海外で年下サーファーに恋したアラサー女子 4話
私は通りまで出てタクシーを拾おうとしたら、黒い子がまた来た。
今まで見た事ないぐらい必死に道の端でバイクにまたがりながら荒々しい声で、
ー僕が送って行くから、友達ならいいでしょ?
なんでこんな事するだ!
私はこんなに必死になってる彼を見て腹がたったけど、泣けるぐらい悲しかった。
私はいつも彼に必死だったのになんで彼は今まで必死になってくれなかったのかなって。
調子良すぎじゃん。
彼はその場を離れないから私は、直ぐ目の前にるホテルに入りタクシーをレセプッションで呼んでもらった。
タクシーは直ぐきた。私は長年彼といたせいか、彼の行動がなんとなくいつも読めた。私はタクシーの後部座席で外から見えないように身を縮めた。
彼の声で私を呼ぶ声がした。
彼は周りにも聞こえるぐらい大きな声で I love you
と言って去って言った。
そのまま、ニックと待ち合わせのレストランへ行った。レストランについても彼がどこからか見てそうでドキドキした。
ニックは白いシャツでとても清潔感がある格好もしくは、イタリア人の定番の様な格好だった。私は彼の前で誘う様な格好はあえてしたくなかったから、彼には申し訳なかったけど、スキニージーンズにTシャツとヒールの格好をしていた。
彼との会話はあまりパッとしなかった。彼も同じ様に思ってたかもしれない。彼はなんか真面目な感じだった。彼はエンジニアとしてこの街にある外資系の大きな会社に勤めている。若くて、会社の駐在でここに住んでいる人は少なかったから、彼はきっと出稼ぎに来ているロシア人とかオージーにモテるんだろうなって思った。私には勿体無いって思う経歴のある人だと思った。
時間をかけたディナーの後はまたいつものバーに行った。私達は寄り添ってソファ席にいたから、なんとなく体が触れてドキドキしてたけど、心がドキドキしてたと言うより肉体的に感じていたと思う。
何もないまま、今夜も解散と思ってたけど
彼と偶然目があって キスしてしまった。
お酒の力70%のキス。
彼は私を彼の家へ誘おうとしてきた。
私はすんなり、断った。 今度はサヨナラのキスを5分ぐらいした。
でも、帰った。
ニックと私は毎日チャットしてた。内容はどーでもいいような事だったと思う。
彼は何度も私誘ってきた。時には、私の友人も同じテーブルにいた時もあった。彼女達は私の新しいロマンスをサポートしてくれた。黒い子との関係はずっと内緒だっただけに、友人とニックについてあーだこーだ言うのはなんとなく新鮮で楽しかったし、友人も私にやっと浮いた話できて歓迎してくれる感じがした。
ある日も、私達はいつものバーに行った。
相変わらず、黒い子から毎日メールや電話が続いてた。
たまに、電話に出た時は彼は電話越しに泣いている時もあった。
バーで見覚えがある友人がいた。その初老の男性もイタリア人。
黒い子のサーフィン仲間だ。私達の関係を唯一知っている人だった。彼も20歳ぐらい年下の現地女性の彼女がいたからタブーな黒い子と私の付き合いには寛容的だったし、久しぶりに会うと私達が上手く行っているのを知ると嬉しいと祝福してくれる人だった。
彼に気づかれたくない気持ちで私は一生懸命気配を消そうとした。
同時に黒い子から携帯へ着信があった。私はこれは何かの提示かって思うぐらい怖かった。
私は神様はしんじなけど宇宙は信じる。
宇宙がね、私に警告しているって思った。
もう本当に二度と彼と戻れない。信じたくなかったけど。
その夜、始めてニックと寝た。
自分の中で信じられなかったけど、デートし始めてからこんなに時間かけた事ないって思うぐらい直ぐにニックとはヤロウと思わなかった。確か5回目のデートまでヤンなかった。
寝ても何も変わらなかったし、私はずっと黒い子の事で頭が一杯だった。
何も素敵な気持ちにはならなかった。
夜も遅かったけど、彼とこのまま朝を迎える必要もなく思えた。ニックは お好きなように⁈ って悪気なく意地悪に言ってきた。
私はお泊りセットをない事を理由にして家に帰った。
数日後、私は黒い子に会った。私は黒い子と寝てしまった。
最低な気分だった。自分が嫌いだった。
黒い子が耳元で囁いた、You are my everything .... 君は僕の全て。
私は涙が止まらなかった、子供みたいにまた彼の胸の中で泣いてた。
何で今いうの?ずるい。もっと前に聞きたかった。
ニックとはそんな関係が数回続いた。けど朝を一緒に迎える事はずっと起こらなかった。
彼と会うのは週末の夜だけでいつものバーでブラブラするだけが殆どだった。
お互いタイミングを逃した様な関係で連絡も前より減少してた。
黒い子と久しぶりに、別れて1カ月ぐらい経った頃の夜ビーチで会った。
彼は相変わらず暗かった。
私は、正直に今デートしてる人が実は居るんだって言った。彼は私を突き放して、信じられない目で私を見つめてきた。
誰だ?って力強く聞いてきた。
ーあなたが知らない人。
結局、私はひとりで家に帰った。
黒い子が心配で仕方なかった。あんな目で私見てくるは始めてだった。
電話したら彼はビーチで夜を明かすと言った
ーお願いだから、そんな事しないで。
仕方なく、私は彼を招かないといけなくなってた。同じ事が数回続いた。
そのある日に彼は床で寝ようとしてたけど、そんな事はして欲しくなかったからベッドで手を繋いで寝た。
彼は私を説得しようとした。
ーお願いだから僕へ戻ってきて。君がデートして他の男と寝てるのなんて許すし、僕たちで新しくまたスタートすればいいじゃん。
私は男がこんな姿になってるのは、始めて見ただった。
黒い子は、目を真っ赤にして泣き崩れていた。
彼は本当の愛をくれてたんだって気づいた。
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