チック女児 ~両親から本気で魔よけ払いを受けさせられた話②~

著者: 長谷川 彩未

ガラガラガラ~(扉の音)

近所で昔からパワーのあると言われているおばあさんの元へ両親といった。

今ではその顔もよく思い出せないが、ただならぬ空気漂う部屋に連れて行かれた記憶は残っている。

薄暗い部屋でおばあさんは私の目の前に座り、お経のようなものをずっと説いていた。


なぜ自分だけこんな変な癖がついたのか。。。

もしかしたら私は特別な力を持った人間なのではなかろうか。

お経を唱えてもらっているうちに、なんかそんな感じがしてきた。

究極なポジティブさ、根拠のない自信はこの頃から身についたものかもしれない。


その後数カ月経ち、気づいた頃には、チックが自然消滅していた。

何かしらのみえない小さなストレスを子どもながらに感じていたのかもしれないが、謎はベールに包まれたままである。

とにかく解放されてよかった。

あのまま続いていたら、家中のコップを全部かみ割っていたと思うからね。











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