26 行った、見た!

前編: 25 やるだけやった、果報は寝て待て
後編: 27 さまざまな大学奨学金

今日は当時のふたつの日記です。以下。

9月24日

朗報です。もいける娘、早稲田大学教育学部に無事合格との電話が、こちら時間の
朝5時に入りました。

受話器を置くなり、夫がまだ寝ている寝室へ行き、「やったーー!」と思わず大声で
叫んでしまったのでした。

「朝7時くらいまでは落入関係なしに、電話を入れるな。その後どちらにしても寝付け
なくなるから」なんて言いながら、実は本日の発表の結果が気になって一晩寝返り
をうっては悶々とし、ほとんど一睡もしていないのでありました。

本人は入った気でいたみたいだが、こう言うことは結果が出てみなければわからな
い。落ちていたらなんと慰めようか・・・しかし、そうなると経済面では楽なのだが・・・

いやいや、待てよ。やはり、できるものなら一発で合格して欲しい。
うん、きっと通ってるぞ。今頃は小躍りして喜んでいる頃かも知れない。
電話が入るまであと何時間あるのだ?もうとっくに合否結果が出てるはずなのに。
合格やったらすぐにでも電話くれたらええのに・・・

やっぱりダメだったのかな・・・ガックリ肩を落としてしょげている姿まで目に浮かん
できては、それを追い払い追い払い。我ながらちぐはぐなことを考えて、何度も寝
返りをうっていたのでした。

うむ、これで堂々と「英語圏外の国で生まれ育った帰国子女大学合格までの親子
珍受験戦争」なんてのを書けるかも。いや、ほんと、やりますよ。もしかしたら、似
たような環境にいる人にとって参考にならないとも限りません。

もいける、合格ほんとうにおめでとう。これから帰国子女の底力を発揮して大いに
やってください。

約束の合格祝いの自転車、買ってあげるから待っててね。
え?「転」じゃなくて「動」の間違いじゃないのか?あはははは。今誤字ではありま
せん。しっかり間違いなく、合格祝いは「自転車」が約束の品なのです。

あぁ、飛んでいく飛んでいく。
なにがって?決まってますわよ、あれですよ、うちに足りないものです。

9月26日

帰国子女枠大学受験は、夏が私立大学受験期で、国立大学受験の2月くら
いまで続きます。

10年くらい前までは、帰国子女はブーム(笑)もあって、比較的大学に受け入
れられやすく、主に英語と面接で入学決定されていたのですが、ここ数年は
その仕様が変わってしまいました。
帰国子女がたいして珍しくなくなったのです。

国語Ⅰ、Ⅱ、英語(エッセイも含む)、日本語での小論文が受験科目、そして
大学によっては面接が加えられます。
これからも分かるように、帰国子女とはいえ、受験は結果的にはやはり学力
がものを言う、ということになります。

国語Ⅰ、Ⅱと言えば、古典は入らないものの、日本の高校卒業程度の国語力
が要求されます。国語力を試されるのがもうひとつ、日本語での小論文です。
出される課題がなにかは、当然その場になってみなければわかりませんから
ただ単に、海外での生活体験を書くことではなく、時事、政治、教育にいたるま
で、体験を通しての確固たる自分の意見が求められます。

これは海外に滞在する子どもたちにとっては、普段からの大変な努力が要求さ
れるわけです。

海外での成績、そして、その国における大学入学資格になる統一試験も審査に
入ります。日本語も日本の高校生並みの能力を求められ、海外での成績も見ら
れるのですから、端が、
「いいよね、帰国子女って楽に入れるし」という見方は、大きな間違いだとわたし
も今回知らされました。

わたしたちの体験は、これからの、もいけると似たような環境の、つまり、日本企
業関係の帰国子女ではなくて、外国で生まれ育った一般の帰国子女にとって、
なんらかの情報になると思いますので、いずれ、もう少し落ち着いてから、シリー
ズとしてとりあげてみたいと思っています。

もいけるは、ポルトガルの高校から日本の大学入学を果たした、恐らく初めての
帰国子女でしょう。巨人の星ならず、地上の星ならず、「ポルトの星」だ、と言われ
てます。ゆけゆけ、もいける、ドンとゆけ!

 

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27 さまざまな大学奨学金

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