全くモテない19歳の女の子がいきなりオーストラリアに行ってそのまま永住し、イケメンと国際結婚して、ライフコーチになった話。第五回 禁断のポップコーン

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帰国後、私の家に前の仕事から電話がかかる。


「社長が入院中です」社長は私が辞表を出してそのまま逃げるように去ってしまったことにショックを受け、体を壊し入院。



話を聞くと彼はもともと持病がありお腹があまり強い方ではないので食には特に気をつけないといけない。そしてナッツ類は食べないようにと言われているという。


それなのに彼は禁断のポップコーンを食べまくりそのまま病院送りへ。



ポップコーン食べすぎて病院行くなんて。。。。恥ずかしすぎる



さすがに私も気を悪くしてしまい彼が良くなるまで会社を手伝うことにした。


と同時に絶対落ちたと思っていた水産省から電話がかかる。



「3カ月も待たせてすいません。来月から仕事に来れますか?」


夢だった公務員の仕事をゲットした。一年の契約であったがそんなことはどうでもいい。私はこの上なく幸せだったのだ。



1か月経った頃、社長も私が仕事を手伝った甲斐もあってか回復。そろそろ私もこの人から離れても大丈夫だろう。


私はイタリア人社長にまたしてもさよならを告げ、公務員としての一歩を踏み出すことになった。


水産省での仕事は最高だった



前の会社のように従業員が10人と言うこともなく、全てがしっかり整えられいた。しかも水産省という事で仕事場も海の真ん前である。



会社の裏に港があり水産省専用のボートが行き来する。ランチタイムはこの港で海を見ながら同僚とおしゃべりし、仕事帰りはジムに行き、夜は大学院の勉強する。


私が夢見ていた自由奔放な生活である。

これぞ私が夢見ていた自由奔放な生活である。


やっとの事でクレジットカードも払い、なんとか自立しつつあった。


そんな幸せの最中、私は体に異常をきたしていた。今までのストレスが体に害を講じてしまったようである。



先生は


「もう手術するしかないね」


今度は私が手術をしなければならなくなってしまったのである。ストレスだらけの生活で腕の神経の中に腫瘍ができてしまった。取り除かないと腕が動かなくなると言われる。


6時間にも及ぶ大掛かりな手術となり、私は一週間入院することになってしまったのである。


私が入院したことがなぜかイタリア人社長の耳に入ってしまい、今度は彼が病院にお見舞いに来てしまった。すぐに退院し仕事に復帰したのだが、このイタリア人が今度はうちにストーカーとなって私の仕事場にも電話してくるようになり、家にもたびたび訪れるようになる。



それだけではない。



せっかく手に入れた私の自由と自立が彼によって潰されていく。



丁度その頃だったか、仕事でもセクハラを受けるようになってた。私の仕事場は90%が男性。それでも良かった。なのだが一人の男性社員から何度もセクハラなコメントを受けるようになっていった。


そしてそれがエスカレートしてついにEmailが届く。



デブ親父
僕は日本人女性に憧れているんだ。結婚はしてるし奥さんに言うつもりはない。もしよければセックスフレンドになりませんか?




あほか!


だいたい40越えたデブで背が低くてハンサムとはとても言えない人となぜセックスフレンドにならなければいけないんだ!

この頃仕事の一年契約が切れそうであった。イタリア人の事もあり、このセクハラ親父の事もありで私はもううんざりであった。



私はただ仕事が好きなだけなのに。。。



その時私のボスが


「本社で人を探しているねんけど、本社に移る気ない?契約が切れるのは分かってるけど、このまま君のような存在を失ってしまうのは勿体なすぎる」




となんとも素晴らしい仕事のオファーをくれたのである。



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