ヒッチハイクで東北に行ってきた話part2

著者: 高橋 和紀
5時半にアラームが鳴る。

さて、無事に起きれた事だし2日目、この日がメインといっても過言ではない。
ボランティア頑張ろうと気合を入れる!

アレコレと用意を済まし、6時半の電車には乗りたかったので、そそくさとホテルを出る。
駅は確か勾当台公園駅!
なんか、とりあえず半袖半ズボンは寒いよね。笑
朝だった事もあり人が少なく表参道もこのぐらい空いてたらと勝手に思う。笑

そして、電車に乗り、いくつか乗り継ぎをして、無事に目的の古川駅に到着。
ちょうど8時15分ぐらいに着けてよかった。
一応昨日の電話では8時半にはいた方がいいらしかったので一安心。



そして、まず思った事は、去年大阪行ってあった、エスカレーターショック。
つまり、東京の人は歩くひとが右を行くけど、大阪の人は左を行くってやつ。

宮城県。。。。


じ、自由すぎる!!!笑
普通にどっちかてきとー。笑
間違いなく、どうでもいい事だけど気にしてしまった。。。


そして気合を入れて蕎麦を食らう

ここは普通の普通を走ってる立ち食い蕎麦屋だったなー。
けど、なぜか、3人に一人ぐらい納豆そば頼んでてめちゃくちゃ気になった。笑
しかも、蕎麦にかけてたよ。わら

まぁ、それはさておき、古川駅からGoogleマップを駆使して目的の場所へと向かう。

20分ほど歩き到着。
普通の介護センターみたいなところでテントが広げてあって、何人か人もいてここで、あれこれと受付を済ますみたいだった!



人結構いるなー。笑
とりあえず受付をする。


まぁ、当然なんだけど、住所とか書くときに驚かれる。
そして、いきさつを話すと驚かれる。
そして、その話が他の人に回り驚かれる。
とにかくたくさん驚かれる。笑

でも、他県だからとか、そういうしがらみみたいなの、無くてみなさん温かそうな方で本当に良かった!!!

受付では、ボランティア保険に加入して、ここで加入料の300円払い、名札代わりとしてガムテープに自分の名前を書き貼ってくださいと言われた。
なんか、サークルの新歓みたいだなーと勝手に思いながらも、胸のあたりに貼る。
そして、9時になるとかなりの人がいた。
見る限り、僕のような年の方はいないようで、みなさん少なからず僕よりは年上だと思った!
ただここで気になるのはみなさんの服装。
ゴム長靴に、作業着にスコップ。笑

や、やばい、何も用意してない。。。汗

軍手とマスクはあるものの、靴はニューバランスだし、シャツは半袖の錦織君が着てたやつだし、、、、、
ま、なんとかなるか。

昨日あんだけやる気になって電話した自分が恥ずかしくなる。

けれど来たからには全力でやるしかないと思った!

そして、何人かの係りの人っぽい人がきて、呼ばれる。
オリエンテーションみたいな事をして、いざ各地の助けが必要な方のところに行くという形だ。
古川駅から歩いてて思った事だけど、
ボランティアを募集してる地域にしては、全くといってもいいほど災害の跡がなくびっくりしていた。
だから、後から聞いた話だと今回の災害は一部の地域が被災し、その中でもさらに地域によって、被害の大きさが違うのだと言う。
つまり、東京で言えば、東京の中の荒川区の中の荒川という地域の中の四丁目が多いとかそんな感じらしい。

ただ、ボランティアに来た方で、口を揃えられていたことは、間違いなく、震災の後で被害後のアフターケアや、対応が早くなり、それに加え個人でも被害に対する考えや、対応力がかなり付いているとおっしゃっていた。
だから、今回は、早い段階でボランティアも呼べたし、それほどまでに重大な被害にならなかったともおっしゃっていた。

ボランティアは、個人で来た人と、グループや、企業として来た方々と別れていて、それぞれ4つぐらいの場所で活動するらしい。
僕以外の方は、みんな宮城県の事は知っていると思われるため、みんな
あ〜あの地域の何々がどうなのー。
ってな感じで地域の事もわかるみたいだった。
僕は全く分からないし、話せる人もいないので、とりあえず流れに身をまかせる事にする。

そうこうしているうちに4グループに別れて、そこで、リーダー的な係りの方からの説明を受ける。
そして、サテライトと呼ばれる、いわゆる作業の拠点地に向かう事になる。
つまり、サテライトに向かいそこから、さらに細かく少人数に別れて、各自がそれぞれ必要な活動をするという形だ。

この場所からサテライトまでは、車でないといけないそうなので、

…………!?

車!?笑
車ないよ?
え?

はい。ここで、車がないので、どうするか聞くと、誰かに乗っけてもらってください。

………⁉︎

まさかの、ここで他の方の車に乗らせてもらう。

僕が困っていると40代ぐらいの男性の方が僕に声をかけてくれた!
助かった!笑

この方は、仙台から来た方で、ボランティアはよく参加するのだという。
僕がヒッチハイクで来たと告げるととても驚かれたが、仙台の美味しいものとか、名所とかいろいろ教えてくださった!

そして、あっという間にサテライト到着!
サテライトっていうか、ホームセンター。笑

隣にテントがさっきの写真のように作られていて、隣には赤十字のテントもあった!
4グループともだいたい20人いない程度で、僕らのグループのサテライトはホームセンターの隣に構える形となっていたようだ。

サテライトでは、お水たくさんとマスクやら消毒やらいろいろもらえる事になっていて、僕もお水はたくさんもらった!
そこで詳しい説明を受けて、いざ、行く事になる。
ここで、問題が発生。
やっぱり、僕の用意は無知すぎたらしく、長袖も無ければ、長ズボン《一応スウェットはある》も無いし、長靴もない。

みなさんにとても心配されてしまい、長ズボンはあった方がいいという事でなんと、先ほどの車に乗せてくれた方が貸してくれるという事態。
しかもリーバイスのジーンズだし、ウエストはゆるゆるだったけど、ベルトすれば大丈夫だったし、なんか本当に申し訳なかった。泣
さらに、軍手だと水が染み込むからゴム手袋も、貸してくれて。。。泣
自分が助けられてるよ。。。

みなさん本当にいろいろ教えてくれて、そして、ある方は僕のお水やらなんやらの荷物《大きいバックは乗せてくれた方の車に置いておく》まで持ってくれるし、さらには、お昼が必要な事も知らなかったので、それも聞くとみなさん、アレコレと後であげると言ってくれて、もう、なんか本当に申し訳なかった。。。


これは、もう僕はしっかり現状を理解して、活動に専念するしかない。
5倍は頑張らないと。

そして、拠点からマイクロバスで移動。
五分ほどで、目的の場所に到着。
場所までは詳しく覚えてないけど、大崎市のにしあらいだったと思う!

いざそこに着いてみると、右も左もどの家もみんなあれこれと家具やらなんやらを外に出す作業をしていた。

ここで細かく、僕らのグループは5人ほどで作業をすることになった。
僕のグループは先ほどの、車に乗せてくれた上にジーンズまで借りてしまった方と、僕のお水や、荷物をリュックに入れてくれた方、そして、若い20代の女性1人、20代の男性1人となっていた。

僕自身、この時は東京から来た無知でなんの用意もないし、昼も持って来てないなんてやる気ないと思われてるだろうと、勝手に思ってしまい、すごく落ち込んでいたのと、全くなにをするか分からないので不安もあった。

とりあえず、係りの方の指示に従い5人で、ある一軒家に向かう。
そこでは、70代後半あたりのおじいちゃんと、おばあちゃん、そして、その方の娘さんだろうか?
3人で外にいろいろなものを出す作業をしていた。

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