第7回 遅咲きのラジオネタ職人暮らし

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まさかの。常連の仲間入り。


 私が初めて投稿したネタは、姑さんの話でした。

 隣のおばあちゃんが書いてきた書を、1周忌の祭壇がある壁に貼ろうと頑張る話。

 こうやって書いちゃうと面白くもなんともないのですが、そこは身バレが怖いのでご容赦を。


 それ以来、自分の夫、長男、次男、もちろん姑、隣の家のおばあちゃん、裏の家のおばあちゃん、過去の自分、と家族も近所もネタのターゲット。

 長男が私のキャミソールを間違って着て、「おはよう」と起きて来た話

 次男が温泉に行ったら「きみ、相撲やってるの」と声をかけられた話

 夫が夕食のメニューをなかなか決められず、毎週日曜夜はなべ物になっている話

 私が昔、よそ見をして歩いていたら電柱にぶつかって、行商のおばあちゃんに助けられた話


 そして、私のネタの真骨頂。いわゆる、「ジジババネタ」というジャンル。


 嫁に来て十数年。家風の違いや年代の違いから感じる違和感を、ネタに変え、あのとき感じていた嫁姑問題も笑いへ昇華。


「愚痴を言うなら笑いに変えろ」

「相手も自分も変わらない。だったらネタにしろ」

「婚家の常識と自分の常識のズレは笑いになる」


 だから、腐るほど野菜をもらっても、買い物の仕方が自分と違っていても、色々あれこれとご指導ご鞭撻いただくのも、気にならなくなり。だって、ネタが歩いてくるんだから。


 ただ、次男をネタにしたものを、リアルタイムで次男坊が聴いてしまい、非常に気まずかった・・・。


「お母さん、なんてひどいことするのっ!!」


 ごめん・・・・お母さんの笑いの犠牲にして・・・。


 こうして、私の笑いの犠牲に家族はなり続け、優秀賞は7割の確率でいただくことに。


 しかし、恐ろしくて、婚家のご一同様には伝えていない・・・・。

 私が「ラジオネーム ○○○○ ○○○ ○○ 」ということは。

 

 先日発売されたCDにも、しっかり、うちの姑様ネタが収録されており、いつ気づくのだろうと車でかけながらスリリングなひとときを味わっております。


 デビューして約1年。リスナーさんにも名前が浸透してきたんだなと思っていたのですが。



 再び、まさかの  番組終了   の告知・・・・・。






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