家庭教師業界の中で進撃するー25歳、最後の日に。

家庭教師業界の中で進撃するー25歳、最後の日に。



少し、焦っていた。



2015年9月6日、25歳、最後の日。僕は神戸で家庭教師業を自分で本格的(?)に起こしてから2年以上が経過したこの時点で、収入の大部分はバイトに頼り、事業だけで生きていくなんてほとんど不可能な状態にあった。


仕事が全くないわけではないが、家庭教師の案件数が少な過ぎてお話にならない。


周りからどう映るのか?


フリーターだろう。もしくは、なにやってるかよくわからない人だ。自分で事業を運営していて、日々、2つのバイトや趣味でやっている様々な活動(フラッシュモブチームの運営、花火大会の手伝い、ダンスなど)以外の時間を費やしてHPの整理や仲介している家庭教師の管理などの仕事をしているといっても、結局、生活するためにバイトに入りまくっているフリーターだった。


わかってる。みんなは良い友達ばかりだから「チャーリー*はすごいよ!私にはそもそも起業する勇気もないし^^;」(*チャーリーというのは僕のあだ名)という風に言ってくれる。僕は自分を良く見せるのが少し得意だ。みんな友達や知り合いのほとんどは、僕が「ある程度事業で稼いでいるんだろう」という風なイメージを持ち、僕の真実を知らないからそういう風に理解してくれているんだと思う。


僕が家庭教師事業を起こしたのは、第一志望の就職先の最終面接で落ちたことがきっかけだった。もともとそこに落ちれば起業しようとは思っていたから、僕自身は「就活に失敗した勢いで人生狂わせて起業に走った」とは全く思っていない。


ただ、なぜ家庭教師業界で起業したかということへの理由は二つあった。


まず、店舗を構えたりする必要もなく、初期費用を抑えられたり、いまの自分の能力(お金などのリソースを含む)の範囲内で起こせる事業であること。





そして、次に、家庭教師業界内なら、勝てるという自信があったからだ。





僕は目前の26歳の自分を前に、焦っていた。


三宮の本屋で若くして成功した人たちのサクセスストーリーやその考え方を漁り、なんとかいまの現状を打破する考え方やきっかけを掴もうとしていた。


どうしたら案件数は増えていくんだろう。

どうしたらもっと効率良く稼げるだろうか。

どうすればもっと認知度を低コストで上げられるか。

もっとスマートな方法はないのか。

かっこ悪いな。


実際、起業したが少しの成果しか上がっていない現状。周囲からのイメージと自分が思う実際の自分とのギャップ。26歳になり、20代も本格的に後半に突入し、同年代のみんなとの収入の差がさらに開き始め、結婚する友達も増えてきた。このまま30歳を迎えたらどうしよう。せっかく起業したのに、こんなんじゃ人生失敗するんじゃないか。確かにいまの生活は、同年代に比べて自由度がとても高く、楽しい生活ではあるが、結局はお金をしっかりと稼げないと結婚もできないし、いつまでもバイトしてるわけにはいかないし、起業しておいてフリーターみたいなのはそもそもかっこ悪い。(別に好きでフリーターをしてる人もいるだろうし、フリーターが悪いとは思わないけど、僕が思い描く自分ではない)


テラス席で中華料理食べてたら友だちにサプライズしてもらえた!!嬉



僕は長い間、「この家庭教師業界内なら勝てる」この自信を失っていたようだ。



そして、25歳、最後の日に僕は思い出した。


なぜこの家庭教師業界で起業したのか。




「勝てると思う」その自信の根拠はなにか。




…それは、成果主義であることだった。


僕が起こした事業は、『短期集中×定期テスト対策専門×成果主義』の家庭教師だ。


定期テスト前の約1ヶ月間に、週3~5回程度のペースで短期集中的に授業を行い、前回のテスト順位からどれだけ上がったか、それが料金に直結する。つまり、順位が上がればその分、料金は高く、上がらなければその分、料金としては安くなる。そんな結果重視の本気の家庭教師サービス。(もちろん、長期契約の教師も仲介しているが、それは成果主義でやっていない)


もちろん、教師の報酬体系も出来高制(成果主義)だ。


そういった仕組みが、僕の「勝てると思う」あのときの自信の根拠だった。



なぜなら、現状として、神戸でそんな家庭教師サービスは聞いたことがなかったし、僕自身、結果が伴わない家庭教師に価値はあるのか?という点が気になっていたし、成績が上がるともわからない家庭教師がなぜこんなに高いのか理解できなかったし、そもそも成果主義でなければサービスとその対価の等価交換にはならないと考えていたからだ。



そしてさらに、僕自身がアルバイトとして2週間、化学と生物(ちなみに僕は化学も生物もほとんどわからない。センター試験で選択した理系科目は物理だったし)を教えた生徒の成績が150位以上も上がったその手法やその経験が僕の考え方を後押した。


要は、教師と生徒が持つ、テストや勉強というものに対する考え方とゴール設定が大事で、あとはそれを短期集中的に効率よくサポートできれば、教師の不得意な科目であったとしても結果はだせる。


この考え方をもとに、教師に考え方をしっかりと伝授(教育)し、手法を教え、教師が結果を出すために必要なモチベーション(しっかり生徒を伸ばし、しっかりとお金を稼ぐ)を整えていくことが大事だとし、それを上手くビジネスに組み込む方法が、短期集中と成果主義的報酬制度、それに伴う成果主義的料金体系だったのだ。



これを家庭教師業界の中で勝つ武器にする。



これが、僕がもっていた「勝てると思う」自信の根拠であり、長い間、忘れていたものだった。



僕は、自分自身の現状を見直すことで、自分の「事業への」自信を取り戻した。



この事業のこの仕組み、みなさんがどう感じるかはわからない。しかし、僕がこのスタイルが正義だと信じなくて、どうする。


なぜ案件数が増えていかないのか。


それは、この「事業への自信」を忘れていたことにあったんだと思う。


自分の現状ばかりが気になって、日々、バイトして仕事して生活することに精一杯。案件数を増やすためのスマートな手法ばかり考えて、HPのSEO対策だけを頼れば良いと思っていた。



違う。僕がしなきゃならないことは、この事業の絶対の自信を声を大にして叫ぶことだ。



「成果主義の家庭教師の方が良いに決まってる!」

「まずは試しに一回成果主義でやってみて、その先生がちゃんと結果をだし、気に入れば長期指導に移行するっていう使い方がうちならできます。」

「成績が上がるかどうかわからないものに高い料金を支払うよりも、成績が上がってからこそ高い料金でも納得のいく料金を支払いましょう!その方がお互いにフェアであるはず。」



僕はそう考えている。だからこそ、一つ一つの案件が本気の勝負だし、教師をしっかりサポートすることが僕の仕事になる。そして、その結果として家庭教師で最もフェアで優良なサービスを作り、よくわからないただ社会人だってだけでプロと名乗る家庭教師ではない、本気で成績をあげる大学生家庭教師集団のその質で、圧倒的な差をつけていきたい。そこまでできれば、僕はこの家庭教師業界内で勝てると思う。


そのための成果主義だし、これが正義だと信じている。






そうして、僕は26歳になった。





いままで、いろんな活動に手を出しすぎて、自分の事業にのめり込めていなかった。そうしていくうちに、「勝てる」この自信を忘れかけていた。その結果、自分の事業への自信を失っていた。



そろそろ、この家庭教師業界内で「進撃」する。



とりあえず、僕が住むこの神戸で一番になりたい。



家庭教師 神大生の本気。 代表 吉村 直哉


【簡単に自己紹介】

吉村直哉/26歳/神戸大学経営学部卒/山口県宇部市出身

中学まではサッカー。高校時代はブレイクダンスを独学で習得。現役時代に神大経営を受けて失敗し、地元から福岡県北九州市の◯ゼミに往復4時間かけて通い、浪人する。浪人中はめちゃくちゃ勉強して、もともと60前後だった偏差値は80を超えるまでに。大学時代は、学生だけで運営される国際的なNPOに所属し、大学3年の夏から、一年間、スウェーデンに留学した。留学中に培った価値観をベースに将来やりたいことを模索。そこでフラッシュモブというパフォーマンスに出会う。

留学終了後、就活で某外資系メーカーを受けて最終面接に呼ばれず、それをきっかけに起業。同時に、神戸で趣味としてフラッシュモブ団体を立ち上げ、その年から芦屋の花火大会もお手伝いすることに。そして大学を卒業し、以後、事業よりもそれ以外のことが楽しくなり、事業にあまりのめり込めない日々が続く。そうして迎えた現在26歳。簡単な自己紹介のつもりがわりとガッツリになっちゃいましたすみません^^; 笑 

こんな僕ですが、神戸から家庭教師業界を変えていきます!よろしくお願い致します。

HP → 家庭教師 神大生の本気。


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