笑顔の仮面を脱いで、本当の笑顔へたどり着くための働き方-笑いたくないのに、笑っている人へ-

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「態度が悪かった。」「腹が立った。」「悲しかった。」

それらを伝えるために、話をしていました。


「どういう出来事があって、それらの感情が生まれたか?」という順番で話をしていました。


でも、それは全て「感情」を伝えるための伝え方でした。


「自分はこんなにつらい経験をしていること」を分かってほしい。

「自分はこんなにがんばっていること」を分かってほしい。

その目的のために伝えることをしていました。


「ひどい態度で、がっかりした。すごく腹が立った。悲しかった。もうあの人には会いたくない。」

エピソード付きで臨場感たっぷりに伝えました。

自分が辛かったことを分かってもらうために伝えました。

自分が悲しかったことを分かってもらうために伝えました。


そして、仲間からの回答は「ひどい人だね。」「大変だったね。」「あの人だめだね。」

望んだとおりの回答でした。

そうやって、ほんの少しだけスッキリして、また変わらない日常に戻っていきました…。

「あの日」まで、そんなことをずっと繰り返していました。


しかし、7年前のあの日。「会社を潰すかどうか?」の話し合いの時はいつもとは様子が違いました。

「なぜ、今こうなってしまったのか?」

その原因をみつけて、改善するための話し合いになりました。


今まで起こった出来事を思い出しました。

そして、その「原因」をみつけていくことをしました。


そこには、今まで散々伝えてきた「自分がどう感じたか?」の感情論はありませんでした。

なぜなら、視点を「自分」から「出逢った人」に変えたからでした。


「自分が興味を持たれなくて、落ち込んだ。」

「雑に扱われて、嫌な気分だった。」

「態度が悪すぎて、いらいらした。」

そういう自分の立場で考えることを止めました。


そして、「相手の立場」で考えるようにしました。

「なぜ、相手は興味を持たなかったのか?」

「なぜ、相手は雑に扱ったのか?」

「なぜ、相手はあんな態度をとったのか?」


今まで、一度も考えたことがなかった

「相手の立場」で考えることで、大事なことに気付けました。


例えば、あるパーティーに行ったとき、僕は名刺を捨てられたことがあります。

成功者だと言われている人に名刺を捨てられたことがあります。

その時は怒りよりも絶望の方が大きかった。ずっと失望を抱えてました。


だけど、この時は今まで一度も考えたことがなかったこと。

「その人の立場」で考えてみました。





成功者としていつも周りからチヤホヤされている。

そんな日々の中の一日があの日。

パーティー会場には20歳ほど年下の50人を超える若手の経営者。




その若手経営者が次から次に名刺交換に来る。

何度も答えた質問をしてくる。

何度も言われた言葉を言ってくる。


やっとひと段落ついたと思ったら、僕が現れた。

ちょっとビクつきながら、慣れない手つきで名刺を渡してくる。

別に何の興味も湧かない名刺を渡される。

「勘弁してくれよ。」そう思った時、名刺は自分の手から離れた。


妄想でしょうか?間違っている部分もあるかもしれません。

だけど、ひとつだけ確実なことがあります。


「興味が持てない。」

そこだけは、間違いなく正解だと確信しました。

そして、それこそが今までの全ての出逢いを無駄にしてきた最も大きな原因でした。


交流会で出会った300を超える人達。営業先で出会った人達。

関係が悪くなってしまっている顧客。

その全ての人たちが単純に「僕らに興味を持っていない。」ことに気付きました。


交流会でたまたま会った若い経営者。

営業に来たホームページの制作業者。

安いホームページ業者。

どこにでもいる。変わりはいくらでもいる。ただのホームページ業者の人間。

そう思われていることに気付きました。


出逢う人全てに、「そう思わせてしまっていた」

ことに気が付きました。




それから2年後。事務所は十条の自宅のキッチンから、憧れだった恵比寿に移りました。

自宅も事務所から徒歩圏内に引っ越ししました。

セミナーはいつも満席。サービスの値段は4倍になりました。


だけど、依頼が多すぎて、お客さんを断わることも多くなりました。

お客さんとの関係もまるで友人のようになりました。




僕の自宅に泊まりに来るお客さんもいます。

お客さんと一緒に旅行にいったりもしています。


もちろん、その中には一緒に起業した2人の仲間もいます。

仕事の休憩中は、学生の時のように笑い合いながら将来を語ったりしている。


「社長辞めれば?」

その言葉を言った仲間も、いつも「楽しい」という言葉を口にしている。


相手のことを知ろうとすること。相手の立場に立つこと。

そして、相手の幸せのために伝えること。


単純に言うと、僕らがやってきたことはそれだけです。


どうやったら、相手を知ることができるか?

どうやったら、相手の立場に立つことができるか?

どうやったら、伝わるのか?


そして、どうやったら幸せにできるのか?


それをひたすら考えて、実行に移し、改善し続けてきました。


そして、今ではその伝え方や貢献の仕方を通じて、



「本当の笑顔でい続けられる人」を講師として増やし続けています。

>>選ばれる人になるブランディングセミナー


セミナーやスクールを合わせると

参加者は、もう2000人を超えています。


起業前の方もいるし、

経営歴が20年を超える方もいます。


だけど、全員の願いは同じだといつも感じています。

「今よりも、幸せになりたい。」


だから、僕は伝え続けています。



人に価値が伝わる方法を・・・

人を幸せにする方法を・・・


「本当の笑顔でい続けられる働き方」を・・・



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