50年生きてみて ①
次話:
50年生きてみて その②
小学校は
ひとりでバスで通っていました
家に帰って来ると
毎日のように 目の下にクマが出来ていた と
母は言っていました
いじめられて泣いた証拠 だったと
その涙のあとが 帰って来る間の排気ガスによって
黒くなっていたらしいのです
小学校3年のときに
公立の小学校に転校しました
母は飲食店を経営して
昼間は喫茶店
夜はスナックという感じのお店をやってました
そこに来る男性のお客さんに
母が 優しくしたとか しないのとか で
父がいつも 勝手にヤキモチを焼いて
母を責めていました
ガラスのグラスを 母に投げ付けたこともあったようで
それによって
母が傷を負ったこともありました
わたしの目からしても
まったくの 事実無根だったと思いますが
父にとっては
客商売の範疇を超えているように
見えたのでしょう…
ヤキモチを妬きたかったんでしょうね
そのあと 生まれた街
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