◆第一話◆ 〜妊娠するためにしてほしいこと〜
「妊娠するために何をしたらいい?」
これは私が妊娠する前に、私の子宮と、やってくる(予定の)胎児に向かって聞いてみた質問です。
数ヶ月後に結婚を控え、子供のことも意識するようになっていた頃。
年の離れた旦那様の年齢を考えると、できれば早めに赤ちゃんが欲しいなとぼんやりとは考えていました。
〜実はこの結婚に至るまでにも紆余曲折がありました〜
人の目ばかり気にしていた他人本位だった私が、お腹の底から湧き上がってくるような「子宮の声」を聞き始め、自分自身の本音を大切にするようになりました。
子宮の声に従って生きるようになってから、身体の不調やパートナーシップがみるみる変化していったのですが、それはまた別の話。
そんな頃何気なく参加した妊娠出産にまつわるワークショップ。
「胎児に聞く妊活」そんなキーワードが書かれていました。
今すぐ妊活をしなきゃと思っていた訳ではなかった私が、なぜそんな講座に参加しようと思ったのか全く覚えていません。
しいて言えばお仕事で妊婦さんや産後のママさん向けの整体を行っていたので、最初は仕事の勉強のためだったのかもしれません。
ですが講義が進むにつれ、私は人のことよりも自分のカラダとこれからやって来る予定の未来の赤ちゃんに夢中になっていきました。
いま思えばこれも赤ちゃんに仕組まれていたような気がします。
講師まさこさん「赤ちゃんは全部知ってるんです。何で妊娠しないのか、妊娠するために何をすれば良いのかも赤ちゃんや子宮さんが全部知っていて教えてくれるんですよ。」
え、どういうこと・・・!?
講師のまさこさんの言葉に驚き、半信半疑ながらも冒頭の質問をしてみました。
私「私の子宮さん、そして私のところへ来たい赤ちゃん。妊娠するために何をしたらいい?何をしてほしい?」
そうしたらすぐに答えが返ってきました。
驚くことに質問をしたらすぐに私の内側にポンッと言葉が浮かんできたのです。
てっきり私は「身体を温めて」とか「運動して」などといった答えが返ってくるんじゃないかなと予想していました。
ですがその時一番に返ってきた答えはなんと・・・
ナゾの声「ウユニ塩湖に行きたい!!」
という私の予想を大きく超えるものだったのです!

ウユニ塩湖と言えば、南米ボリビアにある「天空の鏡」とも称されるほどの絶景で有名な場所。
真っ青な空と真っ白な雲が塩湖に映って鏡張りになった素晴らしい景色を、写真やテレビで見ては
私「いいなぁ。いつか行ってみたいなぁ。一生に一度は行きたいなぁ。」
と思うこと数年間。
数年間・・・!??
ナゾの声「いつかじゃないでしょ!行きたいと言ったらすぐに行くの!」
私「え?え!?ウユニ塩湖!?確かに行ってみたいと思ってたけど、どこの国にあるのかもよく知らない・・・」
ナゾの声「やりたいと思ったらすぐにやって!」
私「だって海外旅っていったら仕事を休んで時間も作らないといけないし、お金もかかるし・・・」
ナゾの声「今でしょ!今!!!」
私「(古っ!)・・・でもそっか、確かにウユニ塩湖って南米のかなり高地にあるっていうし、子供ができてから行くのは大変そう。子供が大きくなってからとか言ってるといつになるか分かんないよね・・・」
私の中でこんな会話が繰り広げられました。
厳密に言うとそんな「気がした」だけです。
この「声」が誰の声なのか、正体ははっきりとは分かりませんでしたが、ものすごく強い主張だったのを覚えています。
それは普段頭の中だけで何かを考える時とは違い、ポンポンポンと身体の中の誰かとお話をしているような感覚でした。
数年間いじいじと「いつか行きたい」と思っていただけだったやりたいこと。
このやり取りの後、すんなりと「うん、行こう。やりたいことやろう」と思うことができました。
未来の赤ちゃん「ボクがママのお腹に入る前にやりたい事はやっておいてね。早くママに会いたいんだから。」
いつか来る私の赤ちゃんに、そんな風に言われた気がしたのです。
そう感じたら居ても立ってもいられず、すぐに旦那様のくろせんせに「ウユニ塩湖に行こう!」と伝えました。
その日から詳しい場所やツアー、料金などを調べ、旅のプランを練り始めました。
そしてついに!
不思議な声を聞いた数カ月後には2人でウユニ塩湖に降り立つことができたんです。
どこまでも広がる空と空を写す鏡の水面。
歩くと足元から広がる波紋。
一面真っ白の塩の大地。
東京にいると見ることなんてできない地平線はどこからが空でどこからが地面なのか。
見たことないほどの細かくきらめく星空。水に移るとまるで宇宙空間のよう。
朝焼けや夕焼けはまるでこの世界の始まりと終わり。

こんな陳腐な言葉だけでは言い表しきれないほどの世界感でした。
まずはここに来られただけでも感動。
そしてやりたいと感じたことを実現させた時の充実感に全身の細胞ひとつひとつがワッショイワッショイと小躍りしているようでした。
未来の赤ちゃん「やりたいことは全部やっておいてね。それまで待っててあげるから」
うん、やりたいことは全部やろう。
憧れのこの地で、ウエディングフォトや、サプライズ結婚式など、憧れて思い描いたビジョンを思う存分やり切ってきました。
(厳密に言うとサプライズ結婚式は予想外に「してもらった」のですが♡)

私「子宮さん、私はこれからどうなるのかなぁ?」
子宮の声「それは“わたし”が知ってることよ」
私「どういうこと?」
子宮の声「“わたし”というのは、あなたのカラダでもあり、子宮の私も含めた「あなた自身」のこと わたしのカラダは「わたしがどう生きるか」を知ってるんだから、先のことを心配なんてしなくていいんだよ」
子宮からの言葉は、シンプルな中にいろんな想いを届けてくれます。
自分の子宮を感じることは自分の中の『自然』に還るということ。
自分の中の自然のリズムを感じ、その波に乗って生きることが自分らしく生きるということ。
行きたいところへ行き、やりたいことをやろう。
大好きな人と一緒ならもっと楽しい。
不安も、恐怖もいっぱい出てくるけど、2人でだったら前に進める。
これからは『2人』でそんな波を一瞬一瞬楽しんでいく。
ウユニの圧倒的な大自然の中でそう決意しました。
ですが実はその時点で既に『2人』ではなく『3人』だったのです。

胎児(ペルたん)「やっと来られたよ。」
私「え!!?」
ウユニ旅行から帰ってきてから間もなく、妊娠したことがわかりました。
まさに
「妊娠するためにしたいこと」をやりきった途端、赤ちゃんがやってきてくれたのです。
妊娠するための方法は本当に身体と胎児が教えてくれました。
自分でもできすぎた流れのように感じましたが、紛れも無い事実。
ペルー・ボリビア旅行中にやってきてくれたのでお腹の赤ちゃんの胎児ネームは「ペルたん」に決まりました。
そしてその日から、そんなミラクル胎児ペルたんとのおしゃべりな妊娠生活が始まったのです。
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妊娠したいのにできない時というのは、カラダの問題だけではなく実は潜在意識にある隠れたキモチが原因になっていることも多いようです。
そして私のように、赤ちゃんの方がママがやりたいことをやり切るまで待ってくれていることもあるそうです。これは全く考えたことがなく驚きでした。
いつかやろうと思っていてできていないことはありませんか?
本当はやりたいのになかなか行動に踏み切れないことはありませんか?
妊娠・出産したらできなくなってしまうことや、子供ができたことで今よりもハードルが高くなることも多いのです。
ペルたん「やりたいことは「今すぐ」やっちゃって!!!」
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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。
よろしければプロローグからお読みくださいませ。

