おとうさんからの宝物

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著者: 野田 幸夫

娘に腹筋を見せてくれたとき、歌を歌ってくれたとき、

あなたの骨はボロボロだったんですね。

おとうさん。

あなたは最後の1秒まで生きる力を僕たちに見せてくれました。

おとうさん。

あなたの生きる力を必死に受け継いでいきます。

おとうさん。

葬儀の後、知らない人々があなたを沢山お参りに来ました。

みんな、泣きながらあなたに「ありがとう」って言ってくれました。

おとうさん。

たくさんの人があなたの親切に感謝してくれていました。

おとうさん。

あなたのように小さな親切をして差し上げたいと思います。

大きくなくてもよい。小さな親切をすぐにして差し上げます。

おとうさん。

おとうさん。

おとうさん。

本当は逢いたい。

今の僕を見てほしい。

今の僕を叱ってほしい。

今の僕を誉めてほしい。

おとうさん。

おとうさん。

おとうさん。

時が経つほどに、あなたを近くに感じます。

あなたが残していった宝物をありがたくおもいます。

おとうさん。

あなたの想いを引き継ぎ、いつかあなたのもとに逝きます。

その時はやさしく迎えて下さい。

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