなった話

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人生の分岐点に立ったとき、私はいつも母の望む生き方と正反対のものを選んでいた。

母への反発ではなく、私の望む生き方が常に、母の望むものと真逆にあった。

母の望むように生きたいのに、どうして私はこう生きたいと思ってしまうんだろう。

母が悲しんだり怒っている姿を見るたびに胸が苦しくなった。


母の望むように生きられない私は愛されない、愛される資格のない人間だと思った。

その苦しみから逃れるように、見なくてすむように、私は一つずつ感情に蓋をしていった。


いつの間にか私の心には、母に対しての罪悪感を消すために、

私の選んだことに賛成してくれない母を創りだしていた。

また、それに失敗すれば「ほらやっぱり。」と非難する母を作り出していた。


母から非難されたくないから私は絶対失敗しない、失敗するような事はしない。

泣き言は言わない、困った顔は見せない。

非難されないための人生、どちらの選択が正しかったのかという戦いをずっと続けてきた。


だけど今回、自分の思いを素直に書き出す事で、

これは全て私が勝手に作り出した戦いで、生き方で、私が作った母だったと気付いた


実際は散々反対しても、最終的には応援してくれたり祝福してくれた事がたくさんあった。

ただ私がそれを

≪望むように出来ない私は愛されてはいけない≫

と受け取ってこなかっただけだった。


母の事が苦手だったんじゃなくて、本当は好きすぎて大切すぎて、

向き合うのが苦しかっただけだったんだって気付いた。


自分の気持ちばかり押し付けてくる苦手な母を作り出していたのもまた、私だったのだと思う。

母にとっては大切な相手だからこそ、思いを伝えたかった、

お互いに理解し合うことが大事だったのだと思う。


私にとっては大切な相手だからこそ、その人の思いを叶えられるかどうかが何よりも大事だった。


お互いに大切な相手である事は少しも変わらなかった。

ただその違いだけだったんだと思う。





ありのままの私で


私にとっては相手の『望むようにしてあげること』こそが愛だった。

だから『相手の望むように出来ない私は愛されない・愛されてはいけない』と思ってきた。

大好きなのにそうできない事が苦しかった。


けれど、今回見ないようにしてきた感情を感じきった事で、

この想いは私が勝手に作り上げてきたものだったと気付いた。


そして、

「どうして出来ないの?」

「どうしたら分かってくれるの?」

と、ずっと周りの人を責めていた言葉や怒りは、いつの間にか消えていっていた。


それらの言葉は、本当は自分に向けていたものだった。

そして、自分自身がそう自分に思わなくなっていた。


≪愛されない≫と恐れて、

なぜできないんだと自分を責めて、苦しんで、もがいて

≪愛される資格がない≫と逃げていたのに、

私は母にも、家族にも、

そしてパートナーからも愛されていた。


誰も私を、『自分の望み通りにしてくれなければ愛さない』なんて

縛り付けたりなんかしていなくて、どんな私も愛してくれていた。


私を縛りつけていたのは、他の誰でもなく私自身だったのだ。


私はいつも愛されていた。

どんな私でも愛されていた。

『ありのままの私』で愛されていた。





求めていたものは、、


パートナーに「大切な人とより良い関係になるための勉強会に行ってくる。」

そう伝えた日から4ヶ月が経ち、本コースの最終日を迎えた。

この日は、メンバーそれぞれが歩んだ4ヶ月の発表の場である帰還式というものが行われた。


共に4ヶ月を進めてきたメンバーの物語は、喜びとともにまた新たな気付きをくれた。

かけがえのない仲間との出会いや、ゆりえさんやちはるさんという師との出会い、

OurGardenに入るきっかけを作ってくれたあき子さんや、OurGardenを通して出会えた

人達に心からの感謝が溢れた1日だった。



その日の帰り道、ふとパートナーに今日までの4ヶ月の話をしたいと思った。


この4ヶ月でパートナーとの関係は、前よりもかなり良好になっていた。

他愛もない会話の中でも変化を感じる事は度々あった。

それでも4ヶ月前に感じていた、

「セミナーに行って私が変化したら、否定されたり引かれたりするんじゃないか?」

という不安がずっとあって、OurGardenの詳しい話はできないでいた。


だけど、

心の中のワタシ
たとえ嫌われたとしても話したい、感謝を伝えたい!!
私がしたいと思うことをしよう☆

そんな覚悟で思い切ってパートナーに話をしてみた。


するとパートナーの反応は私が思っていたものと違っていた。

否定される事もなく、ひかれる事もなく

旦那さん
色んな事に気付けて良かったね^^
楽しそうだったから心配なんかしてなかったよ。

と。。。


その言葉を聞いて、私は思わず泣いていた。

でも、この涙はOurGardenのイベントの時に流したものとは違っていた。


あの時は、私はなぜ泣いてたのかわからなかった。

でも、今はなぜ泣いているのかわかる。


『望むようにしていなければ愛されない』という想いは、

やっぱり私が勝手に作り上げていたもので、

そんな風に頑張らなくても、そうなれなくて苦しまなくても、

求めていた『愛』はずっとここにあったんだ

と気付かせてくれた。


私はいつも愛されている。

どんな私でも愛されている。

『ありのままの私』で愛されている。


私はずっと愛されてきたのだと再確認できた涙だった。

それをもう一度思い出させてくれたパートナーに喜びと感謝を感じていた。




最後に・・・・


4ヶ月の最後に講師のちはるさんはこう言いました。


この4ヶ月で全ての事が上手くいって、世界が変わって、

シンデレラストーリーのハッピーエンドになって、

今後は素晴らしい事しか起きない!


・・・なんてことは残念ながらありません。


これからのあなたの物語も続きます。

トレンディードラマの最終回ではないのです。


嬉しい事も、嬉しくない事も起きます。

楽しい事も、悲しい事も、安らぐ事も、怒れる事も起きます。

大変な事も今後もあります。


でも、その時に違う体験をするでしょう。


今まではとは見え方が変わって、感じ方が変わって、違う体験をするでしょう。

望むものに繋がらなかったとしてもそこから何かに気付くはずです。

今まで気づかなかった事に。あなたにとって本当に大切な何かに。



そう、この4ヶ月はまさにそういったことの連続だった。

嬉しくない出来事もあった。でも、そのおかげで大切な事に気付かさせてくれた。

私にとって、とっても大切な事に気付かせてくれた。


そう思うと、この先の事に対する不安や焦りもすーっと消えていった。


より深く人との繋がりを感じられるようになった私は、

また新たな人生の物語へと進んでいくのだと思う。

新しい人生の物語で嬉しい事も嬉しくない事も体験するのだろう。

でも、その時々で何か大切な事に気付いていく。


そう思うと、これからの人生にとても感謝ができた。

そして、また、これまでの人生にも深く感謝していける気がした。


今日まで関わってくれた全ての人・全ての出来事

そしてこれから出会う全てに感謝。



私はそっと“ありがとう”と呟いて、4ヶ月のノートを閉じる事にした。



おわり

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