アメリカの大学を辞め、20歳の青年がたった4万円で東京にやって来て、どん底から這い上がっていく話④
2 / 2 ページ
というか今日俺は何を話すんだ!
(気付くの遅すぎ)
でも、自分の心が何かを訴えかけている。
ということで、自分の中で解決。
しどろもどろで表参道を歩いてると、
何とかたどり着いた。
予定よりも30分早く着いた。
長倉さん、いるかな?
Facebookでメッセージしてみる。
どうやら俺の方が先に着いたようだ。
とのことだったので、先に入っておくことに。
すごくワクワクしている。
胸が高鳴る。
人生は前兆の連続で出来ている。
俺はそれを運命とも言うし、必然とも言う。
"偶然''という都合の良いものは存在しない。
なぜなら、その偶然が起きてること自体が、もはや奇跡なんだ。
何も考えずに、導かれるように行ったこの行為は、振り返ると、すべては繋がっていたのだと思わされる。
え。。?
。。え!
長倉さん!
いつの間に。
いつも動画の中で見る長倉さんだ。
彼が纏っている覇気、眼力から伝わるエネルギーが空気を伝って、体がビリビリと感じている。
会った瞬間に分かる、その圧倒的なエネルギーと自分との差。
思わず、笑みがこぼれる。
細胞が喜んでいるのを感じる。
長倉さんは淡々と話し始めた。
出版業界でのこと、今やってること、起業に到った経緯、これからやろうとしていること。
それは自分には、とにかく新しくて、まったく知らない分野のことも多々。
半分何言ってるか分からなかった。
ただ、体は感じている。
ネットで見ているだけじゃ、本を読んでいるだけじゃ、頭の中で考えているだけじゃ、絶対感じれないもの。
それが''ライブ感''だ。
百聞は一見にしかず。
ネットで完結できてしまえる時代だからこそ、''リアルに感じること''が大事だ。
俺が長倉さんと話した2時間半で得たことは知識じゃない。
脳は確かにパンパンになったし、得られたこともたくさんあった。
しかし、人間は忘れる生き物だ。
特に俺の場合、そもそも半分も長倉さんが何を言っていたのか分からなくて、頭の整理に困った。
けど、体が感じたあの感覚は、いつまで経っても覚えている。
長倉さんとの2時間半は一気に過ぎた。
めちゃくちゃ緊張したし、
半分何を言ってるか分からなかったけど、
カルチャーショックみたいなのを受けた。
今までの価値観をガラッと変えられるようなものがそこにはあった。
長倉さん!
ありがとうございました!!
そして、日本をあとにアメリカへ戻った。
著者の西澤 良磨さんに人生相談を申込む