なぜ介護で倒れる事ができたのか…その2

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妻が態度を硬化させた事件がありました。

車椅子で一人で外出しようとするのを妻が
止めた時に、「邪魔をするな」
「ほっといてくれ」という言葉を怒りと
共にぶつけられたのだそうです。



幸い、数分後に私が帰宅し、見守りながら
出したのですが、妻は母の怒りの形相や
その時に浴びせられた言葉にひどい恐怖を
覚えたようでした。



…そうした険悪な空気は続き、


「母を施設に出さないなら出て行く」と妻が
宣言したため、…急遽、施設へ入れることを
検討し始めました。




施設での介護編


ケアマネに相談したり、市役所に施設の
一覧をもらってきては、電話をかけまくり
ましたが、(介護関係のやりとりは、


電話が主流でインターネットを使った
やりとりは殆ど出来ませんでした。



…これは後々言った、言わない等勘違いが
起きる(特に日付や時間)ので要注意です)



…なかなか施設が見つからない中、妻が
情報を仕入れてきた施設に問い合わせた
ところ、丁度空いたので入居可能と
なりました。



しかし、母親は拒否。家族分裂や共倒れ、
私の健康回復などへの協力をお願いして、
ようやく了承してもらいました。



…今思えは、この時に結果的に承諾して
くれた母には感謝しています。



そのままでは、その時に家族は分裂し、
小さい子供もイライラする大人の中で
不安だらけだったのではと思います。



…そして入居が決まり、二週間に一度、
その施設へワンコを連れて行くという
必要が出来ましたが、一安心してました。



…しかし、その平和は長く続きません
でした。



まず、入居した施設はグループホームで
基本は個室での生活でしたが認知症の方や
精神的なハンディキャップをお持ちの方が
おられ、

その度合いもまちまちで、少なくとも
母がお話できるのは、スタッフさんだけと
いう事だっとこと、



また、少しでも溶け込もうとしたのか、
他の入居者のお世話をしようとしたら
暴力を振るわれたらしく、怖くて部屋に
閉じこもりがちになりました。



今、思い起こすと、母の認知症度合い
(殆ど無い)に対し、大きく異なるレベルの
方がおられるグループホームへの入居前の、
私どもの事前チェックが不足していた事を
反省しています。



早く施設入れたい私たちのニーズと、
採算の関係で、空きの期間を作りたくない
施設側の、「大丈夫、大丈夫、任せて」の
声に特に心配もせず依存してしまった、



…後悔の残る選択でした。



その後、夜勤スタッフに男性がいることに
恐怖を感じ、見回りを拒否したこと、


味付けや好き嫌いに関してスタッフさんと
もめる、間食(お菓子。依頼して購入)の為か、
主食を食べないなど、施設からの連絡…


…困りごとの連絡はしばらく続きました。



しかし、元々の母の性格(好き嫌いが激しい、
言いたい事は言う)に対しスタッフさんも
距離を取り出したのかだんだん孤立し、


やがて摂食障害のような状態で食事が
摂れなくなり、一時入院しました。



…幸い、一度は退院できましたが、半年後に
再度入院する時には、介護施設からは「退所」を
宣告されました。



つづく…



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