1km走って足がつっていた僕が、東海道53次を走ったら、ゴビマラソン250kmまで完走して世界一になった話。

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その1.「はっ?砂漠を250km走った人がいる?何それ??」


僕のゴビマラソンの物語の原点はここに行き着く。

2014年の5月。

サハラマラソンを完走した人が行ったサハラマラソントークライブだ。


当時僕はまだランナーでもなかったし、

マラソンで一番長い距離が42.195kmだと思ってたくらい。


当時の僕は嫌なことを言われたりする会社から逃げ出すために、

いまよりもっと自由で贅沢な人生を夢見て

ビジネスや自己啓発セミナーに通っていた。


しかし、そういった知識の学びで行き着くところは、

「コンフォートゾーンを飛び出すこと」

「やったことのないことに挑戦する勇気」

「実際に行動する勇気」

になる。


やることがわかった後は、実行するかどうか。

言われてみれば当たり前だが、結局はそうなる。


だけど。


だけどっ!


やったことないことって、怖いっ!


うまくいかなかったらどうしよう!


人から嫌われたらどうしよう!


やる方法はたくさん知ったけれど。

結局いつも怖くて踏み出せない。

行動できない。


そんな自分にいきつき、そして怖さに負けて行動できない。

そして変わらない毎日が続いていた。


(僕は変わりたい。でも怖い。)


(じゃあ、どうすれば恐怖を乗り越える勇気が持てるのか?)

(どうすれば根拠のない自信をもつことができるのか?)


僕は心を強くする方法を探し求めていた。


そんな中、もうセミナー巡りはこれでおしまいにしよう。

当時よく知らなかったけれど、

なんだか盛り上がってるアンソニーロビンズのセミナーに参加した。



そこでこんな言葉を教わった。

「恐怖を感じる時は足や体が震えるだろ?恐怖は体で感じるんだ。」

「だから、心を強くするには、体を鍛えるんだ!」


よくわからないけど、確かに恐怖は体で感じるなぁ。


その頃イグゼロさんのセミナーで夢を叶えるには知識やノウハウだけじゃなく、4つの元型(王様、魔法使い、戦士、恋人)全部のエネルギーを

高めていく必要があると教わっていた。


そのセミナー以来、戦士を鍛えることでできることとして、

(まあ、歩くだけなら。)

と近所を10分間歩くことを始めていた。


そこへ来てアンソニーの言葉だった。


だから、その10分歩くことから、走ることを始めた。


とは言っても、高校生以来もう何年も走ったこともない。

始めて1km走ったときには足がつった。


それでも。


(恐怖に打ち勝つ勇気が欲しい。)

その思いで続けていった。


1km走れるようになったら、次は1.1km走った。

1.1km走れたら、次は1.2km走った。


本当にちょっとずつ、距離を伸ばしていった。


でも、その度に、

(出来た!)

小さな小さな気持ちだけど、

嬉しさと、そして自信とが積み上がっていった。



そんなことを始めた矢先に、そのサハラマラソントークライブだった。


自己啓発や成功法則っていうのは、

本に書いてある考え方とかノウハウのことだった。

だけど、なぜか体を鍛えることにリンクする出来事が

そんな風につながっていった。


そして。


今目の前に、砂漠を250km走った男たちがいた。

有名人でもなく、既に大きな結果を収めている成功者でもない。

一人の男たち。


でも。


(人間って、砂漠を250km自分の足で走れる生き物なのか?!)


カッコよかった。

ただ、男として、人として、自分にできないことを成し遂げてきたことに

かっこよさを覚え、ただ、憧れた。


(僕にはとうていできるとは思えないけど・・・

(でも、もし、もしもできたら・・・かっこいいなぁ。。)


憧れとは、できないから憧れる。

でも、もしもできたらかっこいい。


ただ、そう感じる。

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