"コスト”と呼ばれていた私が社長になった③
コーヒーを飲んでいる
昨日までは
始業までに今日の見込み客リストを集計し
メール対応に追われていたのだが・・
私
Nさん、私は何をしたらいいのでしょう?
Nさん
まーゆっくりしてて、部長が来るまで待ってて
そんな感じで
のんびりしていました
ここで問題が一つ
このブース(空間)は社長の席の真正面
サボることなど到底出来ず、あくびすることも許されない
すぐにでも
何もしてなかったら
ブチ切れられると思っていたら
そうでもない
あれ?社長はNさんが
新聞を読んでまったりしているのに
何で怒られないんだろう?
そんな事を感じた
この部署は一体・・・
そして後からわかるのだが
この部署はこの会社で一番利益を上げている部署である
その為、社長も文句を言えないのです
私
この部署って全体で何名いるのですか?
Nさん
2人だよ、2人
私
え?2人でこんなにも契約取っているんですか??
Nさん
そそ、一緒に稼ごうぜ
月40は貰いたいだろ?
月40は貰いたいだろ?
私
・・・はい!
1日1件取るのが非常に大変なテレアポだったのですが
この2人は既に100件を達成している
私
んなあほな!
心の中でそう呟いた
どうやったらそんなに契約が取れるんだろう??
そして5分遅刻して
J部長が出勤する
普通だったら社長がブチ切れるのだが
社長はJ部長を信用しているので文句も言わない
そして私もその中の部署のメンバーにいるので
怒られる事もなくなった
私
おはようございます、部長
J部長
おはよう、今日からよろしくな
私
はい、一生懸命頑張ります!!
J部長
頑張らなくていいよ、ハハハハ
J部長は見た目強面なのだが
どちらかと言うと声も小さく控えめな感じ
一度も人に対して怒鳴った事もなく、
今までとは真逆のタイプだ
熱い精神論を語るのではなく
一生懸命働くのは嫌いで
楽して稼ぐというタイプでした
Nさんは見た目はサーファー
大好きなものは”お金!”
元々クラブで DJをやっていたらしい
また、過去に事業で失敗して借金を抱えていた
その為、「自分の為に仕事をしろ!」とは言わず
「お金の為に仕事をしろ!」とよく言われた
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