貧乏人が金を持つとロクなことがない

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なんていう経験もしている。

だから、パチンコ屋に対して、

毛嫌いはなかった。

☆大人に変装して出陣!

昔から童顔で、

その時代に流行っている芸能人に。

よく似ていると言われていた。

「ごくせん」

が流行っていれば小池徹平。

今だと、藤原竜也と言われる。

それくらい童顔くんだった。

パチンコ屋に入店できるのは、

18歳以上じゃないと入れない。

しかし、童顔すぎて

顔を見られたら100%バレる。

ということで、

兄が使っていた革ジャンを羽織り、

帽子を深く被り、

(今、考えたら変な格好w)

ザァァァァァ

と降る雨の中、

地元のパチスロ専門店へトライ。

バレたら怒られるかな?

(ドキドキ、ワクワク)

と思いながら、

ブイィィィンと自動ドアを開け、

決心してザッと足を踏み入れる。

☆ビギナーズラックは本当だった

パチスロ専門店なので、

そこまで広くない、

そして照明も暗め。

これは、バレにくい!

と適当に台を決める。

(何も勉強していない)

パッと目に付いたのが、

ゴリラのイメージと共に、

ジャングルを模した台。

「コングダム」

(山佐:1999年導入)

という台だった。

本当に何も勉強していない。

パチンコはあるけど、

パチスロは全くやったことがない。

とりあえず、

隣に座っているお兄さんの真似をして、

1000円を恐る恐る投入。

ジャラジャラジャラジャラーーーー

と出てくるコイン。

どうやら50枚出てくるようだ。

そのコインを台へ入れる

レバーをガコン!と引く

3つのボタンを左から

適当にタン!タン!タン!

と押す

これを、一心不乱に繰り返す。

何が面白いのか分からない。

ただ、一心不乱に繰り返す。

5000円ほどを投入した頃、

右側にあるルーレットが

ピカピカと光っている。

しかし、

勉強をしていないので、

何も分からない。

その状態でも、

一心不乱に繰り返す。

それを見かねた隣のお兄さんが、

「お兄ちゃん、

それ当たってるで」

とお兄さんのコインを、

私の台へ入れて、

タン!タン!タン!

と押してくれた。

なんと親切なお兄さん。

目の前には、

777

という数字が並んでいる。

そして、また適当に繰り返して、

大当たりを消化。

その間、どんどん増えていくコイン。

最初の何倍にも増えている。

その後も何度か大当たりを引いていく。

(もちろん、お兄さんに助けてもらう)

☆最後の試練

大当たりを何度か引いて、

パチスロというものが、

何となく分かった。

さて、そろそろ帰ろう。

と、出てきたコインを

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